職場でミスを連発して凹むけど『おおらかさ』に救われています。
職場が夏休みに入る直前、会社がランチにBBQを主催してくれます。
夏休みの他にも冬休み前や連休前にビザやお弁当、SUBWAYで好きなセットを注文していいなどの福利厚生があって、いかにもカナダらしい職場を体験しています。
BBQで大きな肉の塊を焼くのに5時間かけるのはいかにも欧米らしいですよね。

職場に上の写真のような燻製用グリルと、普通のグリルと2台が置いてあり、この日もフル稼働でした。
ボスはマメな人でして、前日から生肉にライムを塗ってから岩塩をふりかけて冷蔵庫に入れていたし、忙しいのに当日は朝から肉の温度を何度も確かめにグリルに来ていましたw。

そして、ボス自ら切り分けてくれて、分厚いステーキのようになった牛肉を社員に配ってくれるのです。

(写真左のフォークに刺さっているのは豚肉)
思っていたよりパサパサでしたが、肉の旨味が凝縮していて西洋わさびと一緒に食べると美味しかったですよ。ステーキというより燻製って感じかな。
BBQで余った骨は犬にあげるのかと思ったら「塩っ気が多いからやめておこう」というのと、飼い主である古参の社員が「骨って、噛み砕かれて結構喉や胃に刺さるらしいからあげるのをやめています」という一言であげないことになりました。
実は、工場内で犬を飼っているんですよね。
その古参の社員が一時的にペット不可のアパートに引越しすることになってしまい、工場内にスペースを作ってお世話をしているのです。休憩時にお散歩させるって感じで私たちにもだいぶ慣れました。
このゆるさというか、おおらかさがいかにもカナダらしいと思うのは私だけでしょうか。
でも、そのおおらかさのおかげで最近の私のミスの多さも許されているように感じます。
まず最初の失敗は、会社の車にガソリンを入れる際に渡される会社名義のクレジットカードをガソリンスタンドに置いてきてしまったという、まさにクレジット=信用を失うような大きなミス。
会社に戻ってきてクレジットカードが手元にない時の絶望感たるものはなかなか味わえるものではありません。
自分の財布やクレジットカード、スマホなどを失くしたことがないのに、どうして会社のを失くすんだろう?
もう罪悪感で心が折れそうでした。
すぐにガソリンスタンドに戻ったのですが、届いていないとのこと。
ボスに「ごめんなさい。できたらすぐに会社のクレジットカードの使用を中止するようクレジットカード会社に連絡できますか?」と進言したら、
「まだ出てくるかもしれないし、そもそも暗証番号を知らないと使えないんだから大丈夫だよ」とこれまたおおらかさ全開って感じで、こっちが心配になってきます。
翌朝、会社に行く前にもう一度そのガソリンスタンドに寄って聞いてみたところ、Lost & Found(遺失物管理所)に届いていて、なんとか無事に戻ってきたのです。(ありがたや~)
「ほら、出てきたでしょ。でも、僕はKazu(私)のポケットやお財布にあると思っていたんだけどね」と怒りもしません。
そして、先週もやらかしてしまいました。

この重たいスチール鋼のコイルをトラックからフォークリフトを使っておろす際、パレットがトラックの荷台の縁にひっかかって、フォークが外れてしまい、落っこちてしまったのです。
原因は『地面がスロープになっていたのに、そのスロープの角度に合わせてフォークの角度を調整しなかった』せいでして、真っ逆さまに落ちたコイルたちは以下の写真のようにひしゃげてしまったのです。

このコイル一つで何万パーツという部品を作れるだけにその損害は少なくはありません。
前回のクレジットカードのミスに引き続き、さらに信頼を落としてしまったことになります。(どうか、再利用ができますように)
罪悪感に包まれながらも、今できることをやろうと頑張っていると、ボスが、
「ねえ、日本で大きな地震があったんだって?」と心配してくれます。
「このひしゃげたコイルのようになっちゃった建物もあっただろうに……(中略)マニトバ州は地震がないからまだ地震対策をしなくてもいいけど、Kazuが落とさないようこれからは対策を考えなきゃな。ははは」と時事問題に合わせて慰めてくれるのでした。
なんとも優しい対応で心が折れずに済みました。
最後のミスは私だけのミスではなく、他の社員が製作した座金(Washer)の内側にバリが残ったまま発送してしまいそうになるというミスでした。
私がクオリティーチェックをして、箱詰めするのですがわずかな突起が円の内側にあるのをそのままにしてしまったのです。

上の写真で伝わるかわかりませんが、この突起のせいで円の内周の許容値が大きく変わってしまい、内周に入るパーツが入らなくなる可能性が高まるのです。そのため、グラインダーで削っていきます。

削り過ぎると不良品になってしまうのでちょっと緊張するのですが、グラインダー系はかなり慣れてきたので失敗しなくてよかったです。
「座金の外側のバリはグラインダーで削らなくてもいいけど、内側はボルトやパーツが入らないからスムーズにしておかないといけないんだよ」とボスに言われて思い出すのは、
「お客様はホームセンターなどDIYショップでドリルの刃を買ってドリルで穴をあけるけど、本当に欲しいのはただドリルで開けた穴なんだよな」というどこかで聞いた本質論。
全然関係ないけど、「リングドーナツをどこまで食べたら穴がなくなる?」というこれまたどこかで聞いた哲学的な問いまで思い出しますw。
最近、ミスは多いけど、ミスから学べることも多く、全体的にレベルアップしているような気がします。
しかし、度重なるミスによって心が落ち込む深さや長さが以前より大きくなっているように感じるのは、やはりミドルエイジクライシスなのかな~とも感じています。
この男性更年期について日本にいる2歳年上の兄に相談したところ「今まで頑張ってきたんだし、もう50~60%の出来で良しとしてもいいじゃない?」と慰めてくれました。
85点、最低でも70点で及第点ってな感じで生きてきたから「5,60%でもいいのかな?」と思えたのはありがたいことで、ここでも何だかおおらかさに心が救われたような気がしました。
8月は27日に健康診断があるので、ファミリードクターに相談して血液検査(特にテストステロン値)もしっかりしてもらおうと思います。
8月も失敗があるかもしれませんが、ケガには気を付けて無理しないようにしていきたいです。
引き続きあなたにとっても素敵な8月になりますように。
それでは、また。

