転職先の職場で3か月。失敗はあるものの仕事を楽しんでいます。
転職した新しい職場(メタル加工)で働いておかげさまで3か月が経ちました。
今回はその職場について(主に失敗談を)ブログに書いてみようと思います。
約4か月前、この会社に突撃営業のようにレジュメ(履歴書)を置きに行ったことを思い出します。(その時のブログ記事はこちら)
別に求人をしていた会社でもなければ、訪問するためのリストに載っていない会社だったにもかかわらず、どうしても気になったため(直感がはたらいたため)受付へのドアを勇気を振り絞って開けたのでした。
誰もいないのでしばらく待っていたら、奥の事務所からとても高齢なおじいさんがにこやかに出てきて、私の要件を聞いてくれます。
たいてい「求人するようだったら連絡するよ。履歴書は置いていってね」というような対応をされるのですが、このおじいさんが私の履歴書を預かってくれて奥に行き、しばらくして社長を連れてきてくれて第一回目の面接につながった奇跡は前のブログにも書きました。
このおじいさんが社長とかけあってくれなければ私はチャンスを逃すところだったわけなのです。
ですから、採用されてからすぐにあの受付近くの事務所にいたおじいさんには
「ありがとう、あなたのおかげで採用されたよ」と感謝し、フレンドリーに挨拶させてもらっています。
そうして、採用されてから2か月近く経ってからベテランの同僚にきいてみたのでした。
「あのおじいさんもここで働いて長いのですか?いつも事務をしていますよね。たまに現場を見回りにも来ていますが」
「長いも何もあのおじいさんがここのオーナーだよ。御年91歳。」
「え!」
「驚いただろう?90歳以上になってもまだ現役なんだから」
いやいや、驚いたのは『雇われ社長より偉くてこの会社を所有しているオーナーに対して私はスモールトーク(天気の話など)を気軽にしてしまっていたこと』ですよ……。
しかも、アーウィンって呼び捨てにしていたし……(みんなそう呼んでいたからだけどね)
よくドラマや映画で、採用される会社で会長には見えない格好(清掃員とか)をしている登場人物がいて、あとで「あの人がこの会社の会長!」という展開をみかけるけど、まさにあれw。
別に彼を邪険に扱ったり、雑に接したりしたわけではないのですが、ちょっと(いや、だいぶ)フレンドリーすぎたかも……。
先日も「ねぇねぇ、アーウィン。昨日さー職場で素晴らしいことがあったんだよ。ちょっとこのストーリーをシェアしていい?」と気軽に話しかけたら、彼はいつものようにニコニコして話を聞いてくれました。
「昨日ね、いつものように発送用の商品を梱包していたんだけど、300パーツのオーダーをドラム缶から箱に移す際、手でだいたい20パーツずつ掴んで20,40,60と勘で入れていったんだよ。でもって「よし!300はこれくらいかな」って量りに載せたら、
なんと、本当にピッタリ300だったんだよ!こんな奇跡ってある?」
って大げさに話したら大爆笑してくれて、さらに、
「これって、ゴルフのホールインワンみたいでさ~」と話を続けたら、笑いむせて死にそうになって心配になったけど、こんな軽口たたいていた相手がこの会社の所有者(オーナー)だったんだぜw。
自分の進退(私が会社をやめさせられるかも)を心配しろって話だよねw。
おかげさまで何とか研修期間である3か月を生き切りました。
生き切ったけど失敗は何度かあったものです。
フォークリフトでパレットに積んだドラム缶(中には金属のパーツが入っています)を、もとにあった場所に戻そうとしていたら、ドラム缶の一つがどこかに引っかかっているのに気づかず、パレットから落ちてほかのドラム缶の上に落ちてしまいました。
(100個くらいパーツが落ちたけど、マグネットがついた棒をつかって釣りのように取るのが楽しかったです。でも磁石にくっつかないアルミや一部のステンレス鋼があの隙間に落ちたらどうやってとるんだろうか?)
倒れたドラム缶はクレーンで持ち上げて問題なく元の場所に戻すことができましたが、冷や汗をかきましたよ。
次の失敗はこちら。
「箱に大盛すぎるやろ!」ってな感じで入れ過ぎになっちゃったケース。
ドラム缶を設置して油圧シリンダーで持ち上げる仕組みがあるのですが、
電動で角度を傾けることができるわけでして、この操作に失敗するとものすごいはやさでパーツが流れてくるため、受け止められずカオスな状態になってしまうことがあるのです。
もうちょっと引きの画像で作業を見てみましょう。
量りに箱を置いたままで何個パーツが入っていくかを確認しながらドラム缶から箱にパーツを移せるこの仕組みを作った人、誰だか知りませんがすごいと思います。
でも、この仕組みを使わずに、ドラム缶から手で20,40,60と取り出してピッタリ300をホールインワンした私もすごいですよね(←まだ言っている)
この作業中に鉄粉で汚れたり、鉄だから重たかったりしていかにもマニュファクチャリング(製造業)の現場って感じはしますが、ウェルダー(溶接)を習っていたころよりかははるかによい環境です。なんてったって暑くないし、マスクをしなくてもいいですからね。(お給料はウェルダーに比べると安いですが)
幸い怪我につながる失敗をしないで済んでいます。
職場の失敗といえば、先々月、先輩が指を金属片で切ってしまって1週間近く休みましたし、
ほかの先輩社員さんは、製造の過程でパーツに開ける穴の位置を失敗していました。
(私以外でも失敗する人はいるんだなとちょっと安心しました)
これからも致命的な失敗やケガをしないで、アーウィンを殺さない程度に笑わせながら(←失礼だぞ!)仕事を楽しんでいきたいと思います。
4月もあなたにとって楽しい月になりますように。
それでは、また。