裏庭の楡の木が伐採されました。他、カナダあるある

カナダ、マニトバ州では感染者数が増えていて5月22日からさらに厳しい規制(買い物は夫婦でではなくどちらか一方、外でも家族以外の人と団欒してはいけないなどステイホームが前提)になっています。

5月24日(月)がビクトリアデーでという祝日で三連休となっているため、パーティーピーポーにとっては今回の規制強化で家にも呼べず、外でも会えずになってしまい、さぞ残念だったことでしょう。

我が家の三連休は、家で衣替え、子ども達とボードゲーム、たまに庭仕事をするなどしてゆっくりしています。

ビクトリアデーを過ぎたころから庭の畑に種や苗を植え始めるご家庭が多いのですが、今年はビクトリアデー(月曜日)を過ぎて水曜日あたりの最低気温の予報が0度となっているため、もう一週くらい待ったほうが良いかもしれません。

うちの裏庭も畑を整えるにあたって、毎年苦しんでいた尺取虫の大量発生の問題がありましたが、発生源でもあった楡の木が病気になったため、市が伐採してくれることになっていたのでした。(告知があった時の記事はこちら)

ウィニペグ市が委託している木の伐採業者から「あなたの家のエルムの木を伐採する番がまわってきました。木のまわりをかたづけておいてください。6月1日までにはお伺いできます」とのこと。カナダのことだから、2年くらいしたら連絡が来るだろうと思っていたら10か月目の今月はじめに連絡がきたのでした。(カナダあるあるその1,約束や予定は忘れたころに動き出す)

「他に庭仕事でしてほしいことがあったら見積もりをとるよ」

「それじゃ、切ってくれた木の切り株まで粉砕してほしい。芝生を植えたいから」

「切り株撤去は250ドル(2万円ちょっと)だよ。もし必要なら見積書送るよ」

「あ、そんなに高いならいいや。それじゃ、何日の何時に作業になるのか決まったら教えてね」

「わかった。おたくは木の近くに電線があるからマニトバハイドロ(電力会社)に連絡して、作業日が決まったら連絡するね」

上記のようなやり取りをしていましたが、

5月20日(木)の朝にいきなり業者さんのトラック(写真は枝をチップ状にする粉砕機)とクレーン車が来たのでした。

「え、今日なの?聞いていないけど?マニトバハイドロの人は一緒に来た?」

「え?何の話?マニトバハイドロなんて来ないし、雨降る前に終わらせたいんだけど」

ん?

ぜんぜん話がかみ合わない。

(カナダあるあるその2, 担当者が変わると言っていることが違ってくる)

 

(カナダあるあるその3,「あとで連絡する」は期待しちゃダメ)

朝、9時半には大きなクレーン車が動き出し、チェーンソーが大きな音を立てながら枝を切っていくのでした。

伐採の日時がわかってから隣人に「この日に業者が来るからうるさくなるかも。ごめんなさい」と連絡しようと思っていただけに、いきなりのこの朝の騒音と切った枝が落ちる時の衝撃がなど近隣トラブルにならないかと気になってしまいました。

うちの芝生を守るために養生マットを敷いてくれているのはありがたいのですが、切った枝が隣人の庭に落ちる時があるわけですから申し訳なくなってくるのです。(あとできちんと片付けてくれていました)

そんな私の罪悪感なんか知るはずもない作業員は、どうしたことか午後からなかなか作業を進めません。

一人はクレーン車で切って働いているのですが、ほかのメンバーはただ見ているだけだったり、話し込んでいたり、踊っている人や、遊んでいる人がいたりしました。(カナダあるあるその4,見ているだけという作業員が現場に多い)

そうこうしているうちに、16時を過ぎて

「明日また来て作業しま~す。えへへ」

と、帰っていくではありませんか。(カナダあるあるその5,陽気さで無責任さをカバーしちゃうメンタルの強さ)

しかも、翌日何時に来るかもわからず、結局、同じ時間ではなく13時に急に現れて、ようやく作業が再開されました。(カナダあるあるその6,作業の時間が全く読めないし、約束さえもしない(し、しても守れない))

でも、2日目はみんなでチームワークよく一生懸命作業してくれましたよ。

おがくずの量がすごいです。作業員のみなさん本当に大変そうで感謝です。

リモートラーニングを終えた娘が、作業を窓越しでみていて、

「パパはこの人たちにお金を払わなくていいの?」

「この人たちはウィニペグ市から委託されて作業しているからウィニペグ市がお金を払ってくれるんだ。でも、この人たちはすでに我が家から得ているんだぜ、チップだけは……」


(粉砕されていくウッドチップ。→ 我が家あるある、おやじギャグがうざいw)

 

ダッチエルムディジーズ(DED)という病気に感染した木は切らないと他の木にも感染してしまうから市が伐採を決め、切り株もできるだけ低く伐採してくれます。

「切ってもらえる場所を高くして、切り株をテーブル代わりに使いたい」と申し出たのですが「またその切り株の木の皮から病気が広がるかもしれないからダメだ」とのことで納得。

いよいよ作業も終盤になり、16時にちょうど終わりました。

作業員の皆様本当にありがとうございました。

カナダの木の伐採方法を見ることができて、小学校でNHK教育の『はたらくおじさん』を観て感動した時以来の感動がありました(笑)

庭から大きな楡の木が無くなった時期に入居していた住人として、この家の歴史の一部になれたような気がします。同時に、新たな裏庭づくりの節目になりました。

さて、

結構大きな切り株が下の写真のように残ることになりました。

どうしよう?この切り株。

(ちなみに年輪を数えたところ、48歳。私より1歳年上でしたよ)

あなたでしたらこのような大きな切り株どうしますか?

そのままにするか、除去するかまず悩みます。

除去するにしても腐らせてからにするか、粉砕する道具を借りてくるか、あるいは、以前の記事のように燃やしてしまうか……。

何も思い浮かばないので、何か妙案・プランができるまで放っておくことにします。(友人はチェス盤を彫ったらと言っていましたが。笑)

プランを放っておくといえば、前回の記事で書いたビジネスプランが思いのほか好評でして、コメントやメールをいただき感謝です。でも、そのプランもボツになってしまったため、次の妙案が出るまで、やれることをやってから放っておこうと思います。

放っておいても、必要なことなら私の意志とは関係なくアイディアやプランが芽吹いていくものなんですよね、不思議と……。

それまで、腐らず、病気にならず私も着実に年輪を重ねていきたいと思います。

それでは、また。

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