海外移住の不安あるある。It’s not my day. 他

朝の気温が7度。日中が22度と寒暖の差が激しいせいか風邪をひいてしまいました。

風邪をひき始めの時は鼻の奥が痛いとか、節々が痛いなど身体的な痛みを感じ始めるのですが、同時に不機嫌になるのです。イライラするという精神的痛みのエネルギーは家族に向くことがほとんどです。(風邪がさらにひどくなると怒るエネルギーがなくなりどうでもよくなるので、穏やかになれるのですが……)

影響力のあるどちらかの親が不機嫌になることは家族の雰囲気を台無しにするばかりではなく、時に配偶者や子どもをコントロールしてしまいます。コントロールというのはこの場合、声が大きい人に合わせなければならない理不尽さや、気まずさ、腫物に触るかのような緊張感など、気を遣う・顔色をうかがうことを家族内で強いることだと思っています。

昨日は息子の①「おなかすいた~早く作って」②「え~これ嫌い」③「もう残す」そして、①~③の繰り返しをランチと夕食にやられて「我慢しなさい!我慢できないなら他の家に行きなさい」と、とうとうキレてしまったのでした。恐怖政治を家庭内に布いてしまいすぐに自己嫌悪に陥りました。

まだ熱はなかったのですが、頭痛と鼻づまりが頭をボーっとさせています。

今、無職の状態や、永住権への生殺しのような状態などが急に思考に結びついてきてしまって、自分のふがいなさや怒り、焦り、怒ってしまった息子への罪悪感、将来への不安が波のように押し寄せてくるのです。

これって、移住し始めた時の感情に似ています。

それは、『日本では上手くやってきた(過去)つもりなのに思い通りにいかない、はたして今、正しい方向に進んでいるか(現在)わからない、そして、これからも上手くやっていけるか(未来)わからない』という3大海外移住不安あるあると勝手に私が呼んでいる感情です。

 

風邪をひくなどの健康問題や、無職で収入なしや貯金の減少といったお金の問題、ビザ次第では海外移住が続けられないビザ更新問題、さらに、人間関係や気候など環境の変化で自分や家族が今住んでいる国や地域にもう一日も住みたくなくなる瞬間が訪れる感情リミット問題という4大海外移住問題あるあるが起こっている時に上記の不安感情が押し寄せてくるわけなのです。

これらは多くの海外移住者、永住権希望者が経験することだと思います。

 

海外移住者リアルと申しますか、「あなたは日本を捨てて」とか「好きで永住権を目指しているんだから」といわれることもあるわけでして、『当事者にならないとわかりづらい現状』がいつでもどこでも潜んでいるのです。

たとえになるかわかりませんが、

結婚生活において、例えば姑さんと上手くやっていける、やっていきたいと思っていても相手ありきのことで、上手くいかず何かしらの問題が起こる。子供は可愛いものだとわかっていてもずっと一緒にいると息詰まるし、やはり何かしらの問題が起こる……。それを外野から

「あなたは好きな人と結婚して、家を捨てて相手の家に入ったんだから姑に我慢して当たり前」


「好きで子どもを作ったんだからガタガタ文句言わないの」

と言われると面白くありません。

なぜなら、頭の中では「好きで結婚して、子どもを作って……」が正論であることには違いないとわかっているのですが、「お姑さんにあの時、あのように言われたのに落ち込んじゃいけないの?」「今の不安を吐露してはいけないの?」と『当事者の現場のリアルタイムな感情』に蓋をしなければならないのかと思ってしまうからです。

 

それでは、上記のような状況になって、イライラしてしまったり、不安を感じてしまったりした時、どのようにしたらよいのでしょうか?

 

あなたでしたらどうしますか?

