一時帰国の計画。こんなところに不安にさせる落とし穴があったのか……。

一時帰国の予定が1か月後となり、日本でどこに行くか考え、宿やレンタカーの予約をしたり、お土産を買ったりと楽しい時間となる一方で、不安がつきまとう時期にもなりえます。

使用する航空会社(エアカナダ)から頻繁に「座席が変更になりました」というお知らせがきて、さらには「フライトスケジュールが1時間早くなります」という変更のお知らせがきたため、空港までのバスが走っていない時間に変更になってしまい、タクシーを予約しておかなければなりません。(約$40の追加出費)。これで間近になって「フライトがキャンセルされました」なんてことがないかちょっと不安になりはじめました。

数年前まで幼い子ども達を連れて、重たいスーツケースを何個も持って移動していたのですから、あの苦労に比べると断然楽なのにも関わらず、ワクチン証明や出入国手続き、両替やどの交通機関を使って移動するかなどを考えると不安や面倒さを感じてしまうのです。

あらかじめ早めに手続きをしておいて、リストを作ったり、当日の動きのシミュレーションをしたりして準備していくわけですが、最近になり、いきなり大きな穴に落ちるかのような不安を感じさせる出来事があったのです。

それは職場への休暇の申請で始まりました。

私たち夫婦が勤めているカナダグースの工場の3階にHR=Human Resources(人事)があるため、長い休暇の申請の仕方を聞きに行くことにしました。

「いつからいつまで、どのくらいの長さ休みをとりたいと考えているの?」

「3月中旬から4月中旬までの1か月間です」

「あなたはこの職場に勤めて何年経つのかしら?」

「3年です」

「そう、それじゃ、1か月間は休みを取れないわね」

どうやら4年以上の勤務実績があると1か月取れるという決まりがあるようです。多くの同僚が1か月以上して休暇から戻ってくるなんてことがあったため、大丈夫だろうと思って飛行機のチケットを取っていました。

「もし、一か月のバケーションをとるのならあなたは退職しなければならないわよ」

「え?それって解雇ということですか?」

「いや、そうじゃなくて「自分都合で長く休む場合は辞職の手続きが必要」というのが会社のポリシー(雇用者と従業員の中の契約事項)なのよ」

その場で『Resignation/Quit form』という辞職をするための用紙が渡されました。

 

このフォームに一時帰国するという理由と4月の中旬には帰ってきますと書いて、最近新しく変わった女性の直属の上司に渡したところ、

「え?なんでResignationフォームなの?何とか辞めないでバケーションを取る方法はないの?」

と驚き、親身になって対応してくれます。

「でも、HRからは辞めるしかないといわれています」

「いつも頑張っているあなただから言うけど、この用紙はHRにまだ届かないようにしたほうがいいわよ。あなたたち夫婦が職場に帰れなくなってしまうかもしれないから……」

はい?

どうして?

以前、実際にResignationフォームを提出した人も戻ってきていたじゃない?

「あなたも知っているように今、会社は転換期にあるの。インフレによる原材料高騰やウクライナ人の大量雇用などが影響して、経営効率を改善するために工場内部のレイアウトを刷新したり人員整理をしたりしているところなのよ。つまり、今、この工場で新たに雇用はしていないの!

ひぇ!

辞めたら戻ってこられないってそういうことか!

ということは、1か月一時帰国するためのチケットを取った時点で詰んでいたということなのか!?

出発までの準備や現地での行動予定などを念入りに考えていたけど、一時帰国から帰ってきてからのことを深く考えていませんでした。

まさか、一時帰国からカナダに戻ってきたら無職になって、職探しがスタートすることになりそうなんて…。

この会社の状況というタイミングの悪さに、大きな落とし穴に落ちてしまったような気がします。

大きく後悔しているのは、私の勤続年数において『何日間休みが許されるのか』をあらかじ会社に聞いておけばよかったというもの。(もし、長く休暇を取っても再雇用してもらえるのかも確認しておく必要があります)

私が勤める職場の場合、2週間プラス、労働組合(ユニオン)経由でもう1週間の計3週間だったらたいていの社員は辞めずに休みが取れるらしいです。

ユニオンにも相談したのですが、「会社との雇用契約によって休みの日数と、長すぎる休暇の場合は辞職手続きとなってしまうことが決まってしまっているからな~」とのことで頼りになりませんでした。

家に帰ってすぐに航空機のチケットの変更ができないか確認してみると、私の買った航空券は変更ができなくて買い直しをしなければならないとのこと。3週間以内にして買い直すとなると、さらに数千ドルを払わなければなりません。

 

妻は、

「もう仕方がないから、日本で思いっきり遊んでウィニペグに帰ってきてから新しい職を探そう!」と、私と同じ考えをたくましく宣言してくれて安心しました。

私にとって好きな仕事で、つらくなく、妻と一緒だし、人間関係で悩まない良い職場環境だったため非常に残念ですが、一時帰国の準備とともに次のステップに移る準備もしていこうと思います。

今現在、まだResignationフォームは保留中で、以前の上司で今は統括マネージャーになっているマークに相談中ですから最終的にどうなるかわかりませんが、とりあえず明日の食事は質素にカップラーメンなどにしようかと思っていますw。

海外では急にレイオフ(解雇)されることも珍しくありません。(←今回はレイオフではありませんが……)

職場との雇用契約によって辞める、辞めさせられる状況になってしまうのを見越して、やはり職場に頼りすぎない方法(例えば不動産投資などによる収入確保)を確立していく必要があるな~と実感した出来事でした。

一時帰国までや一時帰国中でこの近況が変わり次第、ブログ記事にしていきたいと思います。

それでは、また。

 

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