レイオフされて約2週間、暇すぎて壊れていく。
カナダグースは少なくとももう2週間閉鎖するとのことが会社の内線の録音で確認でき、スーパーバイザーに「カナダグースは医療関係のユニフォームなどを作るというニュースがあったけど誰か働いているの?」とメッセージで聞いたところ、「I have no idea. わからないよ。ただ僕は本部からの連絡を待っているだけだからね」とのこと。どの工場が動いているのだろう?働いている人が感染しないことを祈ります。
マニトバ州は3月29日現在、感染者数が72名。うちウィニペグは60名。急激に増えてきているように思います。
なるべく外に出ないようにしていますが、昨日は、ホームセンターに行かなければならない用事ができてしまいました。
急にオーブンレンジのヒーティングコイルが故障して、オーブンを使えなくなってしまったのです。ピザが焼けないだけでなく、楽しみにしているラザニア作りや豚肉の下焼きなどができなくなりました。
Lowe’sというホームセンターでは売っていないとのことで、近くのホームデポに行きました。しかし、ここは18時に閉まってしまうまであと15分という段階で、店の外に行列が……。
すぐに諦めてネットショッピングで買うことにしました。1週間以上オーブンが使えなくなってしまいましたがしょうがないです。裏庭のバーベキューグリルの残雪をどかして使おうかと思っています。
最近、近くの家から結構バーベキューの匂いがしてくるんです。
「みんなも暇なんだろうね」
そんな話を妻としながら、前庭の雪かきをしていると、斜め向かいの音楽家のファミリーの家から、暇人たちが出てきました。(笑)
イタリアではバルコニーで歌う人や、スペインでは警察がギターを持って地域を盛り上げていたりするネットのニュースをよく目にしましたが、うちのすぐ近くにも歌う人たちが現れて「うわ!海外みたいだね!」と思ったら、ここカナダでした(笑)
「え、僕は参加してこなくていいの?」
「やめてよ、恥ずかしいから」
ご近所さんとの今後のソーシャル・ディスタンシングを考えて、昨日は参加しませんでしたが、2週間暇で熟成された今日の私は違いました。
率先して恥ずかしい行動、市井を癒す行動に出ています。(届け!俺の旋律!)
ええ、妻は冷たい視線で見ていましたが、隣のダニエルさんにも拍手されてかなり良い気分になって家に戻りました。(外はまだ気温が2度でしたので、指がかじかんで弾けなくなっちゃったんですけどね)
家に帰ってからも、暇だし仕事が恋しいため、
アンティークミシンによるイメージトレーニング(笑)
このミシン台、良いでしょ?
現役ではなくインテリアとしてだけど、この3段の棚が味があってうちでは机として使っています。(トマトやキュウリの種を植えているプランターも置いてあります)
近くにリニューアルオープンしたスリフトショップで125ドル(現在のレートで約9,627円)で売っていたのを妻と二人で一目ぼれして買おうとしたら、
「土曜日に店内で開催しているカラオケイベントで歌った人には全品35%引きだから是非参加してね」と言われて、約3週間前(まだ感染者がいない時期)の土曜日に行くことにしたのでした。
「何を歌おうかね」
「パパが歌うの、なんだか私まで緊張してきた」
子ども達も一緒にカラオケ機械が準備されるのを待っていました。
10分経っても担当者は来ず、さらに機械の電源が入りません。
「申し訳ない。もう歌わなくて良いから35%引きにするよ」とのこと。
「え、アカペラでも歌うよ」とウソぶりましたが、内心緊張していたし、妻や子ども達が恥ずかしがっていたのでちょうどよかったです。
125ドルの35%引きですから80ドルちょっと(6,200円くらいか)で買えたのでした。(日本で買ったら数万円するけどね)
このアンティークを眺めながらお酒を飲むと美味しいです。
酔っぱらってくるとアンティークミシンの前に座り『仕事を頑張っているモード』と言って、むやみに足のペダルを早く動かしたり「ダダダダダ」と早く縫っているような効果音をうるさく口にしたり、妻に「次のバンドル(縫わなければならないタスク)をちょうだい」と言ったりしながら、壊れたうざいオッサンになっているのは、やはり暇だからだろうな~と実感しています。
やがて、
「もう、真っすぐ縫えない。縫っても縫ってもほどけていってしまう。そう、それはこれからの僕の人生のよう……」とか言い出したら精神科に行こうと思います(笑)
これからもコロナウイルスショックや暗いニュースで心まで浸食されないよう、歌ったり、イメージトレーニングしたりしながら楽しく過ごしていけたらと思っています。(今週は近所で何人歌いだすのだろう。笑)
それでは、また。