北米の職場ではピザやドーナツがふるまわれることが多いですよね?他、カナダらしさについて。
2月14日のバレンタインデーは職場にてピザがランチで振舞われました。
北米で働いている方なら、一度ならずピザが会社から、もしくは同僚から振舞われるという経験があるのではないでしょうか?
何かのイベント日や、同僚の誕生日、定年祝いなどでピザがデリバリーされて皆でシェアして食べるという機会があるのです。
カナダらしいな~と思うところは、まずベジタリアンの人々用のピザがあること。(会社の食堂によっては、ベジタリアン専用の電子レンジがあるところが興味深いです)
肉が好きな人々用のピザでも宗教上の理由で食べられない肉、食べさせてはならない肉があるため、あらかじめピザをオーダーする前に聞かれることがあります。
まず、「アレルギーか何かで食べられない食材はある?」と聞いてくれて、
次に、「信条的に食べられないものはある?」と聞いてくれる場合があるのです。
新しい職場で私は初めてピザランチに参加するため、ボスに上記のことを聞かれました。
前職でも、ピザは何度もご馳走になっていたし、オリーブがそれほど好きではないくらいであとは問題なく食べられます。
「ピザは好きですよ」と答えると、
「それじゃ、ハワイアンは大丈夫?」と聞かれました。(←この質問を見てニヤッとした人、カナダ在住が長い人だと思います)
世界的に見れば「ピザにパイナップル(とハム)がのっているなんて邪道だろう!」と忌み嫌われるピザですからw、心配になって聞いてくれるという優しい配慮に「この会社に入ってよかった」と思ったものです。
カナダに来てから何度もハワイアンピザを経験しているため「カナダ人ってどんだけハワイアンが好きなのか?」と思って調べてみたら、1962年にカナダのオンタリオで最初に作られたピザらしいですね。パイナップル缶のブランド名がハワイアンだったからハワイアンピザになったのだとか。今では私もハワイアンピザが好きになりました。
ハワイアンピザが好きだということを伝えるとなぜだかボスは喜んでいて、やはりランチにはハワイアンピザが用意されていましたよw。
・ベジタリアンか、そうでないか、
・アレルギー食材はあるか、肉の制限はあるか、
そして、
・パイナップルがのるハワイアンは大丈夫かw。
これらの選択肢は多民族国家らしいところですよね。
ちなみに、今まで日本以外で「コーン(とうもろこしの粒)がのっているピザ」を見たことがありません。
こっちの人に聞いてみても「なんだそれ?」とか「う~ん、なんだかモヤモヤする」などのマイナス意見しか聞いたことがありません。何なのでしょうかね?粒コーンは家畜用という印象なのでしょうか?
ピザの振る舞いと同時に、『ドーナツ』の振る舞いもカナダらしさを感じます。
先日、今までお世話になったウィニペグ・インダストリアルスキルズ・トレーニングセンターへお礼を言いに1ダース(12個入)のドーナツが入った箱をティムホートンズで2箱買って届けました。先輩たちの就職が決まるたびにごちそうになっていたため、私も恩返しができて嬉しかったものです。
妻と一緒の前職では、毎週金曜日にドーナツが一つもらえ(今ではクロワッサンに変わったそうです)、コーヒーサーバーが食堂にあり、飲み放題でした。
そのコーヒーサーバーはVan Houtteが管理していてコーヒーの味が選べ、デカフェ(カフェイン抜き)やホットチョコレートも楽しめましたよ。
(妻がデカフェを選ぶたびに後ろから私が「あら奥さま、どちらにおデカフェ?」と聞くのでうざがっていましたw)
ドーナツ以外で人気だったのは、ベーグル(with クリームチーズ)です。
腹持ちがよくて、甘いのが苦手な人にはありがたい軽食でした。
ピザやドーナッツは職場でシェアする食べ物として北米では定番ですが、ウクライナ人が多いウィニペグではペロギ(ピエロギという人もいる)という餃子のような食事を提供してくれたり、
インド人も職場に多いためサモサがみんなに配られたり、
フィリピン人は揚げバナナを振舞ったりしてくれますよ。(最初は苦手だったけど好きになりました)
中国人の方々もパイナップルケーキや月餅などを持ってきてくれることがあります。
ある時、中華系のお菓子で有名なフォーチューン・クッキー(カナダ産)が配られた時に気づいたのですが、
おみくじ占いでたとえば「あなたの才能が再認識されて報われますよ」などと英語で書いてある裏を見てみると、フランス語で同じように書かれていて、いかにも英語とフランス語が公用語のカナダらしいと感じました。
たいていの商品説明にフランス語が併記されているため、英語かと思っていたらフランス語部分を読んでいたなんてこともあります。
ある夕飯時に我が家で面白い出来事がありました。
妻が市販の容器に入ったキムチの原材料欄を見ていたら、
「ちょっと、これ毒が入っているってよ。食べるのやめよう!」と食卓で騒いでいます。
Contient(=contains 含有)のところに「Poisson」と書いてあるとのこと。
ポイズンが入っているなんて食品説明に載せるか?って話ですが、よく読んでみるとsが一つ多い。(Poison=毒)
いつの間にかフランス語の説明欄をみていて、その後妻が「Poisson(ポワッソン)」はフランス語で『魚』を意味するものだと知ったのは、フランス語を学校で勉強している子ども達に教えてもらったから……という今では笑い話になっています。
ということで、今回のブログ記事ではカナダでよくシェアされる食べ物と、そのほかカナダらしさについて書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
ピザもドーナツも食べ過ぎると毒になるかもしれません。ただでさえ太りやすい冬ですので、食べすぎに気を付けたいと思います。
それでは、また。