サイクリング日和。自転車を自分でアップグレードしてみました。

カナダ・マニトバ州ウィニペグは雨の日が少ないため、ほぼ毎日ご機嫌サイクリングができます。

家からメタル加工の職場まで自転車で約15分。

昔、ギブアウェイデー(リサイクルの日)に無料で拾ってきて自分で整備した自転車は結構気に入っています。

この自転車を職場に置いていたら、職場の人たちが

「ギアワイヤーが切れているからギアを変速できなくて大変じゃない?」(←走れるから問題ない)

「ずいぶん車高が低いね。走るときに腿に負担にならない?」(←車高が低いほうが車に載せやすい)

「余っている自転車のフレームがあるからあげようか?」(←もらえるならいただきたい)

などなど、気にかけてくれます。

技術職の人が多い職場だから、自転車整備なんてできて当たり前という感じで、私の技術も試されます。

同僚の一人が、私を試すかのようにサスペンション付きでギアワイヤーがあるフレームを持ってきてくれたのです。

タイヤやサドル、ブレーキもついていないんですよ。

「こんなん、もらってどうせいっていうねん!」

とは思いませんw。

私は自分でタイヤを付け替えられることやブレーキワイヤーを付け替えられることを知ってますからね。やどかりが新しい自分にあう貝を見つけた時の喜びのごとく、大喜びで持ち帰らせていただきました。

 

以前もブログで書いたかもしれませんが、私は学生の時に実家の東京から自転車で北海道。翌年は東京から九州など日本全国、テントと寝袋を積んで一人旅をしていました。(一日で300キロ以上走ったことがあるほど健脚)

1996年のころだったか、神戸近くで横断歩道を走行中に、Uターンをしようとしたタクシーに後ろからはねられたことを思い出します。

幸いケガはなかったのですが、当時、高額だった長距離走行用自転車の後輪がぐにゃりと曲がってしまって走行不能に…。

駆けつけてくれた警察官から

「こんなすぐ直せんような自転車乗っとるお前も悪い」と言われて、キレてしまったという若気の至りもありました。(ほかの警察官の方が私をとめるというより、その暴言を吐いた警察官を諫めてくれたからよかったけど……)

運転手さんは中年のおじさんで、阪神淡路大震災で職を失い、第二種運転免許をとったばかりの新米タクシー運転手さんでした。

轢かれた私より、轢いてしまった運転手さんのほうがショックだったと思います。彼の手は震えていました。

いつもはテントや寝袋で過ごしていましたが、その日は「被害者さんをそのままにできない」と、タクシー会社さんのご厚意でホテルを探し連れて行ってもらって、宿代を支払ってくれました。(ここだけの話、空いているところがラブホテルしかなかったから人生で初めてラブホに入ることになって(しかも一人で)、私の手も震えていましたw)

翌日、またタクシー会社の人がホテルまで迎えに来てくれて、町の自転車修理屋に連れて行ってくれました。

後輪のスポークを締めなおすことで歪みを直してくれて、そのほか自転車修理についていろいろ教えてくれたのはありがたかったです。

その後、九州大学の体育館の更衣室でシャワーを貸してもらったり、長浜ラーメンをごちそうしてもらったり、阿蘇で野犬がテントにきたり、公園で野宿中シンナーを吸ってラリっているヤンキーたちに絡まれそうになったりと話が長くなる思い出話もあるのですが、自転車での旅が趣味で、自転車の整備もできるようになったということが伝わればと思って書いてみました。

 

さて、今回の自転車修理の話にもどります。

同僚からいただいたフレームにタイヤなどを組み立てる前に色を塗ることにしました。前の所有者も色を塗っていたのですが、どうも気に入らなくて……。

オレンジ色にすることにしてスプレーで試したのですが、薄く塗りあがっただけで使い切ってしまったため、ペンキを買って重ね塗りです。この時点でスプレー代、ペンキ代で約50ドル(約5,000円)消費していてちょっともったいないことをしたと思いますが「趣味だし、余ったペンキは他でも使えるし」と自分を慰めますw。

サドルも直し、タイヤも前の愛車から履き替え、さてブレーキパットをつけようとしたところ、パーツがフレームに合いません。

あれ?いつもなら突起があってすぐにブレーキパットの左右のセットをはめられるのに……。

上の写真のようなパーツがないとネジがはめられないんですよ。ってことは、前の自転車からこの部分をとればいいのか?と思ったけど溶接されているから取ることができません。

同僚に聞いても、パーツは残っていなくて自転車屋さんに買いに行くしかないとのこと。

仕事のあとにBikes &Beyondという自転車屋さんに行ってきましたよ。

サービスセンターの受け付けで「ここのパーツが欲しいんだけど」といっても在庫がないとのことで買えず、すぐに帰ろうとしたのですが、聞かなければいかないことがあるのを思い出しました。

「どこでこのパーツは買えますか?」そして、もっと重要なのは、

「このパーツの名前(英語名)は何ですか?」ということ。

パーツの名前がわからないからアマゾンで検索しても出てこなかったのですが、「Pivot bolt for V brake」と名称を教えてもらえたおかげでアマゾンで4つで8ドルのセットを買うことができたのです。

パーツを買ってもはまらなかったら嫌だし、自分でできるか心配になって自転車屋さんに修理をお願いしたくなるのですが、それをしてしまうとあっという間に100ドル以上になってしまうため、自分でやってみることにします。

うん、しっかりはまった。

おかげさまでブレーキパットのセットも取り付けることができて、後輪ブレーキが生き返ることで安心して乗ることができます。

前の愛車からハンドルバーのグリップも付け替えて完全カスタマイズが完了しました。

パーツがアマゾンから届くまで待ったこともあって1週間近く時間がかかりましたが、総額約60ドルくらいかけてアップグレードすることができましたよ。

これでフレームをくれた同僚に完成を報告して感謝ができ、さらに他の同僚にも私の自転車リストア技術?が伝わるといいのですが……。

明日からこの新車に乗っていくのが楽しみです。

それでは、また。

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