人間関係で傷つくも、人によって癒される。自分の居心地について考える。

2022年11月19日(土)のウィニペグの最低気温はマイナス15度(体感気温マイナス24度)、最高気温はマイナス8度。日の出は7時47分、日の入りは16時40分となっています。

すっかり雪景色となり、雪かきが必要な時期になってきました。

昨年購入した小型除雪機のおかげで腰が痛くならずに除雪できるのがありがたいです。

先週末の夕方、ガレージ前などの除雪が終わってから前庭の除雪をしようとしたら、一台のU-HAULトラック(自分で引越しするために借りるトラックとして有名)が我が家の前に停まっていました。

はす向かいのスコットさんご家族の引越しです。(先月、売りに出ていた)

トラックを家の前まで動かそうとしたのですが、どうやら後輪が空回りして前に進めません。

こんな時、この地域の住民(ウィニペガーに多い現象)というのは良い人ばかりなのが助かります。家々から出てきて、タイヤ周りを除雪する人、トラックが移動する先の雪を除雪する人、そして、トラックを後ろから押す人など自然と役割分担ができて、動かなくなっているトラックを助けるのです。

私は、後輪に挟ませるチェーンを持ってきてセッティングをし、後ろからトラックを押すことにしました。(チェーンが後ろに飛んでくる可能性があるため注意が必要です)

よっぽど荷台が重いから動かなくなってしまったのかと思っていたら、荷台を開けて何も入っていないことに驚きました。こんな夕方から、何も積んでないトラックが荷台を開けるということはこれから搬入なのかと思ったからです。

「何か手伝えることある?引越し荷物の搬入、手伝おうか?」と伝えたら大喜び。

月曜日にその家を購入した新入居者のために家を綺麗にして受け渡さなければならないのに、週末になってもほとんど荷造りが終わっていない状態って……w。(うん、カナダ人らしい)

スコットさんがいうには、

「この大型トラックを借りるのにも一苦労だったんだよ。予約していたU-HAULに行ったらこのトラックよりはるかに小さいトラックが用意されていて、隣町まで大型トラックを取りにいかなければならなかったんだよ。しかも手続きがおそろしく遅くて……」と、これまたカナダあるあるのような現象があったため夕方から始めることになってしまったようでした。(BC州に引っ越しするそうです)

 

夕方の2時間、そして翌朝の2時間と約4時間手伝って、久しぶりに全身筋肉痛に。

それでも終わらないから、親戚やら隣人が次々と助けにきてくれていましたよ。このご家族の人徳なのかもしれませんね。(音楽一家でギターだけで5本も搬入していた)

我が家のことをたくさん褒めてくれて(特に我が家のガレージセールの売上げがすごかったことw)、さらに嬉しかったのはこの家族からも「子ども達がいつも挨拶をしてくれて、仲の良い素敵なファミリー」と言われたことです。

引越し現場は寒かったけど、楽しかったのでそれだけで満足していましたが、引越し作業中の気遣いや作業後、引越しトラックが出かける直前に我が家の玄関先に置いて行ってくれたプレゼントが心を温かくしてくれました。

Mr. Borusun & Familyとレターとともに大きな箱が……。

中身はきれいなラグというか、ブランケットというか、素敵な織物でしたよ。(プレゼントの仕方を学びました)

「あなたの活躍がなければ引越しが終わりませんでした。このギフトを使うときに私たちをまた思い出してくれたら嬉しいです」などと奥様からの手紙の内容にも感動しました。

私はボランティア活動のようなものなので返礼など期待していなかったけど、

いや、結構筋肉痛になるほど活躍したからちょっとは期待してしまっていたけど……w、

昔は調和や助け合いが身近でしたが、長引くコロナやロシアのウクライナ侵攻などの影響で、より分断や干渉しない風潮になってきているような気がしているため、このように良くしていただけると心が温まります。

最近は人付き合いが億劫になっていましたが、人によって癒されることを改めて実感しました。

 

約2か月ぶりにお酒を飲んでぐっすり寝たら筋肉痛がなくなって、スッキリしました。

いただき物の赤ワインを開けたついでにルーから作るビーフシチューや、牛筋のワイン煮を作りましたよ。


(せっかくブラウンルーを作ったのにチーズを大量投下して白っぽくなってしまいました)

ワインを飲みながらよく考えてみたら、1年半近くお酒を購入していないことに気づきました。

これもコロナ禍で人に会ってお酒を飲む機会がなくなったからだと思います。

人と会食をしない生活、お酒を嗜まない生活というのは慣れてしまうと、こっちのほうが楽というか、自分に合っているように感じます。(出費が少なくて済みますしね)

特に人との距離感という意味で、日本ではない国に住むと例えば「文化や人種が違うしな」とか「もう二度と会うこともないだろうし」などと割り切りやすく、世間体というのを日本ほど気にしなくてよくなるため、居心地がよくなる人が私を含め少なからずいると思いますがいかがでしょう?

さらに、今年は反ワクチンや陰謀説、ロシア擁護などで見られた現象として『自分にとって都合のよい解釈で割り切り、見極めしちゃう人たちが増えた』ように思います。同時に、人との距離感なんてものはどうでもよくなってきた(ネット内で認められ、居場所があればというような)風潮も増えてきたように思うのです。

つまり、良くも悪くも自分の居心地を作りやすくなっているような気がしています。もちろん、居場所がない、生きづらいという問題を抱えている人は少なくありませんが、それでもSNS上で共感してくれる人が現れやすく、アンチは受け入れないよというスタンスで無理やりでも自分の居場所を作りやすくなっているのではないでしょうか?

私はカナダに住んでいて「まぁ、そんな人もいるわな」「自分とはここが似ていて、ここが違うところだな」など人間関係を観察しているうちに、自分の身の丈や立ち位置のようなものを受け入れることができ、そして、比べることがいかに意味のないことか、自分の居心地の良さをもっと追求してよいのだ(世間体など気にしなくてよい)ということを実感しています。

ちなみに、居心地を良くしようとして行動するよりも、どこがどのように居心地が悪いのだろう、悪くしていくのだろうか?と分析しているうちに、次のステップが見つかるのが私のパターンのようです。例えば、日本人コミュニティーで嫌な思いをしないために、このくらいの距離感で接しようとか、お酒をたしなむということ自体が自分の居心地を悪くする原因になっているのかもなどの気づきに従っていくと穏やかでいられるようになったという感じです。

社会を見渡すと、インフレや戦争への危機感、コロナ疲れなど良い方向ばかりに進んでいるとは思えないことが起こっていますし、誰かがあなたのことを批判したり見下したりするかもしれません。それでもなお、比べることなく、自分の居心地の良さを追求してよいのだと思います。(←そう自分に言い聞かせたいという意味でもあります)

あなたの居心地の良い状態というのはどのような感じでしょうか?

明日もあなたにとって素敵な一日になりますように。

それでは、また。

P.S.もしあなたがウィニペグに定住を考えているようでしたらご連絡ください。先週、ご近所の引越しを手伝ったように、全身筋肉痛になりながらもあなたの移住をサポートしますよ。(←有償ですが……サービス内容はこちら

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