寒さで車のウォッシャー液がでなくなる故障。修理を楽しむことに。

2024年~2025年にかけての冬のウィニペグは寒い日が続いています。

これから数週間はまだ最低気温マイナス20度台が続きそうです。

こんなに最低気温がマイナス20度台の日が多い年も珍しいと思います。

風が吹くとすぐに体感温度がマイナス30度~40度近くになりますから、凍傷に気を付けなければなりません。

仕事で配送に行くことがあるのですが、先週の風の強い日に、フォークリフトで荷物を降ろしてくれるのを待っている間だけで、両足と手が凍傷になりそうになりました。うちに帰ってジーパンを脱いでみてびっくりしましたよ。内ももが赤くただれたようになっていたからです。手も赤切れになって保湿クリームが欠かせません。

作業のあと、上の写真の古いトラックもバッテリーが動かなくなってしばらくエンジンがかからなくなり大変でした。(バッテリーキラーな寒さの話は以前のブログにも載せています)

バッテリーのコードをいじっていたら何とか再起動できて職場に戻り、その後同僚が直してくれました。

背が高くいかにもカナディアンというその同僚は、たいていの機械を直してしまうので尊敬しています。

(背が高すぎて画角に入りきらなかったw)

彼がカナダ人らしいというのは見た目だけでなくDIY好きで、しかも…

「僕はカーバッテリーを2つ予備で持っていて、キャンプでもインバーター?を使ってカーバッテリーを家庭用電源のように使っているんだよ」とキャンプライフを満喫しているところですw。

そんな彼に『修理のコツ』を聞いてみました。

「まずね、ほこりや油汚れなどを落とすこと。これで半分近く直る。次にきちんと電流が流れているかチェッカーで確認。そしてコードや接続部分の欠損を確認。最後はパーツをばらしてみてどこが原因かを探っていくんだよ」とのこと。

「どうして壊れたのか、壊れるに至った前提(外部的にショックが与えられたとか、寿命も含む)などを推理して、直していく計画を頭の中で練っていくのが楽しいんだよね」と、早口な英語で話す彼は私と同年代ですが若々しく、まるで探偵や工作に夢中になる子どもの様に話すのですw。

 

彼に教わったコツが役立ったことが最近ありました。

私の愛車(愛称:パトラッシュ)のフロントガラスをキレイにしてくれる不凍の洗浄液(以下ウォッシャー液)が全く出なくなるという故障が起きたのです。

雪解けの泥水がフロントガラスを汚しているのでいつものようにワイパーが動くのと同時にウォッシャー液が出るレバーを操作したのですが、ワイパーは動くもののボンネット側についている噴出孔からウォッシャー液が噴射されないのです。

噴出孔が凍っている可能性や、そもそも液を送り出すモーター部分が壊れてしまっている可能性などを考えながらも、とりあえずボンネットを開けて原因を探ってみると、ウォッシャー液の通るチューブが途中で切れていたのでした。

ちょっとわかりづらいですかね?

ボンネットを開けるとチューブが伸びる部分でして、このように切れているということは、ボンネットを開けたときに伸び切らなくて切れてしまったのではないかと推測できます。

いつボンネットを開けたかというと、前々回のブログ記事にも書きましたがバッテリーが死にそうになったあの日です。

経年劣化していたのもあると思いますが、あの日はマイナス31度の寒さでチューブが固まりすぎてボンネットを開け閉めしている際にポキリと折れてしまったのでしょう。

テープを巻いて直せる場所ではないため、車修理場に持っていこうかと思ったのですが、頼むとなるとチューブ全取り換えで200ドル以上の出費になるだろうから、同僚が教えてくれたような修理のコツを使って直せないものか考えることにしたというわけなのです。

 

まずチューブを少し切り取って車のパーツ屋さんに行ってみました。

「この口径と同じチューブは売っているかな?」

DIYショップも含めて3,4店巡ったのですがどこも売っていませんでしたが「これは8分の1インチの管だからもしかしたら水槽などで使われているエアポンプ用の管でいけるかもよ」という情報を得ることができました。

車のパーツの一部だから純正品かそれに準じた耐久性のあるパーツでなければならないという固定概念がありましたが、もう一度よく考えてみると「寒さごときで割れ折れてしまうビニールチューブなんかよりシリコンチューブをジョイントしてつければいけるのではないか?」と直すための計画が浮かんできました。

ダメもとでシリコンチューブとジョイントパーツをアマゾンで買って試すことにしたのです。

ジョイント部分を元からある黒いビニールチューブに差し込もうとしてもビニールチューブが固くて入っていきません。

そこで、妻がライターを持ってきてくれました。

火で軽くあぶってみるとすぐに柔らかくなってジョイントパーツの挿入に成功しました。ついでにジョイントしたあともライターの火であぶって密着率をアップさせます。

ボンネットの開け閉めに影響されないくらい長く延長チューブを作って、なんとか無事にパトラッシュの血管バイパス手術?が成功しました。

動作チェックをしなければなりません。

レバーを操作して、きちんとウォッシャー液が噴射された時に私は「うぉっシャー!」と大声とこぶしを高らかに挙げ喜び、妻の眼からはウォッシャー液のごとく嬉し涙が噴出していましたよ。(←冗談ですw)

自分で直すことの利点は直すまでの過程を楽しむ以外に、経済的にもお得だというところだと思います。

シリコンチューブとジョイントパーツを合わせても20ドル(現在約2,118円)もしませんでした。

今冬はまだもしかしたらこの寒さで何かしら故障するかもしれませんが、自分で直せることができる範囲を広げ、自分で修理するレベルをあげながら楽しんでいきたいと思います。

それでは、また。

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