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キッチンでたった5時間仕事するだけで、帰ってくるとぐったりします。

新しいことを学んでいくことの緊張や、人間関係への気遣いが作業以外の疲れを生むのだと思います。

現場で飛び交う英語の早いこと、早いこと。何言っているのかわからないことがあります。

キッチンではルールがあって、例えば、包丁を持ってキッチン内を移動するときは
「Sharp knife(シャープナイフ=鋭い包丁)」と大声で言い、

出会い頭でぶつからないように
「コーナー(角)」といい、

後ろを通るときは、
「ビハインド(後ろ)」といいます。

あるスタッフがいつも「グランマ!(グランドマザー=祖母)」と呼ぶように声出しをするので、「変だな~」と思っていたら、今日ようやくわかりました。

「Grab hot!=グラブハ!(熱いの持っているよ)」

熱い鍋を持ってキッチン内を移動する時に発する注意表現でした。

日本人はHotを「ほっと」と言いますが、ネイティブ話者は「ほ」ではなく「は」で始まり最後の「と」は聞こえないくらいな発音をします。「はっ(と)」という感じです。ちなみにStopも「すとっぷ」ではなく「すたっ(ぷ)」てな感じで「ぷ」が聞こえなくても問題なし。これに慣れると英語が聞き取りやすくなるような気がします。

先の「Grab hot」という表現は、文法的に考えると命令形となり「熱いのを持て」の意味になるのだと思いますが、結構いい加減に使っているのだとも思いました。

 

いい加減といえば、
「たまねぎの切り方(ダイス)のレクチャー」

カレッジの調理プログラムのインストラクターでも切り方の教え方が違く、今回、違う現場でやはり違う切り方を指導されました。はたしてどれが正解かはわかりませんが「正しくはそうでも、急いで切るときはこっちがよい」「急ぐより、安全に切るならこうだ」と教えられているので、状況に応じて切り分けようかと思っています。

他にも今日は、鶏の胸肉に小麦粉、溶き卵、パン粉をつけていき大量のチキンカツの仕込みをしていたのですが、カレッジで教わったようにパン粉をギューギューと押し付けてパン粉をしっかりと肉に残るような方法を試していたら、
「もっと早くさ、こうやってこうやって、こう!」と小麦粉、溶き卵、パン粉を鶏肉が泳ぐかのように通り過ぎていきました。

「え?こんなんで大丈夫?(衣がはがれない?)いい加減だな~」
と思ったものです。

 

いい加減を知るということ

例えば、この野菜を何等分で、どのくらいの大きさで切ったらよいかというのがわからない場合、教えてくれる人が何回縦と横にカットしたかを見るだけではなく、どのくらいいい加減でよいのかを見極める必要があるように思うのです。

「このシェフは、この食材に対してアーティスト並みの切り方、統一性などを求めている」と感じたらそのようにして、今、私が入っているキッチンのように「早く切ってくれることを望む」とわかったらその程度のクォリティーで量を切っていくうちに質を高めていけばいいのです。

カナダにきて、特にカナダ人による事務処理のいい加減さ(=適当さ)にはよく泣かされてきましたが、このいい加減さに自分が合わさなければ生きていけないとも感じています。

日本のニュースをネットで見ていますと、いい加減さに対して目くじらを立てる人が多いように思う時があります。たまに自分に厳しくしているがために他人にも厳しくなり、その人のいい加減さを許せず、批判して、さらに自分自身が生きづらくなってしまっている人が見受けられます。

つまり、自分の厳しいいい加減さを他人や他国に求めるがために、不安や失望ばかりが先行し、関係性をダメにしてしまったり、自分の理想の計画(=思い込みの激しい期待)が崩れることで、すべてを手放してしまったりして、もったいないことになってしまう例が少なくないのです。


 

【いい加減】というのは「適当さ」という意味だけではなく、車の「ハンドルの遊び(=ちょっとハンドルを動かしてもタイヤは急に反応しないという例え)」がどれくらいあるかという良い加減の意味もあり、車によってその特性を知ることによって、扱いやすく、乗り心地がよくなっていくのです。

「自分のいい加減さを知り、相手のとどれくらい擦り合わせることができるか(他人のいい加減さをどれくらい許容できるか)」

カナダのような多民族国家だとそれらを嫌というほど試してくれるのでありがたいです。

重要なので同じことを言いますが、移住にしても結婚にしても『相手のいい加減さとどう付き合っていくか』で関係性や計画が変わっていくように感じます。

(妻がズボラだってことをバラしたいのではありません、念のため)

(あ!上の表現だと妻に怒られる。「妻は良い加減で家事をこなしています」ということです、はい)

明日も職場でそんな愛すべきいい加減さを見つけて、自分を慣らしていけたらと思っています。

それでは、また。

※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計753.55ドル】マニトバハイドロ193.80ドルと車のローン372.46ドル、保育園費40ドル含む

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