カナダマニトバ州でキャンプ。怖いこと、不便なことも起きるのが醍醐味。
最近の我が家の流行は、金曜日に仕事が終わる16時半に家に帰ってきてすぐにシャワーを浴びて17時にはキャンプに出掛けるのことです。
一泊ですので、土曜日の午後には帰ってこられて、日曜日は予備日。月曜日の出勤までには遊び疲れが癒えているというわけなのです。
金曜日に家から持って行った夕食をキャンプ地で食べていると「明日も、明後日も休みだ」という開放感がキャンプの高揚感と相まってテンションが爆上がりします。
今回行った場所はホワイトシェル方面(ウィニペグから北東)で、車で1時間半ほどのNutimikという地域のキャンプサイト。
金曜日の終業間際に職場のボスに「今日の夕方から家族でキャンプに行ってくるよ」というと、キャンプ好きなボスは目を輝かせて「どこに行くの?」と聞いてくれますw。
「Nutimikだよ。息子が釣りをしたいからね」
「ヌティミクは景色がよく釣り人が多くて遊び甲斐があるところだよね。トレッキングを歩くと川でも釣っている人がいるし、湖でもボートを使って釣っている人がいるし、あの吊り橋についた時からが勝負なんだよ」
なるほど、川でも湖でも釣れるのか。
私は釣りをしないから、教えてもらった絶景ポイントまでのトレッキングルートを楽しみにしていました。
無事にキャンプ地について、テントを張り、食事を済ませてから20時過ぎにトレッキングに出かけます。

(このキャンプサイトに常設してあるピクニックテーブルを家から持って行ったスクリーンテントで覆ってしまうと食事時に蚊やワスプスなどが入ってこなくて便利です)
この時期は20時40分ころ日の入りですから、9時過ぎまで結構明るいのです。
夕焼け時に絶景ポイントに到着してパシャリ。

ホワイトシェルリバーがゆったりと流れていて風景画のような美しさでした。もう、これだけで来たかいがあったというものです。

この赤いつり橋からの風景が上の写真の絶景なのですが、このポイントに至るまでにキツネに遭遇したり、かわいいリスが近づいてきてくれたりとカナダの田舎らしさを実感できます。

(リスがどこにいるかわかりますか?)
このキャンプサイトには鳥も多くて、白頭鷲や隼、マグパイ、ピトフィ、フィンチ、カモメなどがいましたよ。早朝になると鳥の声に起こされるのです。
今回のキャンプでは珍しく夜中に起こされることがありました。
夜中の3時過ぎ。
ガサゴソとテントの外から『誰かが何かを探しているかのような音』が聞こえてくるのです。
「近くのキャンパーが何かを盗みに来たのか?」
それだったら、キャンプ内から私と妻が起きた時の会話や音が発せられた時点、またはライトの光が点いた瞬間で逃げるはず。
テントの出入り口のジッパーを開いても逃げないということは……。
「熊かもしれない!」
怖がっている妻を後ろに下がらせて(え?熊よりはるかに怖い時があるのに何で怖がっているんだろうと思いつつw)、私がテントから出て確認することにしました。
ガサゴソ、ガサゴソ。
寝ていたテントの隣に設置したスクリーンテント内からの捜索音はまだ聞こえてきます。
しかし、このガサゴソした音から判断するに、質量が小さい何かがいるのだと気づくのです。
トレッキングルートを歩いていてもそうですが、リスなどの質量が小さい動物だと枝の擦れる音や、葉っぱを踏む音などいわゆる【そこに何かいる音】というのはそれなりの音しか出しません。シカなどの大きな質量の動物の場合、葉っぱや枝が身体にズルズルと大きな音で擦れる音とか、ステップを踏んだ時のドサッという大きな音が出てその質量の違いを感じるのです。
つまり、もし熊だったとしたらスクリーンテントの軋み音や、ピクニックテーブルに大きな質量が触れた音などが聞こえてこないとおかしいわけでして、全然スクリーンテントが揺れていない、ガサゴソという音が地面から聞こえてくるということは例えばアライグマなどがいるのではないかと推測できるのです。
こんなに近づいてもまだ逃げない。何がいるんだろうとライトを当てます。
何がいたと思いますか?
マニトバのキャンプグラウンドでは、プレイリードッグやグラウンドホッグ、リスなどの齧歯類や、キツネ、アライグマ、鹿、そしてコヨーテ(←怖がりなのですぐ逃げる)などが身近なのですが、今回初めて遭遇しました。
そうか、この子がいたっけ……。
スカンクです。
もう、この姿を見た瞬間に「刺激したらくさいおならを吹きかけられる」と思い、クマにあったかのように後ずさりしてしまいました。
でも、あっちもこっちの存在に気づき、ごみ袋の中から出てきてすぐにスクリーンテントの下の隙間から出て行ってくれましたよ。
あのにおいがスクリーンテントについてしまったら捨てなければならない(そこでもう食事ができない)と思っていましたから安心しました。

(ビリビリに穴をあけられたごみ袋)
夕飯では特に食べ残しがあったわけではなく、家から持って行ったサンドイッチと子ども達が大好きな(実家から送ってもらった)ペヤングソース焼きそばを残さず食べたのですが、おそらくカナダにはないペヤングの容器の残り香に引き寄せられたのだと思います。(ペヤングの魅力、おそるべし!)
食料は車の中に入れて寝ているのですが、次回からはもっと気を付けなければなりませんね。(反省)
自然をあなどるとドキッとすることがあるわけですが、
その後、また寝ていたのを起こされる出来事がありました。
突然の雷雨です。
天気予報では雨の確率はなかったから、安心してカートや靴を外に出していたのですが、夜中の4時過ぎに急に降り出して慌てて車の中に入れましたよ。寝させてくれよ~ってな感じです。
この思うようにいかないとか不便さを楽しめるようになってこそのキャンパーですから、こんなことにめげずに朝8時半まで二度寝してやりました。
8時半には空が晴れていて子どもと一緒にトイレに行くことができました。(←この大雨が降っているとトイレにさえ行けないという不便さがあるため、夜に大雨が予報されていたらキャンプ予約をキャンセルすることをお勧めします)
朝食を食べて、また息子の釣りに付き合います。

空が広くて、湖は海のように大きいので、大自然のカナダという表現をそのまま実感できます。
昔から「大自然の中でゆっくり読書(星新一さんのショートショートの本を読むこと)が老後の夢なんだ」と言っていたことを息子の釣りを見守りながらすでにこの年でできていることに感慨無量になりました。

(隣では娘がiPadを使ってお絵描きをしています)
息子は何も釣れませんでしたが竿を二本使って満足そうでした。

午後2時過ぎまでヌティミクにいて、途中、ホワイトシェル博物館に寄ったのですが夏季休暇でやっていませんでした。
急に休みになるとか、休みであることがわからないというのも、急に雨が降ってくるとか天気予報があてにならないというのに似ていてカナダの田舎らしさを感じます。
車でゆっくり帰り、午後4時には家に無事に着くことができました。
夜に家族で映画や動画を観ながら「まだ明日(日曜日)も休みだ!」と思えるところが金曜日の夕方からキャンプに行ってしまうことの良いところ。
マニトバ生活の良いところが今回のブログからも伝わると嬉しいです。(あれ?そういえばスカンクがくるとか良いところばかりじゃなかったw)
9月初旬にまたどこかに今夏最後のキャンプをしに行こうと思っています。
それでは、また。

