カレッジの卒業式無事終了。卒業式について。
1年間、本科でカリナリースキル(調理技術)を磨いてようやく卒業式を迎えました。
カレッジの卒業式ってどのようなものかを検索するのですが、よくわかりませんでした。
例えば、
1、よくドラマでも出てくるあのガウンやハットはどうやって申し込んだらよいのか?
2、服装はフォーマル(ネクタイやドレスなど)を着用しないといけないのか?
3、家族を連れて行っていいのか?
4、卒業証書はいつどのように渡されるのか?
5、卒業式後の謝恩会のようなものはあるのか?
これらの疑問は実際に昨日、コンサートホールで開かれたレッドリバーカレッジの卒業式に参加することでわかっていきました。
レッドリバーカレッジの卒業式ですので他のカレッジや大学の卒業式には当てはまらないことがあるかとは思いますが、体験を共有することで留学する人にとってのあらかじめの心構えになれば幸いです。
卒業するに当たって、当たり前ですが単位をすべて取得しなければなりません。課題や宿題をすべてクリアし、成績をもらい、そして「2年コースにいくか、1年コースのまま卒業するか」をメールで問われるので、期限までに申告しなければいけません。
『卒業』を選ぶと、卒業式の日程が2か月前くらいからメールされます。それに伴い「ガウンと帽子をレンタルしませんか?もちろん購入もできますよ」と営業メールがきます。
ガウンと帽子はレンタルで40ドル。購入はいくらだったか忘れました、すみません。
ガウンのサイズはネットの申込フォームで身長や体重にあったガウンを選べることになっていて、クレジットカード支払いでレンタルの申し込みをしました。(この時にもらう申込番号はとくに覚えていなくてよく、ただ名前で申し込みを管理していました)
申し込んでしまえば当日まで何もすることはありません。
私の学科は6月5日(火)19:00スタートということになっています。
大きなコンサートホールの楽屋みたいなところでガウンと帽子のレンタルスペースが設けられており、あらかじめ17時から18時までの間に取りに来てとメールが来ていたのです。
私は当日まず一人で17時にガウンと帽子を借りに行きました。
普段着で行ったら、ほかの人はすでにフォーマルな格好をしていましたよ。
ガウンと帽子と前掛け?みたいなものを持ってバスに乗って家に帰り、家族の前でファッションショー(笑)
妻は「あ!キョンシーがおる!」と大笑い。もう自分、キョンシーにしか見えません(笑)
赤いラインが入った前掛けのようなものは、あとで注意されたのですが背中に赤いラインがくるものでした。
こんな感じになって、前は首元が完全に隠れます。つまり、襟は何も見えなくなるため、たとえネクタイや美しいドレスを着ても見えないということになるのです。
ここ、重要なのですが『ガウンを着てしまえばフォーマルもカジュアルも関係ない』という構図が出来上がり、つまり、卒業式後に家に帰るだけであれば普段着で全く問題ないということに気付くのです。
会場には約300名の卒業生がいましたが、カジュアル派もかなり多かったと思います。靴でしか判断できない状態ですが。そして家族の服装もまちまち。民族衣装の人、フォーマルな人、そして多くの人がカジュアルでした。
家族は1階会場の10列目以降と2,3階席に座って大声で声援を送るのです。
会場の様子はこんな感じ。
手話通訳者が常に前で手話をしています。
私たち卒業生は舞台の裏で学科順でいてファミリーネーム(苗字)順に列を作って待ち、会場に並んで入場します。(卒業生の会場入りは45分前にしていなければならなかったそうですが、30分前でも問題なかったです)
私は苗字がAokiですから、カリナリースキルプログラムの一番目に呼ばれることになります。
副学長による司会進行、学長や来賓のスピーチで30分くらい。
「初めてこのカレッジに来た時のことを思い出してください。興奮と不安に心を躍らせたことでしょう・・・」
「それでは帽子についているタッセル(飾り紐)を右から左に移してください。これはあなたが今日、無事に卒業したこと意味します」
私はタッセルのことなど気にかけていなかったのでみんなが右に垂れ下げているのを見て、右にしていました。この辺の情報もあらかじめ知っておくと便利ですよね。
スピーチが終わり、一人ひとり壇上に上がって名前が呼ばれてから卒業証書を受け取ります。
ガウンと帽子を借りる際、自分の名前を受付の人に告げると、自分の名前が入った紙きれをもらうのですが、その紙きれはまずガウンと帽子を借りるカウンターで係の人に渡す時に使われ、さらに、紙切れには「この紙を壇上にいるアナウンサーに渡し、あなたの名前を正確な発音で呼んでもらえるために使ってください」と書いてあります。
これ、良い仕組みですよね。
私の名前、Aokiはたいてい「エイオーキ」と呼ばれてしまいますが、紙切れをアナウンサーに渡す際、「アオキと発音してください」とお願いできたのでした。
ちょっと見づらい写真ですが、右から続々と卒業生が上ってきまして、右端のアナウンサーと打ち合わせし、学長と握手した後、卒業証書をもらえるのです。もちろん私の名前が入った卒業証書です。間違えなく学長に手渡してくれたスタッフにも感謝。
左端の階段から降りると、かつて厳しく教えてくれたインストラクターのシェフたちが並んで待っていてくれます。
嬉しくなってみんなとハグしました。あのシェフたちが優しいんですよ、ウルっと涙ぐみましたっけ。
19時に始まって、20時40分くらいに全員に卒業証書を配り終え、その後また少しスピーチがあり、21時ちょっと過ぎに終わりました。
家族や友人同士で早く写真を撮りたいからか、出口やロビーは人でごった返していました。
ちゃっかり物販もしています。
卒業証書を入れる額なんて100ドル(1万円)くらいしていましたよ。(うまい商売しているな~)
2時間以上椅子に座ったままで暇になった子ども達は「つまらない、早く帰りたい」と連呼して妻を困らせていたそうですが、終わってからロビーに出て、クッキーとアイスティー(すべて無料)がテーブルに置かれているのを見てからご機嫌になっていました。
懇親会や謝恩会のようなものはなくてもロビーでしばらく過ごせるのがよかったです。しばらく会わなかった元クラスメイトとも話ができましたしね。
「ガウンと帽子はこちらで返却して下さい」とアナウンスがあり、借りた場所と同じ場所に返しに行きました。特に名前などをチェックしておらず、ただ返すだけ。おそらく何人かは返さずに持って帰えちゃっているかと思います(笑)
子ども達の疲れがピークになってきたのですぐに帰りましたが、楽しい卒業式となりました。
ここまで支えてくれた妻や子ども達、日本の家族・親戚、友人・先輩ウィニペガーの皆さんにつくづく感謝です。
幸いなことに、新しい職場(レストラン)も決まったので、これからはまた違うステージで頑張っていこうと思っています。
いつも応援、ありがとうございます。
それでは、また。
※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計24.46ドル】
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