マーケットプレイスで売って収入を!と頑張っていたら強烈なお客さんに出会うの巻

失業保険をいただいて就職支援もしてもらい、ありがたいことにお給料をいただけるようになり安定への道を歩けるようになりました。カナダにも感謝、応援してくださる皆様にも感謝です。

レイオフが当たり前なカナダですから、いつ何時また一からやり直しということになるかわかりません。

ですから、収入を複数持っていることが移民にとって有利だと思っています。

日本だと(だいぶ緩和されましたが)いまだに副業を禁止している会社は少なくありません。そもそも通勤や残業などで副業する時間がないことでしょう。

その点、カナダでは残業や通勤ラッシュなどはほとんどなく、副業に充てられる時間が作りやすいです。

『副業』っていう言葉自体に「本業だけでは食べていけない負け組」「怪しいネットワーク商品か?」など、あまり良いイメージがない場合もありますが、収入を複数持つこと自体、金融リテラシーを高め、経済的な余裕を生む可能性がありますから移住者には必要な手段になりえます。

※別に私はネットワークビジネスをやっているわけではないし、ギャンブル系の先物やFXなどの金融商品に手を出しているわけでもありません。

実家が古書籍商でしたから、仕入れて売るということに抵抗がなく、昔からいらなくなったものや安く仕入れられたものをヤフオクなどで売っていました。今でもフェイスブックのマーケットプレイスやKijiji、そしてガレージセールに楽しみながら出品しては家計の足しにしています。

 

さて、今回のブログ記事ではフェイスブック・マーケットプレイスでのお客様トラブルについて書いてみようと思います。

半年前から、以下の写真のダイニングテーブルセットをマーケットプレイスで出品しています。

机の大きさを調節できるアンティーク調のこのセット、定価で買うと約9万円はします。

中古でダメージ個所も写真で分かるようにし、290ドル(現在約31,200円)で出品したところ、ちょくちょく問い合わせはあるものの成約にまで至りません。(椅子だけ買いたいという人もいたけど断りました)

ネットで出品した経験がある人なら同感してくださると思うのですが、「Still available?(まだ取引可能かな?)」と連絡があって「Yes まだ可能だよ。いつ取りに来られる予定ですか?」と返信しても何も連絡が返ってこないというのが多々ありますよね。アベイラブルかどうか聞くだけで返信のない人たちを私は「今回も残念なアベさんだったよ」と割り切ることにしていますw。(それと大幅な値引きを要求されて残念に思うことも多々あります)

今週、お問い合わせいただいたお客さんは「どこに取りに行けばいい?」とずいぶん取引に前向きなメッセージだったので期待が持てました。※うちにとりにきてもらうのが嫌な場合は集合場所を決めることができますし、自分から届けることもできます。

住所を教え、

「明日、17時に仕事が終わって17時半にはそっちに行けると思うわ」

と返信があって一安心……

って、安心しちゃいけないのがカナダ時間ですw。

翌日、17時半になっても何も連絡がありません。こちらから「何時ころに来られそう?」とメッセージを送りましたが既読にもなりませんでした。

夜20時過ぎになって「ごめん、明日に行くから」とのこと。

ベースメントから重たいダイニングテーブルセットを玄関まで持ってきているのに翌日まで置いておかなければなりません。猫たちは興味津々でダイニングチェアーに乗ってくつろいでいます。(これこれ、商品なんだからね!)

さすがに翌日は時間通りに来るだろうと思っても期待しないほうが良いですね、やはり17時30分になっても音沙汰がなくて、18時過ぎに「今そっちに向かっているから」とメッセージがきました。

あたりはもう真っ暗です。

18時半過ぎに「今、着いたけど住所番地の282の前にいて、あなたが教えてくれた住所の280なんてないじゃない」ってメッセージがありました。

家の前の一直線な通りに車が停まっていないので、明らかに相手が間違えているのです。

「あなたの車は見当たらないよ。道を間違えているんだよ」

「車は赤のバンよ。停まっているから出てきなさいよ」

「家の前に出て車を探しているけど見渡す限り停車中でテールランプがついている車はないよ。それにうちの隣は284だから282なんて住所がないんだよ」

「そんなはずはない。ちょっとこの電話番号に電話して」

いただいた電話番号に電話してみると、すでに怒っている女性の声。

「さっき、窓からみていたでしょ。早く出てきなさいよ」

「え? ドアの前に出ているけどどこにも車がないんだよ。あなたが家を間違えているんだって。すぐに車を動かして自分が今いるストリートを調べてみてよ」

「何言っているの、間違ってなんかいないわ。ちょっとまって旦那と電話を代わるから」

初老の声の旦那さんがいうには、カーナビではなく紙のマップを使ってたどり着いたとのこと。

さっきから暗い通りを歩き回っているけど280の住所がない。どうして私たちが次のストリートまでいって確認しなければならないんだ?と不満げに話します。

そのうち奥さんにまた電話が戻って「ひどいことするわね、この嘘つき!」とヒステリックになってしまいました。

「いやいや、あなたが住所を間違っているからよく調べてくださいよ」

「調べてここにいるのよ。あなたが間違っているかウソをついているに決まっているわ!」

もう、呆気にとられました。

私は自分の家で待っているだけなのに嘘つき呼ばわれされているわけです。

しかも、相手が「自分のほうが正しい」と信じて疑わず攻撃的になってくるのは何なんだろう。カレンって名前なのかな?

