家賃滞納者の件でマニトバ州のRTBや弁護士さんに相談したけど、お先真っ暗な件。

カナダ・マニトバ州ウィニペグはマイナス20度が当たり前のような季節に入ってきました。来週末2026年1月24日(土)の予報は最低気温がマイナス39度、最高気温はマイナス29度となっています。

この時期に引っ越しをしようという人はほとんどなく、テナント募集をしていても全くと言っていいくらい問い合わせがきません。家賃を滞納して逃げたジャスパーへの怒りや新しくテナントさんを入れなくてはという焦りから心がすさんでいきます。

突然ですが、もし、あなたが大家さんだとしてこのような事件(前回のブログ記事に詳しく書いています)に巻き込まれたらどのように対処しますか?

 

家賃滞納者に刺客を送りこむ?

うん、とても良い考えだと思います。私も何度かその妄想をしては懲らしめていますw。

 

警察に連絡する?

家賃を支払う、支払うと言っておいて逃げたのだから詐欺罪となり警察に捕まえてもらいたいと私も思っていたのですが、家賃未払い問題は民事だから基本的には警察は関与しないのだそうです。

 

専門機関や弁護士に相談する?

自分の状況を正確に把握するためにも早めに相談することが必要だと思います。ただ、窓口担当者によって言うことが違っていたり、弁護士でも当たり外れがあるので、何度も専門機関に行くか、セカンドオピニオンが必要になると思います。

私は、年末にResidential Tenancy Branch(以下RTB)というマニトバ州の賃貸問題を扱う公共機関に2度行ってきました。

もう、対応が悪すぎて二度と行きたくないです。

詳しく書いているとものすごく長くなるので割愛しますが、まずはフォーム8というテナントへの立ち退き要求書にテナントが合意してもらえというのが前提になるようです。フォームを渡してすぐに相談者を返そうとするのがマニュアルのようでした。

テナントが逃げてしまったと伝えてようやく「A Notice of Abandonment(放棄通告)」というフォームをもらえました。

家主は本当にその部屋にテナントが住んでいないかを様々な方法で確認し、「あなたと連絡が取れないため部屋内のすべての所有物をテナントから放棄させます・つきましては家主に至急連絡して」というような内容のA Notice of Abandonment(通知書)をドアに貼って、最低でも24時間経ってテナントからの返答がなければ部屋を片付けてもよいという次なるステップに移れる情報を得たのでした。

RTBに「家賃はどのように回収したらよいのか」と聞いても「まずは部屋の問題を片づけてください」とか「テナントの意向も聞かなければなりません」などの理由で不安の解消までにはいきません。

 

そこで有料の弁護士オンライン相談をして家賃回収について聞くのですが、RTBに相談してくださいとのこと。初めの一歩で躓いているのにあまり寄り添ってくれない弁護士さんでした。

やがて私は、RTBにしても弁護士さんにしても、私の感情や状況に寄り添ってくれることを相手に期待してしまうことを反省するのでした。

一連の問題を相談して、話を整理していくうちに「人権」という壁に何度かぶち当たることに気づきます。

こっちとしてみれば支払わないやつが悪いという正義を振りかざすわけでして、勧善懲悪をRTBや弁護士に期待してしまうのですが、家賃を支払うと嘘をつき計画的に逃げた相手にでも当然人権があり、申し開きのチャンスが与えられるし、犯罪者のように扱って良いものではないということを彼らとのやり取りから学んだのです。


(RTBという政府機関はこの住所ビルの17階にあります)

バスでダウンタウンまで出て極寒の中、RTBのオフィスが入っている建物(RBCコンベンションセンターのすぐ横)まで歩いて、窓口で嫌な思いをしてすぐに帰されを繰り返しつつ少しずつ前に進んでいくなかでストレスもありましたが、怒りの感情や損得勘定よりも法律や人権の問題と向き合わないと解決に向かわないのだと知れたのはよかったと思います。

さて、具体的にどのようにして家賃滞納者から未払い分を取り戻したらよいかという話になるのですが、私がRTBで聞いてきて弁護士の話も参考にして出てきた結論というのは、

『RTBにLandlord Claim/Notice of Hearing Formという書類に必要事項を記載して審査をうけ、公聴会のようにRTBがテナントから話を聞いて、同様にRTBが家主からの話を聞くというプロセスが必要となる』というものでした。

