寒く乾燥するカナダ(ウィニペグ)で痔に悩む人は少なくないはずだ。
突然ですが【痔】って英語でなんて言うか知っていますか?
『Hemorrhoids(ヘモロイズ)』というのですね。私は先週初めて知りました。
アクセントは単語の頭の「へ」にあってヘモロイズ。
覚えづらいでしょうけど「ロイズのチョコ菓子を食べすぎて、屁もロイズ(のにおいがする)」と覚えましょう(←北海道の有名製菓メーカーRoyce’に謝れ!w)
日本語だと「じ」とも「ぢ」とも言われますが、正確には「じ」なのですってね。
いずれにしてもクリニックの受付で「じなんです」と来院の理由を説明するのが恥ずかしい。(次男ですと自己紹介しているみたいでこれもまた恥ずかしい)
でも、「ヘモロイズなんです」と受付で言ったら、なんだか血中のヘモグロビンに問題があるような感じの雰囲気になって(←ならね~よw)他に日本人が待合室にいたとしてもすぐ痔だと気づかれなさそうで恥ずかしくならない。
先週、あまりにも痔が痛くなってウォークインで近くのクリニックに行ったのは、
私、
ではなくて、
妻でした。
(この文章は妻の了承を得て書いております。尾籠な話(below=しもの話)が苦手な方はご遠慮ください)
私は幸い痔とは無縁なのですが、妻はたまにひょっこり出てしまいます。
ええ、彼女は若い痔分から痔核があることを自覚しているのです。
妻の名言の一つに、
「か弱き女性たちの痔持ちと尿漏れ率の高さをなめるなよ!」というのがありましてw、
出産後から特に悩まされるようになったのだとか。(『踏ん張りの調整』に問題が出るのだろうか)
カナダという寒い地域でしかも冬は乾燥がひどく、さらに食物繊維が足りない食生活。
実はカナダ人もヘモロイズ持ちは少なくありません。
薬局では、ヘモロイズコーナーがあって、
この有名な注入軟膏や、食物繊維(ファイバー)のサプリメントなどが棚の一角を占めています。
妻と一緒にドラッグストアに入って注入軟膏を買おうと探していたのですが捜索難航して、妻に代わって私が店員さんに聞いてみることにしました。
「あの、僕がヘモロイズになっちゃって……。それ用の薬がある棚はどこですか?」と聞いたら優しく教えてくれましたよ。
妻が「私のために、あなたが痔になったからと嘘をついてまで買ってくれるなんて」と感動してくれて、当たり前のことをしただけなのにと思いながらも内心ちょっと「僕って良い奴かも……」と、痔が持参(←)
このドラッグストアで買った市販の薬では思っていたより効果がなく、翌日には妻曰く「昨日まではケツ玉が二つだったのに、今では増えて連なってポンデリングになっている」とのご報告。(←ミスタードーナツに謝れ!w)
ケツの穴にできたぷっくりとした玉。
クリニックによっては糸で縛って切るという方法もあるようですね。激痛らしいですが治りが早いのだとか。(ひ~)
「それなら僕が溶接してあげようか?」と言ったら彼女は笑いながらも、痛さで顔をゆがませていました。その時にはもう自家溶接状態になっていてポンデリングになり始めていたのですから……。
生活に支障が出るような痛みって、思考がすべて痛みに集中してしまいます。
妻は仕事を休み、家で痛みと闘いながら「カナダ 痔の治療」などのキーワードで検索を続けました。
勇気があることに自分の痔についてブログに書いているカナダ在住の女性がいらしてとても参考になったということで、今回、私のブログでも「他のカナダ在住で痔に悩んでいる人のために公開してみて……」という流れになったのです。
ほかにも海外で痔の治療をした人たちのブログを見つけては共感し、
「そうよ、この痛み。痔について書かれたブログでよくある【痔・エンド】というオチにイラっと来るくらいなんだから……」と、なるほど、他の人も結構ブログでダジャレを書いているんだな~と私はそこに共感してしまいましたw。
痛みが増したから痔元(←地元)のクリニックに行ったわけですが、妻は待合室でも座らずに(座れずに)1時間近く待たされた割には、診察はほんの5分程度。
「注入軟膏を処方しておきますので薬局で受け取ってください」と16ドル(現在約1650円)の薬代のみで治療や飲み薬などはありませんでした。まぁ、これくらいで済んでよかったというべきなのですが、あの激しい痛みや腫れで処方された注入軟膏だけで大丈夫なのだろうかと妻を不安にさせるのでした。
カナダ医療あるあるですけど、風邪で医者にみてもらっても「アドビルやタイレノール(市販の薬)を飲んでゆっくり休みましょう」って言われることが多いのですが、日本の医療を受けた経験がある人にとっては「そんなんでいいの?」って、もやもやするんですよね。
一日2回で薬を使い、4日目あたりにようやく
「ポンデリングはもう完売だわさ」と、ミスタードーナツのフランチャイズオーナー(フランチャイジー)のような笑顔をしていましたよ。
妻が重い痔になって気づいたそうなのですが、
「私の職場の女子トイレへ「水溶性ウェットティッシュ」をもって個室に入っていくおばちゃんが何人かいるけど、あの人たちもヘモロイズのオーナー『ヘモロイジー』だったのね」と親近感を持てるようになったとか。(ヘモロイジーってパワーワードだなw)
妻が勤めるカナダグースの工場は約9割が中高年の女性ですから痔だったことを話すと盛り上がりそう。
「糸ならいっぱいあるから、痔核を縛って切ってあげるわよ」とか
「ダウンジャケットの羽毛を使った専用クッション作ったらいいわ」などいらないアドバイスをされるかもw。
もちろん妻は職場では話さなかったし、労災にもしませんでしたが、カナダで痔が重くなってクリニックに行くという経験はブログで共有させてもらいました。
このようなブログ記事って検索されて結構あとになって読まれるんですよね。少しでもお役に立てれば幸いです。
これからも引き続きあなたのおしりも健康でありますように。
それでは、また。
P.S. うちの猫が私に痔のチェックをしてもらいたいのだろうか、たまにおしりを向けてきて動かなくなります。
おならされたらたまらない。
すりつけてこないだけましだけど、勘弁してほしいw。