 

実は、先述したような昨日の状態でイライラしていたら、娘からこう聞かれました。

「パパ、気持ちがupsetアップセットしている時、どのようにcalm downカームダウンしたら良いと思う?」

なにやらルー大柴のような言い回しですが、彼女は「イライラして怒っているとき、どのように落ち着かせたら良いか」を直接、怒っている人に聞いてきたのでした。

なんという度胸というか直球といいますか……。ある意味、優れたコーチングのような質問をしてくるのだろう?と瞠目しました。

私が応えあぐねていると、

「のっちゃんはね~、クラフト(工作)したり、秘密基地を作ってそこで寝てるよ」とのこと。

「そうだね、パパは今日、早く寝たほうがいいね」

私が家族にとって良い日ではなくしてしまったこの時間を早く終わらせるには、寝てしまうか、私が機嫌を良くして、私が変わる、変える必要があります。(娘に質問された瞬間に気づきがあり、落ち着くことができましたが……)

 

娘が私に質問したあとに、このフレーズを言ってくれました。

「パパ、今日はIt’s not your dayだね」

カナダにきて初めて知った私の好きな表現です。

It’s not your day(あなたの日ではない)。

It’s not my day((私にとって)ツイていない日)。

これを使うことで、もう自分や相手を責めることがなくなり、さらに次の日はもしかしたら良くなるかも知れないという可能性をも感じさせてくれます。

 

明日は明日の風が吹く。(明日は風邪を治さなければですが…)

 

流れや時期を待ち、自分を信じていつでもIt’s my dayになるよう、同時に、It’s my life にしていけたらと思っています。

それでは、また。

※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計184.23ドル】ガソリン代含む

 

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海外移住の不安あるある。It’s not my day. 他” に対して6件のコメントがあります。

  1. 山岡 泉 より:

    素敵なお嬢さんですね。そして、そこで気づけたパパも、素敵だと思います。
    Hope it’s gonna be your day today!

    1. Boru より:

      泉さん
      コメントありがとうございます。
      「ポチキス」といっていた娘は日に日に成長しています。子どもたちのお陰で私も成長させてもらっています。

  2. 七海 より:

    のっちゃん賢い。
    ホットヨガがおすすめですが、お金かかりますね。
    私の時は、夜な夜なサルサダンスを踊り狂ってました。
    いまはYoutubeを見ながらパートナーとほぼ毎晩10分ほど練習してます。
    6月21日金曜夜のLatin Night at Winnipeg Jazz Festival(無料)にきて、
    ラテン系になってみるのはいかがでしょうか。

    1. Boru より:

      どもども。コメント、ありがとうございます。
      これからイベントやフェスティバルが増えていいですよね。
      プールも行きたいし、ホットヨガはやってみたい。ダンスはセンスのかけらもないから子ども達にやらせたい。
      なんか始めたいけど子どもが小さいうちは難しいですね。アラブの石油王の友達でもできたらな~(笑)

  3. kiyomi より:

    ボルさん

    今日は。以前、カリナリーの事など質問したkiyomiです。昨年10月末、カナダに来ましたよ~オンタリオで頑張っています。着いて1週間後から雪が降り始め、生活に慣れるまで、そしてカナダが良いな~って思うまで7か月かかりました。6月に入って、鳥のさえずり、新緑を見るまでカナダの良さが実感出来ず大変でした。カレッジがある街なのに、バスは1時間に1~2本、食料調達もヘトヘト、ワンルームなどほぼ無いからホームステイかシェアハウスで気を使い… 異国で生活するって、大変なんだなと感じています。
    大変さは違っても、そういった気持ちを共有できて嬉しいですよ~ 

    娘さん可愛い。顔がほころんでしまいま~す。私も日本にいる娘からいつもパワーを貰っています(^^♪
    英語も上達せず焦るのですが、ゆっくり今を楽しめと自分に言い聞かせております。

    1. Boru より:

      kiyomiさん、いつもコメントありがとうございます。うれしいです。
      オンタリオに行かれ、kiyomiさんも大変な思いをされたのですね。
      これから動きやすい季節になりますからカナダをより楽しむことができることと思います。
      もしブログをしていらしたらURLを教えてくださいね。応援しています。

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