ウィニペグの日常風景その26「ギブアウェイの週末を楽しむ」

突然ですが、こんなドキュメンタリー番組があったのをご存じですか?

米国の有名起業家で大金持ちの若き男性が、アメリカのテレビ番組で『もし成功者を無一文に近い状態、コネも伝手もない状態にして、一からビジネスを始めさせたら果たして上手くいくのか』という社会実験のような企画を始めたのです。

彼には番組から与えられた携帯電話(連絡先リストにはかつての友人やビジネス上のつながりは皆無)と、パソコン(メールで友人などに助けを求めたらアウト)、そして車と現金200ドルだったかを支給されてスタートし、どのようにサバイバルしていくのかを動画に収めていきます。

数日間は車で寝泊まりし、シリアルや飲み物だけで食事を済ませ、200ドルはすぐになくなりそうに……。

そこで、彼はどうしたか。

無料のモノを拾ってきて、マーケットプレイスのようなネット掲示板で売り始めたのです。

特に車のタイヤは無料で手に入れると意外とよく売れたようで、車関係の部品や車自体を扱うようになると生活がだんだん楽になっていくのでした。

それから、仲間を募るようにして、コニュニティーをよくするためのNPOだったかを作り、寄付を集めたり、地道な活動で売り上げを出すようになったりして、なんとまたしても大金持ちへの道を歩みだせたというストーリーでした。

私はこの番組を観ていたわけではありませんが、カナダに移住してきた際にこの話を聞いて「やれることはすべてやろう」と心に誓ったことを思い出します。

 

私がツイていたのは、マニトバ州ウィニペグ市に移住できたこと。

このブログを読んでくださっている方ならすでにご存じかと思いますが、ウィニペグでは毎年5月と9月の第二週目の土日に『Giveaway Weekends(リサイクルの週末)』というイベントが開催される素敵な習慣があります。市のホームページ(英文)はこちら。(他の州の都市でもあるようですが、ウィニペグはこじんまりとしていて巡りやすい)

家の前に使わなくなった家具や日用品などを「FREE」と貼り紙をしておいておくと必要な人が持って行ってくれるという仕組みです。おかげさまで我が家の家具はほぼすべてギブアウェイで揃えることができて、子ども達の成長に合わせてアップグレードしています。

そして我が家も使わなくなったモノは家の前に出して誰かに持っていってもらっているのです。


(今回は大きなダイニングテーブルと自分では修理不能な自転車を出しましたよ←すぐ持って行ってもらえた)

昔と違って今では気軽にフェイスブックのマーケットプレイスやKijijiなどオンライン上で自分が使わなくなったものを出品して売ることができますから、ギブアウェイの日にはジャンクものや経年劣化が激しいものが置かれることが多いです。

ビックリすることに【トイレの便器】が置かれていることが少なくありません。

そのほか、使い古されたソファーとか、壊れた家具、BBQグリルなど誰がリサイクルとして使用するのだろうというモノも縁石に出されています。

今回特に多かったのは以下の写真のようなタイヤでした。

タイヤを見るたびに冒頭に書いた番組の内容を思い出すというわけなのです。

私は車のタイヤは扱いませんでしたが、壊れた自転車はよく持って帰って直してから安く売っています。

 

私なんかよりもっと凄いのが通称【業者さん】と呼ばれる人たち。

上の写真のトラックの荷台には人が載って荷物を落ちないように押さえています。もちろん道路交通法違反だとは思いますが「わが子のためにこれは持って帰りたい」というような思いで荷物を支えているのでしょうかね?この貪欲さがすごいですよね?(この人がやがて大金持ちになっていたら凄いw)

以下の写真のように、

積んでいる荷物が崩れて引きずっているなんて車も目にしましたよ。これも警察に見つかるとチケットをもらう可能性が高いです。

ここまでして果たして稼げるのでしょうか?

前回のブログ記事で書いたように、ヤードセールで売れるのですからやはり数打てば当たるのだと思います。

私も「この家具はヤードセールで売れそうだ」とか「Kijijiに出品すれば売れるだろう」などと考えながら狩りを楽しんでいますから、すでに業者さんの域に達しているのかもしれません。

長年、ギブアウェイを楽しんできて、今回も面白いモノに出会えました。

なんと、壊れた信号機を出している家があったのです。

珍しさに興奮して家に持ち帰り、子ども達に見せて楽しみましたよ。

珍しさと言ったら、街を巡っていて動物たちをよく見かけました。

家の前にグース(雁)の置物があると思ったら本物だったとか、ウッドペッカーがすぐ近くにいてこれもおもちゃだと思ったとか、シカも逃げないですぐ近くにいたとか、帰り道、住宅街から少し離れた高速道路脇でコヨーテを見かけたとか、野生動物を見かけるとテンションがあがるので、ギブアウェイ以外の楽しみ方もできました。

面白かったモノといえば、カナダらしいといいますか、ハロウィンやクリスマスの飾りがいまだに庭に出ている家庭があって、そのルーズさ?のんきさ?に笑えました。

上の写真の大きな骸骨はしまうところがなかったのでしょうね。出したままな家が5件ほどありました。

この大きなドクロを飾ったままにしてある家をマップ上で点にして線で結ぶと五芒星になるのではないかと、

いわれて……いませんw。

このような物語を妻と話し合いながらドライブと狩りを楽しむことができるのもギブアウェイの面白いところなのだと思います。

今回は信号機以外あまり収穫はありませんでしたが、売れるものはどんどん売ってこれからもしぶとく生き残っていきたいと思っています。(ああ、いつになったら大金持ちになれることやらw)

今度の週末は月曜日がビクトリアデーですから3連休。

スプルースウッドに行ったり、引っ越しのお手伝いをしたりとすでに予定が入っていますので、ゆっくりできる月曜日にブログを更新できればと思っています。

それでは、また。

 

 

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ウィニペグの日常風景その26「ギブアウェイの週末を楽しむ」” に対して2件のコメントがあります。

  1. 坂上雅則 より:

    いつもブログ楽しみに拝見しております。
    坂上です。

    やれることは、すべてやろう

    素晴らしいことばです。今の私に刺さりました。
    私も実際に現地に行ってみたり、青木さんのお話を伺って、ウィニペグは良い街だなと思っています。
    最初の環境って大事ですよね。
    ウィニペグは、廻りやすいというのも納得ですし、なんでもすべてが、ちょうど良い環境だなと感じております。
    テレビ番組の話に戻ってしまいますが、本人の才覚や努力は必要ですが、ビジネスをする「環境」も不可欠だなと思っています。

    1. borusun より:

      坂上さんのコメントがあるとさらにブログを書く気がでてきます。感謝です。
      ビジネスの環境、重要ですよね。それと「何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかで美味しさが変わってくる」という言葉も重要だと思います。
      ウィニペグのサイズ感やほどよい田舎感が私にはあっているようで、ここで骨を埋めるつもりです。

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