本日から最低賃金が増額。他、ファイナンシャルなんちゃらの怪しさ。

2022年10月1日のカナダ、マニトバ州ウィニペグの日の出時間は7時30分。日の入りは19時06分です。最低気温は8度。最高気温は17度の予報です。

毎年日本では10月というと『値上げの時期』と思い出すのですが、カナダでは一斉に値上げというのはあまりなく、じわじわとインフレに応じて値上げしていっているという印象です。最近ではカナダポスト(郵便局)が郵送料の値上げをしたのが苦痛に感じました。(でも、全体的に高値のピークは過ぎたようにも感じています)

これらインフレによる値上げや金利上昇に伴い、マニトバ州では最低賃金が本日10月1日より、11ドル95セントから13ドル50セントに変更されることになりました。賃上げは労働者にとってはありがたいことです。

さらに来年2023年4月1日からは65セントあがって、14.15ドルになり、一年後の2023年10月1日には15ドル(現時点で約1,570円)にまであがるとのマニトバ政府声明があります。(ちなみに現在、BC州は15.65ドル。オンタリオ州は15.50ドル)

この賃上げによって「やった!給料があがるからもっと使える!」と考え、消費の泥沼にはまるのがカナダ流なのだとかw。

固定費を見直すとか、目的のために貯金をするなんてことをしないと断言しているカナダ人に、はじめは驚いていたけど、それが当たり前なんだと気づくようになりましたよw。

 

我が家は住宅ローンの更新によって、毎月の負担が200ドルアップしたため散財はできませんが、再来年と考えていた一時帰国を来年にすることにしたので、そのために貯金をしています。

当初、今年か来年に投資用の家を購入する予定でお金をためていたのですが、モーゲージの5年の固定金利が4%を超え、すぐ5%になってしまったのを経験して「買う時期ではない」と判断し、お金の使い道を変え、一時帰国などを優先することにしたのです。

「インフレで現金の価値が下がっていくから銀行口座に現金を眠らせておいてはもったいない」なんて、聞いたことをそのまま自分に刷り込んでいましたが、実際、自分が家を買う時期を逃し、頭金を銀行口座に用意していたけど無駄?になった現状になると、自分のファイナンシャルリテラシーに自信を無くします。

かといって、ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャルアドバイザーに家計のことや資産運用のことを相談するのもためらいます。

あなたは自分のお金についてどなたかに相談したり、実際にアドバイスによって運用したりしていますか?


ちょうど一昨日、コスコで作ったCIBC銀行のクレジットカードから電話があって、早口な英語で、

「新しいCIBCのクレジットカードはどうよ?特典はうまく使えている?例えばCostcoのガソリンスタンドで使うと3%のキャッシュバックがあるって知っているよね?」

などと営業なのか何なのかわからない電話がかかってきました。

本当に私宛の電話なのか、クレジットカードのボーナスリベートについて聞いたら、いつ使ったかの履歴を知っていたので本当にCIBC銀行から電話なのだと確認できました。

その後話していて、電話越しの相手の目的は大きく分けて二つあったようです。

一つ目は、これを機にCIBC銀行の定期預金口座を開設してくださいというもの。

二つ目は、これを機に無料のファイナンシャルアドバイスをするけどどう?というもの。

あいにく、銀行口座を新たに開設する予定はなく、以前のように色々とわけて預金しているより、まとめてしまったほうが私にとって管理しやすくなったため、口座開設についてはお断りしました。

ファイナンシャルアドバイスについても、RESPの運用を任せている日本人男性のファイナンシャルアドバイザーがウィニペグにいるため、特に必要はないということを伝えました。

「でもさ、医療でもセカンドオピニオンって必要じゃん?無料なんだし、話だけでも聞いてみてはどう?」

相手はあきらめずにセールスしてきます。

無料でファイナンスについて相談ができたとしても、その後の勧誘が面倒くさい場合が多いんですよね。

私も友人や知人もカナダで嫌な目にあっていることがあります。
たとえば、

「ファイナンシャルアドバイザーになるトレーニングをするにあたって、ケーススタディーが必要だから、先輩ファイナンシャルアドバイザーの立会いのもと、あなたの家計について話す場を作ってくれると助かるんだけど」

「ちょうど資産運用についてのセミナーがあるから参加しない?」

「ファイナンシャルゴールって聞いたことがある?一度ファイナンシャルプランを立てておくと落ち着くよ」

「お金ってそのまま眠らせておいてもいつの間にか価値が減るばかりだし、お金に働いてもらうことを考えよう」

以上のような言葉を言われて、場を設けると、

自分の資産を洗いざらい話さなければならなくなるし(事前に話さなくていいからといっていたにもかかわらず後から話すよう促される)、生命保険の勧誘が始まるし、子どものための学資運用の金融商品を勧められるようになる場合があります。

伝家の宝刀のごとく
「残されるご家族のために」「お子さんのためにも」という殺し文句を多用され契約を迫られるわけですが、「これをしておかないとこうなっちゃいますよ」「こんな悲惨な事例があって…」と、なかば脅しのように勧誘してくるのはマルチ商法や宗教の勧誘に似ているような……。

もちろん、必要な人には必要なアドバイスなのでしょうけれど、私にとって新たな保険なんていらないし、さも自分が正しいことをしているかのようにファイナンシャルの教義を偉そうに話してくることを求めていません。

自分の立ち位置を確かめたり、今までの自分やこれからの自分を考えやすくしたりしたいだけなのです。それをたいして私のことを知りもしないで今までが間違っている、今が足りていないような言い方をし、さらに、これを買えば、こうすればと押し付けてくるような言い方をしてくるのが問題あるように思うのです。

 

専門家の意見を聞くことは時に重要ですが、ファイナンシャルに関しては特に気を付けることにしています。自分で調べて、実際に確かめてみて運用していくのが私にあっているように思います。(実物資産を扱いたい)

今年は長引いたパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻などにより輸送網の脆弱さ、需給の不均衡(インフレ)が露呈され、資本主義社会がより不安定になる状態が続いています。臥薪嘗胆ではありませんが、機が熟すまで待たないといけない時期なのかもしれません。どのように機が熟していくか不確定要素が多いのが困りものですが、自分で見極め、覚悟と責任をもって次につなげていきたいと思っています。

それでは、また。

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