適職試験をOFEで受ける。海外移民プロセスでの闇部分 他

昨日はダウンタウンにあるOFE(雇用機会創出機関)へ適性試験を朝9時から受けるために向かいました。

OFEに登録すると、たいていの人はまず3時間近くにわたるテストを受けなければなりません。

受付でテストを受けることを告げると、教室を案内してくれます。

8時50分に部屋が空きます。自分の苗字を伝えて、どこでもよいのでコンピュータのある席に座るのです。

机の上にはメモ用紙とボールペン、電卓まで置いてあります。

監督員の案内を聞いたら、コンピュータのログインをして試験スタート。テストの回答は5つから選択できます。(マルチプルチョイスのみ)

設問の解釈を問う問題、例えば「このグラフは2006年から2013年までの火事の原因を表しています。2011から2012年までで火事の最も高い原因と最も低い原因のセットを以下の5つから選びなさい」「圧縮された液体が流れる箇所はこの機械図形のどこからどこまでか答えなさい」「どの商品が一番物流コストがかかることになるでしょう?」など多種多様な問題が出ます。(IELTSやCELPIPのテスト問題に似ているのもありました)

算数の問題もボリュームがありました。分数の足し算引き算、距離と時間と速度に関する問題など解き方を覚えていないと解けない問題もあります。

さらに、リーディングの問題。

「安全にかかわる条項が書かれている箇所は以下の5つのうちから一つ選びなさい」「この文章は何を訴えているのでしょうか?」「ルールを守れなかった労働者はどうなってしまうと書かれていますでしょうか?」などとにかく何問も読ませるのでヘロヘロに。たまに引っ掛け問題もありますし・・・。

たいていの人は3時間もしないで終わるのですが、あまりの量の多さ・難しさに途中であきらめて帰ってしまう人が10人中、2、3人いましたよ。

2時間ちょっと経ってようやく終わり、終わったことを監視員に伝えに行くと、次回の予定を調整してくれます。

「次回は、テスト結果をもとに適性や適職を就職コンサルタントと一緒に話し合う日になるから、9月26日(水)の午後の空いている時間を教えてくれる?」

(え!次回まで6日もあるの!)

午後1時半からに入れてもらいましたが、この次のステップまでの間に何をどのようにしたらよいか戸惑いが出てしまいました。

『早く稼ぎ始めなければ!でも、次は慎重に選ばなければ』

この戸惑いや焦りが心を侵食していきます。

2時間以上もテストを受けて頭がスッカスカになっていたのもありますが、漠然とした不安が理性を奪っていき、最悪のことばかり頭に浮かんでくるのです。

「このままだったら家を売ることも考えなければならないのか」

「英語がもっとしゃべれていたら、ああ、そもそも英語が弱くてこんなことになっているんだっけ?(怖い、英語話すの・・・)」

「家族のために・・・」

やがて空回りしていき、イライラや「勘違いした家族ため」が家族をも苦しめていきます。

今現在、珍しく妻と喧嘩をしていて、今日のウィニペグの最低気温の4度並みに冷え切っています。

日本においても失業したら次の仕事のためにストレスを持つので同じように悩むかもしれません。

でも、海外移住してきている人(PR申請者)は実感している人もいるかと思いますが、これらの悩みに英語の問題と『労働ビザ』の問題が絡んでくると、話がさらに複雑になってくるのです。

いわゆる【永住権を取るための奴隷】という言葉があるように、一部の職場では永住権へのプロセスを餌に、従業員へ絶対服従を暗に強いるところもあるのです。(従業員は永住権がかかっているため、自らを奴隷のように振る舞うことで経営者を絶対君主にしてしまう傾向もあるようです)

また、経営者に気を遣いすぎて、永住権取得へのサポートのことを詳しく聞けず、いや、実際には聞いたにも関わらず企業側から「やっぱりサポートができない」(サポートの仕方さえ知らない)なんてことが後になってわかり、結局帰国をせざるを得なくなるケースも過去にあったようです。

