未だにちょっとしたストレスに感じる【カナダあるある】
カナダに長く住んでいると、最初は戸惑ったものの「こんなものか……」と当たり前になってしまい、でも「やっぱりちょっとストレスだよな」と思う【カナダあるある】があります。
別に愚痴にするわけではなく、カルチャーの違いやインフラの違いを感じさせられることを今回はご紹介したいと思います。
私のブログでも何回か記事にしていますが、とにかく水回りが悪い。
配水管が詰まったり、漏れたり、流れが悪かったり、さらには、極たまに茶色い水が蛇口から出てきたりするときもあります。
日本のトイレを使っていた経験を持つと、いかにカナダのトイレの性能が劣っているかを感じることもあるのです。
トイレのタンクの水を流すためのレバーを下におろしても、水の流れが悪くて全部流れ切らないことがあったり、レバー自体が壊れやすく水が流れっぱなしになったりなんてこともありました。(そもそも日本では水洗レバーがなくボタン式や自動で流れる仕組みになっているのも少なくない)
我が家の水洗レバーが最近壊れてしまい、朝に子ども達が学校に行く直前に壊れて、タンクに貯まって止まるはずの水がずっと流れたまま夕方みんなが家に帰ってくるころまで誰も気づかなかったなんていうショックなことがありました(ああ、水道代が……)
先代のオーナーから使っているプラスチック製で壊れやすいものだったため、アマゾンで金属製のレバーを買いなおし、
自分で付け替えることにします。
金属を曲げて鎖の長さとレバーの上下の動きを調整するのが難しかったですが、何とかうまくいきました。
何か作業をしていると、必ずと言ってよいほど猫がInspection(点検)してきます。このニャンスペクションをしてもらってようやく作業終了が認証されるのですw。
日常のちょっとしたストレスが解消してスッキリしました。
水回りが弱いこと以外にも【カナダあるある】なのは、
・『家などの建物内の空気の循環が下手くそか!』
とツッコミをいれたくなるくらいファンの取り付けがいい加減だったり、稼働音がうるさかったり、そもそも換気扇がついていなかったりします。
これはマイナス30度になるくらい寒い地域だから換気口から寒気が入ってきてしまうという理由があるからかもしれません。それにしてもカナダに来たばかりのころ、キッチンの換気扇はただフィルターに通しているだけで外に排出されていないのを知った時にはちょっと呆れたものです。
・『ドアの開閉の方向が日本とは逆なんかい!』
ちょっと想像してみてください。日本の場合、外から家に帰ってくる際、ドアを開ける時に外側(手前)に引っ張りますよね。カナダや欧米では逆に外から内側にドアが動く(外側から押す)ため、ドアが家の中に入っていくという感じなのです。
開けたドアが家の中に入るということは、ドアの開閉可動域に物が置けないということでして、靴箱などの置き場に困る場合があります。靴を脱いで玄関に置いておくことができないし、雪は入ってきやすいしで、日本のドア(スライド式も含めて)の作りのほうが良いと感じます。
なぜこんな仕組みになっているかと聞いたところ、諸説ありますが「警察が外からドアを蹴破って中に入りやすくするため」とかw「雪がドアのすぐ外に積もってしまうと内側から外側に向けて開けるドアだと雪の重みで開かなくなる可能性があるから」、「靴を脱がないで中に入る習慣があるため(←雪が多い地域はブーツを脱ぐ習慣のほうが多いと思うけど)」などと言われています。
最後の【カナダ(ウィニペグ?)あるある】は
・『停電が日本より身近に起こる』というもの。
2025年6月2日(月)は暴風雨の天気でした。
職場の電気もチカチカと点滅して、一時的に停電。精密機械(や電化製品など)は、この時の電流・電圧の不安定さでショートしてしまったり、誤作動を誘発させられてしまったりします。困ったものです。
職場の停電は大したことがなかったのですが、我が家の近隣エリアは停電が長引きました。マニトバ・ハイドロ社(電気供給会社)から「あなたの近隣地域は停電が報告されています。夕方5時半には回復できる見込みです」と自動配信のメールが昼過ぎに届きました。職場にいながら家の停電をまだ学校にいる子どもに伝えておくなど、あらかじめ覚悟できることがありがたかったです。
職場から自転車で帰る途中、マニトバ・ハイドロの作業車両が道を封鎖していました。
近隣の人たちも見に来ています。なにがあったのでしょうか?
街路樹の枝を切っているようですね。
上の写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、2本の電線が下に引っ張られているのが見えるかと思います。折れた枝の重みに電線が切れてしまったのでしょう。復旧まで時間がかかりそうです。
マニトバ・ハイドロのHP内のPower Outageレポートを開いてみると、私の近隣地域はいつの間にか夜中の11時まで復旧できないと変わっていました。
どうりで近隣住民の人が夕方や夜に散歩している姿が多いわけです。家にいてもテレビやゲーム、電子レンジやオーブンを使った料理などができませんからね。
我が家でもまだ外が明るいうちに子供たちにお風呂や寝る支度までを済ませてもらい、キャンプで鍛えた電気のない生活を楽しみました。卓上コンロを使って料理をして、冷蔵庫の中の早く食べなければならないものをただひたすら食べるという地味な楽しみ方ですけどねw。その後はトランプやウノを楽しみましたよ。
ちなみに、昼の12時から夜の11時まで11時間も電気がないと冷蔵庫内の冷気がなくなり、ヨーグルトが変な味に変わっていました。電気がないとシャワーのお湯もタンク内に入っているだけでもう沸かせなくなってしまうため、だんだんぬるくなってしまうんですよね。いかに電気を恒常的に使えるということがありがたいかを実感した出来事でした。
以上、水回り、家の換気、ドアの開閉方向、そして停電と4つのカナダらしさについて書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
カナダにお住いのかたで「ほかにもこんなのがあるよ」というのがありましたらコメントくださいね。
例えば、「毎年何かしらの生物・とある虫や某植物が大量発生する」などもあるあるかな~?
今年は、植物が飛ばす綿毛や、種がいつも以上に多いように感じるのは私だけでしょうか?(山火事の影響で、マニトバ中の植物が「この地に種を広めろ、植物を増やすのだ」と種の大量発生に勤しんでいるのでは?と妄想しています)
今回もブログ記事を読んでくださってありがとうございます。
それでは、また。