職場で右足を負傷。カナダ・マニトバ州の労災補償制度WCBに助けられています。
2025年10月23日(木)は最低気温がマイナス3度になって水たまりが凍っていました。最近はだいたい以下の写真のような寒さです。

ウィニペグは雪はまだ降っておらず、今年は富士山の初冠雪のほうが早くて残念。(←ん?何で負けた気がするんだ?w)
冬支度のため、畑終いをしたり、

(トマトの茎って独特の臭さがあるよね)
室外機にカバーをかけたり、

裏庭に出るためのドアの上にあるガゼボの屋根を修理したりと、

と、家のことをする週末でした。
そして、週があけて火曜日10月21日。
タイトルにもあるように、職場で足を怪我してしまったのです。
同僚から作業を手伝うよう頼まれた私は、フォークリフトのフォークの調整を手伝い、そして重たく大きな金属コイルを運び出すために、同僚が運転するフォークリフトの誘導をしていました。

(コイル状に巻かれた薄い鋼鉄。一巻き300キロ以上ある)
パレットの下にフォークをくぐらせて、上に持ち上げて後進するという作業において、フォークの先がすぐ近くのほかのマテリアルにぶつからないように、私のようなサポーターは「そのまま、そのまま、よし、そこでストップ」というような掛け声をかけてあげるのです。
明らかに近くに他のコイルがあって触れたら危ないため、フォークリフトを操縦する人に見やすいように手で合図を出し、しかも大きな声で「ストップ!」と言いました。
が、しかし。
その同僚は一旦ストップしたものの、またすぐ動きだしてフォークの先が他のコイルを倒してしまったのです。(なんでやねん!と思いつつもその同僚を責めることをしない私は優しいw)
そして、その倒れてきたコイルが私の右足に当たってきたというわけなのでした。

足の甲の足首位置に当たってしまい、2日目には上の写真のように左足の倍以上に腫れてしまいました。
事故があったのは朝の9時50分。ボスの車ですぐに帰宅し、11時にはファミリークリニックに行き診察を受けました。塗り薬を処方してもらい、レントゲンクリニック(以下X-Ray=エックスレイ)に行くように言われました。
とにかく骨折があるかないかが重要でして、骨折していたら全治数か月かかる可能性が出てきます。
長年の経験から「冷汗が出ない、熱が出ない、ズキンズキンと常に痛いわけではない」ということから「これは骨折はしていない」と確信していました。(しかし、歩く時だけはものすごくいたいため、松葉杖を買うことにしましたよ)
カナダ在住の人ならご存じだと思いますが、X-Rayクリニックでレントゲン写真を撮ってもらっても、すぐその場では結果がわからないのですよね。
X-Rayクリニックからファミリードクターに連絡が行き、ファミリードクターから『骨折している場合のみ』連絡があるという仕組みなのです。(←カナダあるあるだと思う。血液検査などでも結果はファミリードクター経由だし)
こっちとしてみればファミリードクターからいつ電話があるのだろう?医師が忙しすぎて連絡を忘れているのかな?と次の日もまたその次の日まで待っている状態なのですが、ファミリードクター側からしてみれば「骨折していないなら連絡しなくてもよいだろう」という判断なわけでして、このカナダの「検査結果に問題なければ連絡しない」というシステムには未だに慣れません。(っていうか、いずれにしてもすぐ連絡してほしい!)
特に、雇用主のほうが骨折の有無を確実に早く知りたいわけでして(なぜならいつまで従業員が休むことになるのか知りたいから)いつまでも待ってもいられないため、2日後にはもう一度クリニックに行き、結果を聞きに行きました。
「骨折はなかったから連絡しなかったよ」
と当たり前のようにドクターは言いつつ、私の足をまた診察してくれて、あまりに腫れているからか飲み薬の抗生物質を追加してくれましたよ。

(左右がだいぶ違う。紫色になっているのが気持ち悪い)
湿布を処方してもらえるわけでもなかったため、自分で湿布を買って松葉杖も薬局で自分で買ったわけですが、これらの医療費は労災でカバーされます。
Workers Compensation Board(通称WCB)に労災を申請すると、仕事場に行けなかった期間の給料のうち9割をカバーしてくれるだけでなく、薬代やカイロプラクティックなどの施術代などもカバーされるようです。(ですからレシートは必ず取っておいて、スキャンしてWCBにメールで送りましょう)
追記:11月12日。松葉杖の費用や薬代、そして病院への駐車場代などもレシートを添付してメールで送ると小切手で全額を送ってくれました。ただし、ドクターズノート(医師からの証明書)は補償されなかったのが残念でした。
WBCの職員から電話で事実関係の確認があり、申請が受理されたことや今後の話になるわけですが、ここでも骨折の有無を確認され、いつ頃職場に戻れるかを確認することが重要なのだということを教えてもらいました。(クリニックに行ってからWBCに労災を申請しましょう)
骨折していないわけですから1週間くらいで職場復帰できるかと考えてしましたが、思いのほか腫れがひかないためもう少し自宅安静が長くなるかもしれません。
よく「大病や大怪我をすると人に優しくなれる」というのを聞いたことがありますが、家の中で松葉杖を使いながら「歩けないってこんなに日常生活を不自由にするのか(特にトイレ)」と改めて実感して、街中で松葉杖を使っている人がいたら遠くからでもすっ飛んで行ってドアを開けてあげたいと思うようになりました。
ケガしてしまった罪悪感、働けない無力感などにさいなまれることがありますが労災補償があり、妻も子ども達も協力してくれるので助かっています。
家で本を読んだり、短編小説の執筆を試みたりしながら安静にしていようと思っています。
それでは、また。

