愛車のメンテナンスで大失敗。走行不能になると同時に自分の心も不調になる。
ここ2,3年前から我が家のDodge Grand Caravanのエンジン警告灯が点いては消えてを繰り返していました。
オイルチェンジや冬用タイヤの交換などのタイミングでオートショップで相談しようと思っていたのですが、オートショップに行く時に限って警告灯が消えています。(そのことを説明しても特に何もしてもらえなかった)
やがて、自分でタイヤ交換をするようになり、
オートショップに行く回数が減っていきます。ただでさえ、1週間に2日くらいしか車を使わないため、この問題の解決への優先順位は低くなっていったのでした。
ちなみに、自分でタイヤを交換していてタイヤに釘が刺さっているのを見つけました。
これは抜いたらどんどん空気が抜けていくし、そのままにもできないわけですからタイヤを買ったところに持っていきます。
すると、上の写真のようにパッチを挿入してくれてものの数十分で直してくれました。(保証期間なので無料。通常60ドルくらい)
冬タイヤをガレージに保管して、夏タイヤ?でキャンプに出掛けた時に、例のエンジン警告灯がまた点灯したのです。
AIに相談していた答えは「ガソリンを入れるキャップの不良」じゃないかということで新しいキャップを買って取り替えたのですが、残念ながらそれが原因ではありませんでした。
エンジン警告灯って、エンジンの不調だけでなく、電気系統や液体系の不備などにも反応するらしく、専用の計器(OBDⅡ)でどの不調が警告灯をつけるに至っているのかということを調べることができるそうなのです。
そこで買ったばかりのOBDⅡを車につないでみるとすぐに結果が出ました。
どうやら【サーモスタット】に問題があるそうです。
サーモスタットとは、車のエンジンがオーバーヒートしないように冷却水(以下、クーラント液)を制御して温度調整をおこなう部分です。
サーモスタットの寿命は、10年もしくは、走行距離が10万キロになったらと言われているそうで、まさに我が家の車は昨年に10万キロに達しました。寿命が近かったのでしょうね。
クーラント液も交換したことがなかったですし、これを機会に自分で交換してみようというチャレンジになりました。
まずクーラント液を抜くために運転席側下にあるバルブを緩めます。
このクーラント液自体は有毒なので下水に流したり、庭にまかないようにしましょう。(20リットルのポリタンクを買ってそこにまとめて入れてオートサービスで捨ててもらえた)
クーラント液を抜いて、買っておいた蒸留水(Destilled water)を流し込み、古いクーラント液が残らないようフラッシュします。
クーラント液の除去がひと段落してバルブを閉め、さて、問題のサーモスタットの交換の作業になります。
サーモスタットってこんな薄暗く狭いところに鎮座しているんですよね。
この時点でもう交換できるか不安になってくるのですw。
動画を見て頑張ってみるのですが、なかなか上手くネジを見つけることができません。
本当に狭くて、しかも専門の工具がないとできないため素人が手を出してはダメなところなのだと思いました。
しかし、今までウィンカーの電球交換やバッテリー交換、そしてタイヤ交換など自分でできるようになっていただけに調子に乗っていたのでしょうね。
なんとか、古いサーモスタットを取り外し、新しいサーモスタットを取り付ける段階になって、大きな失敗をしてしまいます。
サーモスタットの下部にあるネジ(上からは見えない位置)を締め終わって安心して新しいクーラント液を入れたのですが、クーラント液が漏れてくるのです。
しっかり1ガロン(3.78リットル)分のクーラント液を入れてしまったあとに、漏れていることに気づいて、
「これは、ネジが緩かったんだ。すぐに締め直さなければ!」と、力いっぱいネジを締めたところ、
『バキッ』と亀裂音がして、ドバドバとさらに漏れが多くなっていきました。
クーラント液のケミカル臭とともに、絶望感も漂ってきます。
サーモスタット側が壊れたか、サーモスタットを付けるエンジン側が壊れたか……。
いずれにしても、このままでよいはずがありません。
作業は日曜日だったため、修理屋さんが営業しておらず、すぐに近くのMr.Lubeというオイルチェンジをお願いしているオートサービスに行ったのですが、
「あなたが自分で部品を付けた作業を引き継ぐことはできません。なぜなら責任が持てないですし、社のポリシーに反するからです」とのことで修理を断られてしまいました。(そりゃそうだ)
この間もクーラント液は漏れ続け、ついにクーラント液なしで家まで帰らなければなりませんでした。
オーバーヒートをしたらエンジンにダメージが出て数千ドル(数十万円)はかかることでしょう。
漏れたクーラント液が焼ける嫌なにおいが車の中に充満していきます。
ギリギリなんとかオーバーヒートにならずにガレージに車を戻すことができたのは運が良かったです。
車を戻したのはいいけど、もうクーラント液が貯められないのですから、次に乗り続けたらエンジンが焼けて走行不能になる可能性が高いわけです。修理に持っていくにしてもレッカー車を頼むか、何日かに分けてエンジンが高温になってきたら乗り捨てて、次の機会にするということを繰り返さないといけません。
ここまでくるとあきらめがつくというか肝が据わってきて、
「また自分で直してみてダメだったら修理屋さんに任せよう」と、まず、新しいサーモスタットを外してみることにしました。
後から気づくのですが、クーラント液が滴っているときは「さらに漏れないようネジをしめなければ」と思っていたわけですが、漏れていた時点で新しいサーモスタットを外せばよかったんですよね。
でも、実際は【サーモスタットを外したら全部クーラント液がドバっと出てきてしまう怖さやもったいなさ】があったのでした。
サーモスタットを外してみて気づいたのですが、ガスケット(ゴムパッキン)がなぜかそこについていました。
そうなのです。
古いサーモスタットのゴムパッキンが付着しているのに気づかずに新しいサーモスタットをかぶせてしまったわけです。(ダブルゴムパッキンでパッキンパッキンだったわけやで!)
