Spruce woodsで2022年初キャンプ。砂漠で旅情を感じる。

本日、2022年5月29日(日)のマニトバ州ウィニペグの日の出時刻は5時26分、日の入りは21時25分、最高気温は20度、最低気温は14度。今日は一日中雨の予報なので衣替え(夏服の洗濯)をしています。

さて今回は、今年初のキャンプに行ったブログ記事になります。

 

先週5/21日の土曜日の最低気温は0度で、みぞれが降っていました。

そのため、土曜日、日曜日、月曜日(ビクトリアデーの祝日)の2泊3日でキャンプの予約をしていましたが、土曜日はあきらめて、日曜日からの1泊二日にしたのです。(一泊キャンセルしても13ドルですからね。(1,300円くらいの損))

今回行ったところはウィニペグから車で西に約2時間。

スプルースウッズ(Spruce woods)という場所です。(キャンプ場はKiche Manitouという名前で予約がとれます)

(スピリットサンズという場所のトレイルが有名です)

何度もブログで書いていますが、洪水の影響で閉鎖してしまっているキャンプ場があるため、スプルースウッズもアッシナボイン川が近いため大丈夫か心配していましたが、まったく問題ありませんでした。

そもそもこの地域はマニトバ州でも珍しい砂漠地域となっているため、水に強いのかもしれませんね。

真夏に行くと灼熱になるとのことで、5月に予約をしていました。昨年、9月に予約していたのですが、雨になってしまい、さらに娘が風邪を引いてしまっていけなかったのです。

今回は私が鼻かぜをひいてしまい、さらに花粉症で体調不良でしたが、決行してよかったです。

なぜなら、長く厳しい冬を生き延びたという実感が持て、さらに旅行気分を充分に味わえたからです。

(広大な土地と青空、見渡す限り砂漠)

砂で足がとられて歩くのが少々しんどいですが、非日常を味わえます。

Sand Dunes方面に行くと砂漠を楽しめ、Punch Bowl方面に行くと絶景を楽しめます。

デビルズパンチボウルといわれる、数百年かかって浸食された大地やオアシス的な湖がきれいな場所は、日本の尾瀬や、長野の上高地の風景を思い出させるのです。

(水面ギリギリにかかる吊り橋が旅情のテンションを上げてくれます)

上高地の大正池のような趣がありましたよ。(いかに上高地が最高だったかも再認識しました)

つり橋を渡って、最後の丘を登ると、きれいな丘陵が見えてくるのです。

水はきれいではありませんが、アルプスのような風景で、ここがマニトバ州の中でも人気なスポットなのだとか。

確かに平野ばかりのマニトバ州ですから、このような風景は珍しいですし、砂漠もこの風景もスピリチュアルさを前面に出していました。

 

 

スプルースウッズには息子が見たがっていたトカゲや蛇がいるとのことなのですが、残念ながらこの時期一匹も見ることができませんでした。シカやシマリス、じりすはよく見かけましたよ。

砂漠に咲く綺麗な花や、野生のサボテンも見つけました(極寒を生き延びたんだね、すごい)

植物で思い出したのですが「ポイズンアイビー」と呼ばれる植物をご存じですか?

今回のキャンプ場のトイレの外壁にも注意書きがありました。

三つ又にわかれた葉っぱが特徴で、これに触れるとまさにポイズン(毒)に触れたのように湿疹や水ぶくれになります。

日本では「つたうるし」として知られています。

私たちは今回、見かけませんでしたが、キャンプに行くときには気をつけなけばなりません。

 

気を付けるといえば、この地域の砂漠にはどうやら不発弾が埋まっているそうなのです。

この看板自体はトレイルの入り口にあって、よく見るともうボロボロ。不発弾があったというニュースを聞いたことがないので、もしかしたらもうないのかもしれませんね。

地雷みたいに踏んだら、ドッカーンとなったら本当に怖いですので、念のためトレイル以外の場所を歩かないほうがよいでしょう。

(ドッカーン!!)

子ども達はだいぶ歩ける体力がついたのですが、今回気づいたのはだいたい『3キロくらい歩くと子ども達が歩き飽きてくる』というものw。

たった3時間くらいのトレイルなんですけどね。途中でポテトチップスなどのお菓子を食べてゆっくり休憩しても歩き疲れてしまうということは、結構な運動不足なんだと思います。

「今後、ハイキングは【3キロまでルール】にしようよ」という子ども達の提案を受け入れつつw、もうちょっと子ども達に常日頃運動してもらいたいと思いました。

でも不思議なことに、トレイルを歩いた後に車でキャンプ場に戻ると、

バドミントンを楽しむという疲れ知らずの貪欲さ。

そして、食欲は大人以上にありましたよ。

今回のバーベキューはローストビーフにしました。

上の写真の右にある使い捨てアルミ皿は本当に便利です。

そして、今回もっとも便利だと感じたのが、友人から教えてもらった手作り着火剤。

上の写真のトイレットペーパーの芯。この中に乾燥機を使った後にフィルターにたまるホコリを入れて再利用するのです。

これは、思っていたよりよく燃えて良い着火剤になりますからキャンプで火を使う人にはおすすめできます。

BBQの美味しい夕食を済ませて、シャワーを済ませ、テント内でまた「ひらがなポーカー」をして遊びました。

 

夜は4度(体感温度0度)になり、相当寒かったですが、蚊やハエなどがほぼいないのが良い季節です。

真夜中に起きて近くのトイレに行ったのですが、その時に見た夜空にビックリしました。

夜の闇の深さと、手に取れそうな満天の星に圧倒されたのです。

先にトイレに行っていた妻が、

「なんか怖くて、宇宙に飲み込まれそうな気がして星空を楽しめなかったわ」

と、言っていたのが納得できました。

日本の古典文学、特に和歌に星が出てくるのが極端に少ないのはなぜなんでしょうかね。
(「人は亡くなったらお星さまになる」というような【死】と結びついた思想があり、歌で詠むには憚れるなどの諸説がある)

百人一首においては一首のみ、しかも直接星を詠っているというより天の川についてですからね。

『かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける』(中納言家持)

この短歌が星を詠っているといっていいのかわかりませんが、とにかく星自体が主役になる歌がないのは、もしかしたら今回キャンプ場で見た星空にように、怖さや畏れ感じてしまうからなのかもしれないな~なんて考えながら寝袋にくるまって寝ていました。

みんなで朝早く起きて、テントを片付け、温かいとんこつラーメンを食べてからキャンプ場を後にしました。

妻がキャンプに行く時の備忘録として、持っていくもの(やっておくこと)リスト(計約50項目)を作ってくれたおかげで今回は全く問題なく段取りができましたよ。

もうすっかりキャンプ用品がそろい、持ち運び用の箱や車への積み込み方など『仕組み』ができあがったため、おそらくこれからもっと気軽に、安くキャンプができることでしょう。(ここまでたどり着くのに2シーズンかかりましたが)

逆に、これからキャンプを始めたい人は【どのくらいの頻度で夏の間にキャンプへ行けるか】で「テントが必要か」→「テントを買うよりYurt(コテージ、バンガロー、ケビン)で泊ったほうが効率的」とか、「キャンピングカーをレンタルしたほうが良い」などの検討ができるかと思います。

マニトバ州のキャンプ場の予約はこちらのサイトで可能です。※車の許可証(有料)が別途必要です。

今年は、洪水の影響もあり、あと何回キャンプにいけるかわかりませんが、旅気分をこれからも楽しんでいきたいと思います。

それでは、また。

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