ウサギ追いし加の庭~♪子ウサ増えしマニトバ~♪
裏庭に植えていたレタスやトマト、キュウリ、荏胡麻の葉、大葉を収穫できる時期になりました。
昨年は枝豆を盗まれたのかと思ったら、ウサギに食べられていたのだと気づき、柵を立てて対策をしていたのです。
しかし、
今年も見事に食べられてしまいました。悔しいです。
裏庭に入ってこないようにしていたのですが、どこから入ってきたのでしょうか?
先週、朝早く起きた時に裏庭を見てみると、二羽のウサギが裏庭にいたのです。
「よし!現行犯逮捕だ!」
と、すぐに外に出て追い払おうとしたら、裏口の狭い隙間や、お隣さんとの金網の柵のわずかな隙間から逃げて行ったのでした。
「ん、ここから逃げられたということは防ぎようがないな」
とりあえず人間が出てきて驚かすことで、もうこないようにできないかと思っているのですが効果がないようです。
以前のブログ投稿でも書いていますが、アパートに住んでいる時は可愛い動物だったんですよウサギは。
裏庭に畑を作って収穫するようになってから我が家では憎たらしい害獣になってしまいました。(勝手なものです)
(捕まえたらどうしてやろうか……)
そんな物騒なことを考えていたら、またもや朝、裏庭にウサギがいました。
「犯人は現場に戻ってくる」
刑事ドラマにありがちなフレーズをつぶやきながら静かに靴を履き、捕まえようと準備体操をします。
しかし、そう簡単には捕まえられません。
あまりの足の速さについていけず、罠がなければ捕まえることが不可能だとわかったので「ウサギ、罠」で検索して罠を手作りして仕掛けてみようと思いました。
朝にウサギを見かけた場所と逃げて行った場所の導線を再度確認して罠を仕掛けるベストポジションを考えるため、裏庭の現場を妻とチェックしていました。
「あれ?このジャガイモ畑に鳥の巣でも落ちているのかしら?」
ジャガイモ畑に妻が何かを見つけます。
「ん?鳥のひな? いや、ネズミかしら?」
いいえ、なんとウサギの赤ちゃんでした。
この大きさですからすでに2週間くらい経っているようで4、5匹います。
「か、可愛い~」
うちの子ども達は大興奮。私たち夫婦は興奮しつつもどうしたらよいか悩みます。
野生のウサギは病気を持っているかもしれないから触ってはいけないし、もし、触ってしまったら人間のにおいが子ウサギについてしまい、親ウサギが育てなくなる可能性もあるため、とにかく見守るしかありません。
それよりなにより、この可愛さは本当に罪ですよね。
「そうか~育児のために親ウサギは枝豆を食べていたんだな~」
「このジャガイモ畑も保育園のように使ってもらおう。できるだけ雨に濡れないようにしてジャガイモの収穫も諦めよう」
と、ちょっと前まで、あれほど憎かったウサギをあっという間に許してしまっていて、むしろ子育てを応援してしまっている……。
人間が鑑賞(干渉)しているから親ウサギが子ども達のところに来なくなって育児放棄してしまったらどうしようと心配していたのですが、
毎朝のように親ウサギ(上の写真)が来ていて安心しています。(あんなに裏庭に来てほしくなかったのに来てくれて安心しているとは!笑)
我が家では猫や犬など、ペットを飼わないことを家長として私が決めているのですが、
「裏庭にいるのが子犬や子猫だったら飼ってしまっていたかも。危険だよ、動物の赤ちゃんの可愛さは」
思わず真顔で妻に話しかけていましたっけ(苦笑)
発見してから毎日、子ウサギの安否を確認するのが楽しみになってしまい、まるでペットを飼っているかごとく我が家の中心的な出来事になっていくのが不思議です。繰り返しになりますが、ちょっと前まで害獣だとか、駆除とか言っていたのに……です。
私が年を取ったからなのか、子ウサギだったからなのかわかりませんが、小さい動物にこれほどまで人の心を変えてしまう破壊力があるものなのかと実感した出来事でした。
昨日、公園に子ども達を連れて行ったら久しぶりにカナダ人の友人(ママ友のような感じ)が来ていてこの出来事を話しました。
「ほかの家でも庭に巣を作られているというのを聞くわ。今年のマニトバはウサギの被害が多いようね」
とのこと。市役所の動物課に電話してもあまり意味がなく、自分たちで何とかするしかないみたいです。
そこで、やはり今年は裏庭で見守って、来年以降は入ってこないようさらに厳重にするということに決めました。
自分の身勝手さや、自然と共生するということを学ばせてもらってありがたいことです。
裏庭での続報がありましたらいずれまたご報告しますね。
それでは、また。