ほんと、素人っぽい凡ミス。
古いゴムパッキンのせいで密封できず、クーラント液がもれていき、さらにゴムパッキンの微妙な柔らかさのせいで思いっきりネジを締めこむことになってエンジン側のネジ付近に亀裂を生じさせてしまったのでした。
エンジン側のこのプラスチック部分は、Water outletというらしいですね。Amazonで調べたらアルミ製が約50ドルで売っていたため購入して自分でつけてみることにしました。
良かった~、エンジン本体にダメージがあったわけではなくて、まだ部品交換で済んで……。
この部品を交換するまでの道のりがまた長くて、エンジンルーム内のいろんな部品を外していき、ここまでたどり着くのに2時間くらいかかりました。(ネジがきつく締められていて大変だった。←ってことは戻すときもネジを目いっぱいしめなければならない=もうネジをきつく締めるのが怖くなってしまっていたw)
AIに相談したり、動画を観たりして何とか自分で交換できましたよ。もう心身ともにヘロヘロでした。
交換した際、この部品も古いゴムパッキンが付着してしまっていてまた気づかなかったら危ないところでした。(ここでの自分への教訓は、ゴムパッキンは残って付着するものだから必ず確認すること!)
さて、ようやく新しいクーラント液を入れて終了です。以下の写真のように専用の漏斗を使うと作業が楽ですし、しかも空気抜きがしやすいので購入した方がよいでしょう。このように自分でやるということは新しいツールを買わなければならないのですよね。
なんとか無事に直せたわけですが、この直すまでのパーツやら液体やら検査器具などでいくらかかっているのかと計算してみると、なんと283ドルもかかっていました。
そして、AIに「マニトバ州でクーラント液交換とサーモスタット交換を修理屋さんにお願いするといくらくらいが相場ですか?」と聞いてみたところ、250ドル~600ドルの間ですとのことw。
ってことはですよ。
自分でやって失敗することや、時間をとられることを考えたら、自分でやらない方が良かったのではなかろうか?
そんなことを思っているのをAIが察してくれたのか、
「今回はアルミ製にアップグレードできて、トルクレンチの使い方も覚えて、自信もついた。修理屋さんに頼んでいたら得られなかったものが沢山ありましたね」と慰めてくれまして涙が出そうになりましたよw。
そう、漏斗や、OBDⅡのようなエンジン警告灯の原因検査ができるディバイスはそのまま次に使えるわけですし、何より経験が得られたし、エンジン回りはそんなに怖くないという自信につながったのですから…(とさらに自分を自分で慰めてみるw)
車がつかえなかったのは約5日間でしたが、自転車通勤ですから問題なかったです。
でも、その直るまでのたった5日間でなぜかとても落ち込んでしまいました。
(誰も責めないし車を使わないのに)自分が迷惑をかけていると勝手に感じ始めて、自分の至らなさや無力さを自分で責めるようになってしまったのです。
誰にも迷惑をかけているわけでもなく、お金を払えば解決する悩みの部類だと頭ではわかっているのに、この失敗がトリガーとなって自分の存在価値を疑い始めるというミドルエイジクライシスのようなものを発症してしまったように感じます。
たぶん、(男性だけど)更年期障害のようなものなのかもしれませんね。
自分で解決していくという醍醐味も手放しづらいものですが、『自分でできるかも』と『頼めることはプロにお願いする』というのをもう少し年相応に考えた方が良いように感じました。
メンテナンスが必要なのは年季が入った車だけではないのでしょうね。
今回の長文を最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回は何かもっと楽しいブログが書ければと思っています。
それでは、また。