しかしながら、RTBからの郵便がテナントに届かないようだと人権的に不利になるためテナントの現住所が必要になるとのことで、今回の私の件ではテナントがトロントのどこに逃げたのかわからないため訴えられないとのこと。

つまり、「相手の現住所が分かり次第、フォームを送ってね」とのことで現時点で家賃回収は困難になっています。

 

フェイスブックでウィニペグの大家さんだけが登録しているコミュニティーがあるのですが、そのコミュニティーに入ってみるといかに滞納者が多いか、そして同じような問題を抱えている人が多いかに驚きました。

ほとんどの人が泣き寝入りとなってしまっていて、「家賃滞納して逃げるやつがどうしてRTBからの連絡を受けると思っているんだよ」「家賃滞納者の同意が必要っていうけど、払う方向で同意する奴なんている?」「少額訴訟に持ち込んだとしても割に合わない」と憤りのコメントが並んでいて、共感しつつも絶望を感じてしまいました。

バッド・テナントリストなんていうのもあって「こいつもリストに加えてくれ」というリクエストが絶え間ないのだとか。

私の場合、まだ部屋がすぐに片付いたからよかったけど、家賃を支払わないで居座られ続けている人もいますし、数か月滞納となっていると思ったら遺体となって事故物件になってしまったなんてこともありますから、いかに不動産投資が難しいというか、運次第だと実感します。

 

部屋の片づけはジャスパーの親が手伝ってくれました。

コンドミニアム内は禁煙なのに吸い殻があったり、おびただしい量の薬があったり、とにかく汚い。

ジャスパーの親(シンディー)はあまりの現状に手伝いに来ない日がありました。

「これは本来ジャスパーの問題なんだからなんで私が手伝いにいかないことで文句言われなくちゃならないのよ」と逆ギレされ、あんたが決めた日時の約束を破っておいてそれはないだろうと思いながらも、部屋内のものをすべて引き取ってくれると言っているシンディーには強く言えません。(←結局ソファーや大きな姿見(鏡)、テレビなど大きなものは置いたままで作業は終了してしまった。ああどうしよう、後始末)

ここでも、さきほどの人権の問題と同じように、誰の問題なのかということや、どの課題なのかということなど『課題の分離』を意識させられました。ちょっとしたカルチャーショックといいますか、日本らしさ(例えば今回の場合、親は申し訳なくしているだろうという思い込み)を無意識にも期待してしまっている自分がまだいるのだと実感して、前回のメール同様、カナダ移住10年目の洗礼というように感じたわけなのです。

最後に、この記事を「もし家賃滞納者とかかわってしまったら」という観点でまとめますと、

1,現状の把握。特に家賃滞納者はそこに住んでいるのかすでにいないのかの確認。

2,フェイスブックなどSNSのコミュニティーで前例を探す、相談してみる。

3,専門機関や法律家に相談する前にテナントに対して今までどのような行動をしたか、特にテナントと連絡しようとした日時や回数、連絡しようと試みた様々な方法を記録しておく。

4,部屋をどうやったらすぐに次の人に貸せる段階にもっていけるかを最優先に考え、家賃回収は別の問題として対処するよう心掛ける。

5,家賃滞納者の最新の情報をアップデートするために身内や友人、勤め先から情報を得られるよう頼み込む。

6,あがけばあがくほど心が擦り切れてくる恐れがあるため、早めに見切って次のテナントさんを審査して入れる方向にもっていく。(テナントのクレジットヒストリーなどをスクリーニング(審査)してくれる会社が色々あります)

7,逃げている家賃滞納者を始末してくれる組織を探すw。(←冗談ですが、この組織を作ったら儲かりそうw)

などなど、現段階で思いつくところや自分に言い聞かせていることを書いてみました。

次回のブログでは、好きなことが書けるように心が回復しているといいな~と期待しています。

寒い日が続きますが、あなたにとって今日も明日も素敵な一日になりますように。

それでは、また。

 

P.S.もし、1500ドルで1ベッドルームの部屋をウィニペグ南のペンビナ通り近くで探している人を知っていたらご紹介してくれると助かります。

 

 

 

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