子ども達の学校の三者面談。子どもの成長を感じたこと。
氷点下の日々が終わって、だいぶ雪が溶けてきていますが昨日は朝起きたら雪があらたに積もっていました。昨年の私のブログ記事を読んだら、4月12日にも雪が降っていて、まだ続くのかと飽きれてしまいました。でも、うちの窓から見る19時半過ぎの青空とピンクがかった夕焼けの空はきれいで飽きそうもありません。
前回のブログを書いてからというもの、多くの読者さんからメッセージやコメントをいただきまして、ありがたいです。ありがとうございました。
なかでも私の職場での状態と同じような経験をされている人が数人いらっしゃいまして、もはや(特に永住権がらみの)雇われ海外移住者と雇用者との関係性の悪さは海外移住あるあるなのだとさらに実感しました。
一通りこれらの経験して、いずれウィニペグに移住してくる方がもし同じようなことで悩むことになったら、今回私が皆さんに支えてもらったように、私も少しでも支えられるような人になりたいと思いました。繰り返しとなりますが、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。
仕事場において現状は何も変わっていませんが、昨日は家の水回りをきれいにしたり、トイレをピカピカに磨いたりと、開運のためにできることをしてみました。
お願いしていないのに子ども達が掃除を手伝ってくれて、さしずめ大掃除のように家族みんなの掃除スイッチが入った一日でした。
さて、もうすぐスプリングブレイク(春休み)が始まるため、子ども達は成績表をもらって、一昨日は三者面談が行われました。
娘は相変わらず「良い子よ~。でもリーディングをもうちょっと底上げしたいわね」と言われただけで数分で終了。
教室を移って、息子のキンダーの先生には数を29まで英語で言えたとか、創作クラフトをこれだけ頑張っているなどの説明を受けました。
「息子さんのことで何か質問やリクエストはありますか?」
「最後に、ちょっとだけお話ししたいことがあります。ランチタイムでの出来事なのですが、息子が持っていくお弁当箱にお好み焼き(ジャパニーズスタイルパンケーキ)を入れていったら、ある生徒さんが形やソースの黒さグロテスクだったからか、『オエッ』と言ってキモイというようなジェスチャーをしました。そのため息子は傷ついて「もうお好み焼きは作らないで」と家で泣いてしまいました。二回目は違う生徒でした。バーベキューポーク(叉焼)の赤い皮が気味悪かったのかもしれません。一回目と同じように『オエッ』とされたようです。私はお弁当の中身は文化の現れだと思っていますが先生はどのように思いますか?」
私が先生に話している途中、何度も娘に英語を直されましたが(笑)先生は真剣に話を聞いてくれて、メモまで取っています。
息子はその当時のことを思い出したのか泣きそうな顔になっていたので、私までもらい泣きしそうになりました。
先生は息子にストレートに聞きました。
「誰がそのようなことをしたか教えてくれる?」
私は犯人探しや罰してもらうことを目的にしたくなかったため、すぐに「誰がやったというよりも、ただご報告しておきたかったのです」といったのですが、先生の顔つきが真剣で迫力がすごく、さっきまでの優しい雰囲気ではありません。
「いいえ、この問題は重要です。オエッと言った生徒にきちんと知ってもらう必要があると思うのです。『キモイ(見た目、彼の感情)』というのと『違い(文化の尊重)』ということの意味について……」
息子は先生と私が話していることをきちんと理解できていて、それだけでも成長を感じるのに、自分でしっかり先生と向かい合って、その生徒たちの名前を伝えることにしたのでした。
「ノルマンとマシューが言いました」(共に仮名)
「ありがとう、伝えてくれて。私はランチタイムにはいつもいないからランチタイムを監督してくれているボランティアの先生に伝えると同時に、機会を作って私から伝えられるようにするから安心してね」
(追記(4月1日):春休み明けの初日に早速ワークショップをしてくれ、手紙でそのことを報告してくれました。素晴らしい対応でした)
先ほどまで先生は息子の苦しみを感じてくれ、同時に教育的にどのようにしたらよいかを考えていた時の顔はプロフェッショナルな先生でいてカナダ人らしい顔(多様性や人権に厳しい側面)を見せていましたが、ニッコリと息子にウィンクする先生はもとの優しい先生の顔に戻っていました。
「何かあったらすぐに先生にいってね」
「何かあったら私にもすぐ言って」
娘が早口な英語で会話に参加してくれます。先生はこの頼もしいお姉ちゃんの存在を心強く感じてくれたようです。息子もお姉ちゃんにハグをして、なにやら英語で話していました。
いつも私や母親の前では全くと言っていいほど英語を話さないため、普段見られない子ども達の姿や、先生を介することで見えてくる子ども達の成長をこの三者面談のおかげでみることができて幸せな時間を過ごすことができました。感謝です。
妻も今回の話を聞いて学校と先生への信頼も高まったし、子ども達の成長を日本のじーじとばーばに報告して幸せをさらに共有してくれました。
昨日はトイレ掃除も済んだし、今日は玄関の掃除でもして(さらに良いことがおきればと)現在色々なことにもがきながらも少しずつ前に進んでいます。
いつも読んでくださってありがとうございます。
それでは、また。
※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計139.78ドル】
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