自国を愛する風土が強いカナダの建国150周年について思うこと。

ウィニペグでも雨が続いていますよ、気温は日中22度くらいです。

ようやくカレッジの怒涛のテスト三昧が落ち着いてきました。

自分のナイフスキルのスピードの遅さに泣いていましたが、
最終実技テスト、サラダとドレッシング、フルーツプレート、
オープンフェイスサンドイッチ作り(3時間以内)で、なんと
クラス一位の成績を残すことができたのでした。やった!

今のクラス(前菜や軽食)でまだ知識確認のテストが残って
いるので、カナダデー後のベーキングクラス(パンやお菓子)
に移るまで気を引き締めていきたいと思います。

さて、以前も日記に書きましたが7月1日はカナダデーです。

カナダは建国150周年を迎えますので、この建国記念日を境に
今週末は大いに盛り上がることと思います。

私たち家族はイベントに参加したり、パーティーにお呼ばれ
されているので今から子ども達と一緒に楽しみにしています。

週末お買い物に行ったら、カナダデーグッズの棚が増えていました。

ホームセンターのカナディアンタイヤでは、

今流行りのハンドスピナーや、

各種、棚に並んでいました。

Marshallsという大きな雑貨屋さんでも




大きなコーナーを作って商品を売っていましたよ。

カナダ土産を買っておくなら今のうちかもしれませんね。
(私は一時帰国用に買いためておいています)

話は逸れますが、私は日本で骨董品を扱っていた時期がありまして、
青空骨董市で明治期の古民具やそれこそ江戸時代の浮世絵などの
商品の年代を外国人見込み客から質問された時、

「そんなに古くはないですよ。約150年前に刷られた絵で・・・」

「え!150年前! 今、そんなに古くないって言った?」

と驚かれる経験を何度かしました。

「そうか、カナダはまだ150年しか経っていないんだ」と
感じる(骨董を扱う)日本人は少なくないことでしょう。

150年前、日本では大政奉還・王政復古という年でして、
翌年には明治に変わるという明治維新にとって大切な時期でした。

散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする』という
都々逸は、ちょんまげをやめた文化が始まったことを
意味していますが、ちょうどそのような年にカナダが
建国されたのですから『近代社会誕生』というくくり
では同年代なのかもしれませんね。

歴史や文化、芸術は近代社会前のほうが面白いといいますか
実際、骨董も近代社会前の作品に人気やマニアがいるというのは
ただ単に歴史があるというだけではなく価値が高いのだと思います。

大量生産のためではなく、日常生活(暇)のために作られた
古民具や骨董は日本の風土を色濃く反映することになり、
より芸術性が高く、機能美が生まれやすかったのではないか
と想像できます。

日本は戦争や大震災を経験しているにもかかわらず、日本らしい
骨董品が残っていることは本当に奇跡に近いことですよね。

ウィニペグでもよく骨董品屋巡りをしているのですが、カナダ
らしい骨董品は残念ながらほとんど探すことができません。
(いや、多様性社会という面がカナダらしいため、すべての国
のものを置けばカナダらしさになるのかもしれませんが…)

カナダらしさは骨董に見つけることはできませんでしたが、
カナダという国家、国歌、国旗に誇りを持っているカナダ人
自身が150年の歴史や文化を背負っているかのようです。

カナダに来てから感じることは
「自国を愛する風土」が強いことです。

カナダの建国記念日は毎年盛り上がりますが、日本の建国記念日
に日本を想って、日本人であることを誇りを持つという日本人が
どれほどいるか疑問です。

「日本がどんどん変な方向に行っている」

「原発も含め、このまま日本にいたら」

という声をこのブログへのご質問やご意見でいただくことがあります。

主に今の日本の政治や経済という側面を切り取ってその人が
感じていること、どうしたいか(したくないか)をうったえている
のはわかりますが、日本の歴史ある伝統文化という側面はまったく
加味されず、いや、加味されたとしてもマイナスイメージのままで
「日本はダメだ」と烙印を押されてしまっているのではないかと
心配になってしまうことがあるのです。

別に「愛国心を強く持て」とか「今の日本の政治経済には目をつぶれ」と
言っているわけではなく、歴史ある日本の作品?の一つである私たち個人が
自分が好きな日本の側面にもっと自信を持てるようになり、国策や、
現段階の自分を取り巻く環境のせいにせず、今の自分が自分の人生を
決めている(決めていく)という覚悟や責任ともっと向き合うように
なれば、マイナスイメージのままにはならないと信じたいのです。

つまり、もっと自分が考える居心地の良さに自分の身を置けること
を信じて(=引き寄せることにして)変な意味づけや理屈を作らない
ほうが良いのでは?と思うことが多くなったのでした。

若くして癌などの病気、事故で亡くなる人もいるわけでして、残りの人生、
「日本がこうだから」とか「ああしておけばよかった」など責任転嫁や
後悔で過ごすよりも、どんな状況になろうとも自分の居心地の良さを追求
し続けても良いのだという許し
を自分の中に持っている人のほうが、毎年
自分の建国記念日、いや、(心の)健康記念日を祝えるのだと思います。

これからも毎年、7月1日のカナダの建国記念日を機に私たち家族の
居心地の良さを考え、それらがさらに引き寄せられてくることを
信じてみたいと思っています。

あなたにとっても素敵な7月となりますように。

それでは、また。

※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計200.15ドル】バス7月定期代72.40ドル含む

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自国を愛する風土が強いカナダの建国150周年について思うこと。” に対して2件のコメントがあります。

  1. yukasaku より:

    銀座にある骨董品屋のWEB作成をお手伝いしたことがあります。その時私がカナダに行くんだと言ったら、そこのお店の主がカナダには沢山の骨董品が眠っているから、見つけてきて欲しいなぁ。一緒に商売やらないか?って言われたことがあります。なぜか音信不通になってしまったので、それきりですが、カナダには沢山の骨董品が眠っているそうです。たまにビンテージ!とか言ってkijijiで売り出されてるものを見ますが、ただ古くて汚いだけじゃん?って思ってしまいます笑 そんな私でも、たまーに、これはすごそう!ってのを見かけることがあるんですが、もしBORUさんが骨董品についてご存知なら、たまに伺ってもいいでしょうか?

    1. Boru より:

      yukasakuさん、いつもコメントありがとうございます。アメリカやカナダのガレージにはビンテージの車が数多く眠っているなんて言われていますが、それらと私の世代で巡り合える確率ってどれくらいなのだろうと考えてしまいます。もう、眠っている期間が半端じゃない(笑)私の孫の世代でようやく「おじいちゃんが死んだのでガレージを整理していたら・・・」と世に出るなんてこともあるわけです。私はガレージセールでたまに「これを日本で売ったら3倍だね」というのを見かけますが、しょせん数倍。数百倍するような大化けするものには出会っていません。そもそも西洋骨董にはあまり興味がないからかもしれませんけどね。

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