永住権までの道のりでこのような隠れた『歪み』が心をさらに弱らせていき、労働ビザや永住権申請の手続き時や、英語がうまく話せない時、そして、働けないなど経済的にうまくいっていない時に、最悪までの思考を発動させ、自らを追い込んでいってしまう悪循環に陥るのです。

私はこれこそが労働ビザからカナダで永住権を申請する際の最大のだと思っています。

海外移住や海外移民を目指している方でこのような傾向があることを知らなかった人にとって、あらかじめ覚悟が必要となってくる部分だと思うので、今回敢えて書いてみました。

基本的に私たち家族は強運なため、あまり闇に囚われないでここまで来ることができましたが、今回は少し躓いています。

最近、ありがたいことに職をオファーしてくださる先輩ウィニペガーさんや、心配やアドバイスをしてくださる日本の方?がいらっしゃって元気が出てきました。感謝です。

次のステップにいけましたらまたこのブログでご報告したいと思います。

いつもありがとうございます。

それでは、また。

※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
【合計92.54ドル】

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適職試験をOFEで受ける。海外移民プロセスでの闇部分 他” に対して6件のコメントがあります。

  1. ユウジュン より:

    こんにちは。

    いつもブログを拝見しております。

    前職を辞めたことは塞翁が馬かもしれないです。
    次のステップがきっとうまくいける!
    近々いいニュースがアップされることを期待してます。

    現在夫と移民のため、ウィニペグにいます。
    幸い移民の闇に会ったことなかった(ないと思います)が、聞いたことは何度もありました。

    申請後結果が出るまでの間かつ仕事のストレスに2~3年耐えないと、永住権を取れないので大変だなといつも思っています。

    今はBOWPの結果を待っていて、
    ボルさんのようにうまくいってほしいです。

    1. Boru より:

      ユウジュンさま

      なんと!すでにウィニペグにいらして、さらにBOWPまで進んでいらっしゃるということは・・・
      (あ!あのツイッター上ですでに既知の方かな?)なんて思ったりしています。(笑)

      いつもブログを読んでいただき本当にありがとうございます。

      永住権までお互いあとちょっと。

      もしかしたら一緒の時期にエマーソンに行くかもしれませんね。

      取れたらぜひお知らせください。お祝いしましょうよ!

      1. ユウジュン より:

        こんにちは。

        人違いです(笑)

        ボルさんの方が早いと思います(羨ましい限りです)。
        取れたらお祝いパーティーをあげましょ~

        1. Boru より:

          あらま、人違いでしたか、すみません。
          ってことは、最近永住権の手前の人がいかに多いかと思いました。
          これからもよろしくお願いします。

  2. sakuyuka より:

    久しぶりのコメントです!あまりにも納得してしまって。移民者は誰もが当たり前に知ってることですが、永住権を取るための奴隷・・・ほんと嫌ですよね。特にカナダで誰もが知る大きな会社ほどそんなで、永住権が取れてしまえば、いつまでも奴隷でいたくはないので、そりゃ辞めちゃいますよね。それはカナダ全体でなんでしょうか。それともウィニペグだけなんでしょうか。私もいくつかの大きな会社を転々としましたが、今までの人生で見たことないようなことをする人を何人も見ました。でもそれって、結構、純カナディアンではなくて、移民者で、もしかしたら自分が移民した時にそのようなことをされたからやってるのかな?とも思いました。永住権を取るためには力のある大きな会社に入って、レターを出してもらわないといけないので、我慢するしかないんでしょうが、カナダ国もそれを放置ってどうにかしてほしいです。特に毎年発表されるBest EmployerTOP100にある会社とか目を疑います。

    1. Boru より:

      いつもコメントありがとうございます。カナダで労働ビザから永住権を取ろうとする際には多くの人が通過儀礼的に奴隷を強いられるような気がします。でも、これを子育てに当てはめてみると、カナダという土地では子どもみたいな移民者が親のようなカナダ人から厳しくされ、ようやくその圧政から逃れていくという流れはまさに巣立ちのようなもの。いい親(いい上司)に当たらないと奴隷のように搾取されてしまうのでしょうね。

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