怪我して足がゾンビみたいになっているハロウィンの今日は家で短編小説を書いていました。
毎年、10月31日のハロウィンを楽しんでいましたが、子ども達はもはや親と一緒にハロウィンを楽しみたいという年代ではなくなったため、さらに、私が足を痛めてしまっているため、約8年間楽しんだハロウィンを卒業することにしました。

怪我した足の話になりますが、10月21日から職場を休んで回復に努めています。しかし年のせいか回復は緩やかで、来週も一週間仕事を休まないといけません。
現在、以下の写真のようにホラーな感じになっています。
(閲覧注意)

腫れは若干ひいてきたものの、色が紫にかわってしまって、
すっかりハロウィン仕様になってしまっていますよw。
『右足からゾンビ化』 Coming soon!
なんか、映画のタイトルになりそうですよね。
「『右足だけ呪物化』っていうアニメか!」ってノリつっこみしたら、子ども達は大笑い(←家族で呪術廻戦を観ている)
夜は松葉杖を使ってトイレまで行くのがつらいため、四つん這いで歩くことにしていますが、トイレに行く途中、猫と出くわすと猫に「なんか危ない動物がいる」ってな感じで警戒されますw。
ちょっと想像していただきたいのですが、51歳のハゲ親父が赤ちゃんのように夜中に廊下をハイハイしているんですよ。もうホラーでしかないw。
現在、足はケガして呪われたようになっているけど、頭も昔どこかで誰かに呪われたから毛が抜けたのかもしれませんね。(ゾンビみたいでもいいから髪の毛が生き返ればいいのにな~)
ケガも毛が抜けることも実にけがらわしい!(←なんのこっちゃ!)
さて、つまらない前置きはこれくらいにして、本題に入りたいと思います。(本題もつまらなかったごめんなさい)
以前のブログでも自分がゾンビ映画を作るとしたらという内容で記事にしたことがあるほど私はゾンビとか、呪われるなどのホラー作品が好きでして、今回は【仕事を休みながら夜はぐっすり寝て考えたwホラー風なショートショート】を公開してみようと思います。
****ここから****
地面に落ちているボールペン。
誰かが落としたのであろうか。
拾おうか、拾わないか……。
拾わなければ車に踏まれたり、このまま雪に埋まって朽ちてしまったりするのはもったいない。
拾ったところで書けなければゴミになるかもしれない。もしも後から持ち主が出てきて盗んだと言われたらという最悪のケースも考えられる。私にとって何が最悪かと言うと、いくら拾ったと主張しても聞き入れられず「嘘つき」と言われ犯罪者に……。やがてこのことを死の間際に閻魔様に糾弾され地獄に落ちるかも。すなわち閻魔帳に載ってしまう出来事になる可能性があるということなのだ。
いつもは人通りのある道なのに、この時に限って周りに誰もおらず、しかもボールペンは落ちたばかりなのであろうか、新雪の上にのっていて、いかにも「すぐ拾えますよ、まだきれいですよ」と伝えているかのようだった。
(車の中に一本入れておいてもよいかな)と拾うための意味付けを独りごち、私はボールペンを拾った。
ノック式のボタンを親指で押してボールペンの先を確かめる。ペン先はつぶれておらずボールは無事のようだ。
インクを確かめるための紙が見つからないため、まずは左手甲の親指の付け根に線を書いてみることにした。
(よし、インクは出る。黒に近い紫といった色だな)
書き心地を確かめるように丸や数字を引き続き手の甲に書いてみる。結構太めの線が出るため、しっかりと濃い文字にもなる。
良いものを拾ったと思って家に持ち帰り、洗面所でうがいをしたのち手を洗う。
いくら石けんで洗っても手に書いてしまったボールペンのインクは消えないのだ。
油性だからすぐに消えるものではないのはわかっているが、手の甲に書かれたものがにじんで広がっているように見えるのは汚らしくて困る。その日は汚れを落とすことを諦めて寝てしまった。
次の朝、左手を見てみたら黒紫色が血管に沿って広がっているではないか。
ドクン、ドクンという血流が流れる音に従うかのように血管にインクが吸い込まれているような感じがするのだ。
昼前には、わきの下の大きな血管までインク色になってきて浮き出ているように目立つ。血管のアートみたいともいえるのだが、自分の血が何かに侵食されているような気がして気持ち悪くなる。
やがて左手が勝手に動き、拾ってきたボールペンを持ったかと思ったら、右腕や太ももなどに落書きを始めた。
「お前の身体は呪われた。すでに我が支配にある」
「地獄の手前でお前を待つ」
自分の意志とは関係のない、不気味な台詞が自分の身体に書かれている。書かれたインクもすぐに血管に吸い込まれていくようだ。
ドクン、ドクン。
血管を通じてどんどんインクは身体中に巡り、眼の白目部分はインクで黒く染まり、黒紫の涙を流し始めた。
まだ意識があるのだが身体は動かされていて、川沿いまで足の動きに任せながら歩いている。まるでお化けかゾンビだと思われることだろう。
でも、幸いなことにここは田舎なため誰にも会わずに土手についた。
そのまま足の動きは止まらず川の中にずんずんと入っていくのだった。
向こうの川岸にはお花畑が見える。ここは三途の川なのだろうか。
ブクブクブク……。
川に沈み切ったところで気を失った。
意識を取り戻したら、なんと閻魔大王のいる玉座の前に横たわっていた。
「おお、ようやくわし専用のボールペンが届いたわい」
私は閻魔様に拾われて、彼の右手の親指で頭をノックされる。
素早い速さで閻魔帳に私の名前や特筆すべき善悪の行動の略歴が書かれていき、書き終わったところで閻魔様が読み返す。
「さて、お前の次の人生じゃが……」
「閻魔様のお役に立っているんですから地獄には送らないでください」
「そうだな。書きやすいお前にはいずれ現世に戻ってもらって、活躍してもらおうかの?」
期待していたのに、閻魔様にさんざん使い古されてインクがなくなってきた私は、
ある日気づいたら以前私が拾ったようなボールペンとなって新雪の上に横たわっていた。
今日も誰かが拾ってくれるのを待つ惨めな人生は、私の血をさらに黒に近い紫の呪い色に変えていくのであった……。
おしまい。
****ここまで****
いかがでしたでしょうか?
これ、ボールペンを拾って手に書いてみたら落ちなくなったという実体験から生まれた作品です。
書いたところがにじんで手が侵食されていくような感じがして、その感覚をどのようなストーリーにまとめるかまで時間がかかりましたが、今回のケガで足が紫になっていく現状を重ねながら書き仕上げることができました。
足が痛くて眠れない日が多々ありましたが、このように休みがとれるからこそ趣味の小説執筆ができるため結構充実しています。
ポテチを食べながら映画やアニメを観ているため、太ってきてしまっていますがとことんこの機会を楽しみたいと思っています。
皆さんにとっても素敵な11月になりますように。
それでは、また。