30分以上このやりとりをして、子どもたちも心配し始めているし、妻も「こりゃヤバい人たちだから関わらないほうがいいよ」と言ってくれます。

しばらくして彼らは帰ろうとしたのでしょうね。そこで通りの名前を交差点で再確認したのだと思います。

数分したらバンが家の前に停まりました。

赤いバンってメッセージがきていたのに、実際にはシルバーのバンでした。もうわけがわかりません。

助手席からやさぐれたおばさんがタバコをふかしながらふてぶてしく出てきました。

「すぐそこに停めてたのよ」とウソをつきます。

それを無視して旦那さんに聞いてやりました「どうしたんだよいったい」って。

「違う通りに停めて探していたんだよ」だって。夫婦そろって一切謝る気がありません。

タバコを前庭に捨てて、商品が置いてある我が家の中に入った時にも靴を履いたまま。

マーケットプレイスで説明していたダメージ個所を念のため説明しておこうとダメージを説明した途端に、

「それじゃ、50ドル引きしてよね」だって……(白目)。

あらかじめ商品にダメージがあることはマーケットプレイスの出品写真を見てわかっているはずだし、値段交渉はなしと謳っています。

しかも、前日来るはずの約束を反故にされ、当日も遅くなった挙句、道を間違えたうえに、私を嘘つき呼ばわり……これで値引きを要求できるってどんだけ強靭なメンタルなんだろう。

もう怒るというか、あきれちゃって

「もう昨日も今日も待たされてさすがに値引きはしたくないな~」と伝えて帰ってもらいました。

しばらく家の中がタバコの残り香がして気持ち悪かったものです。

「パパはよくキレなかったね。ジェントルマンだ」と娘に言ってもらったのが癒しになりました。

商売はうまくいくことばかりではなく、このようなことが起こることを子ども達に学んでもらったのもよかったと思います。

 

後日談がありまして、翌朝その女性からメッセージが入っていました。

「あなたがやったことは酷い。私たちに違う商品を見せたわね?旦那が「椅子が違っていた」と言っていた。時間を無駄にしたわ!」と頓珍漢なクレームでした。

何か言ってやらないと気が済まなかったんでしょうね。自分たちは騙されたと被害者になって相手を糾弾したかったのかもしれません。

そもそも時間を無駄にしたっていわれても、そっちが時間を守らなかったし、道を間違えていたことをいくら指摘しても聞かなかったからなのに……。

こっちもさんざん時間を無駄にしたことが分かっていないのだと思います。

「椅子を代えるなんてことはしていませんよ。どうして旦那さんはそう思ったんだろう?」とマーケットプレイスにあげた椅子だけの写真を送り、次に「これが昨日旦那さんが見た椅子です」とベースメントに置きなおした椅子をその場で写真を撮って送ることで同じであることを説明しました。

ここでも事実だけを伝えます。感情を入れてしまうと同じ土俵に立つことになるし、相手から恨まれたら怖いので極力控えるのがベストです。

返信なんて返ってこないと思っていたし、戦うなら徹底的に戦おうと思っていましたが、以下のような返信が届きました。

「もう、いやな時間は終わり。良い日を過ごしてね!そしてグッドラック!」

都合が悪くなると、こっちの人たちは謝る代わりに、「もうdone(済んだこと)」「もうenough(充分)」「もうfine(大丈夫)」などで打ち切ろうとするんですよね。(←カナダや海外に住んでいる人たちはものすごく共感してくれるはずw)

私の気持ち的には全然fineでもdoneでもないんですけど、恨まれることなくさらには相手からねぎらいの言葉をもらえたのは勝利といっても過言ではないのではないでしょうか?(うん、相手を責めることなく紳士的に頑張った)

ただ、反省するところは自分が嘘つきや詐欺呼ばわりされると、それを挽回しようと頑張りすぎちゃうところです。この心理を利用されて詐欺にかかる可能性だってあるわけですから、ヤバい奴だと思ったら連絡をすぐに絶つのが賢明なのかもしれません。

そうそう、詐欺の手段といえば、マーケットプレイスではこんなことがありました。

こちらが100ドルの商品を出品して、相手が「e-transferであらかじめ支払うから商品はあとでもいいよ」と、さも良い人そうに装い、相手が100ドルを支払うための手続きだと思わせて、ネットの画面上で実はこちらが100ドル払ってしまうことになる手続きに誘導するというものがあるのです。(幸い私は引っ掛かりませんでしたが、先払いするよというのには注意しましょう)

それと相手のクレジットカード番号を聞かれたり、電話番号の下4桁など暗証番号につながりそうな番号を聞かれたりする詐欺未遂行為もありますから注意が必要です。

たまにこのような嫌な経験につながることや、変なお客さんに絡まれることがありますので、副業をしたくないという人の気持ちがよくわかりますが、やってみると意外と売れて8割がた上手くいきますから、まずは身近なものから売り出してみるというのはいかがでしょうか?(←強烈なお客様エピソードのあとだからあまり説得力がないw)

今年もこれに懲りずにネットで出品やガレージセールを楽しみたいと思います。(こりゃ趣味だな)

それでは、また。

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