距離に敏感になってきた。他、絵本について。
今日2020年5月12日(火)はマニトバ州の誕生日でして150周年を迎えました。
予定していた様々なイベントはコロナの影響で中止になってしまいましたが、今朝9時半には近所の人たちは空を見上げていました。
早すぎて捉えるのがむずかしかったのですが、9機連隊の飛行機が家の近くを通ってくれたのです。ちょっとした航空ショーのようで、子ども達も大喜び。ご近所さんとも一緒に楽しめたような気分になれました。
あんなに一機、一機の距離が近いのによくぶつからずに飛んでいられるなと、飛んでるディスタンシングに心配と感心をしましたよ。
9機の飛行機が一つの飛行物体のような感じになっていたので、私はあの絵本のことを思い出しました。
懐かしいですよね。スイミー。
日本の絵本は、日本語教室で絵本を貸出ししてくれる仕組みがあるため、お世話になっています。
最近、日本にいる兄貴一家から絵本が届きました。
この絵本『いちどきりのおくりもの』の作者、すぎうらえいかさんは兄貴一家の知人らしくて、うちの子ども達にサインまでしてくれていました。
子ども達も読んでくれて、私も読んで大変感動したため、すぎうらえいかさんにお礼のメッセージを送りましたよ。
すぐに返信が返ってきて、創作にあたっての作者の想いを知ることができ、さらにファンになりました。『いちどきりのおくりもの』を作ったすぎうらえいかさんは他にも良作品を作っていますのでもし興味がありましたらウェブサイトを覗いてみてくださいね。
作品を作るといえば、最近、学校で「クレイジーヘアデーだからクレイジーな髪形にして写真を撮って送ってね、こっちでスライドショーにするから」というイベントがありまして、うちの子ども達の以下の写真を送りました。
コカ・コーラの空容器を使って髪の毛が出ている感じに(笑)
このアイディア自体はクレイジーヘアデーのひとつの定番になりつつあるので、もう珍しくないのですが、一度やってみたかったため、良い機会になりました。
私みたいに禿げ散らかしている人はどのようなクレイジーヘアができるだろう?
たぶんそのままにして「もう、毛根自体がソーシャルディスタンシングをしている図」というのはどうだろうか?(笑)
おでこからの距離とか、いろいろと距離が気になるお年頃なんです。
気になるといえば、ヤフーニュースなどポータル画面で、やたらとホリエモンやひろゆき氏、高須院長が出ていませんか?
ご意見番かのようなコメント、そしてニュース記事。
私は特に好き嫌いはないのですが、どうして彼らのコメントが取り上げられたり、ニュース記事になりやすいのかと気になり、考えてみました。
昔に増して発言力、影響力があがったという見方もありますが、この人たちの発言は賛否両論が起きやすいので、ファン、アンチが盛り上げてくれる=記事が読まれやすくなるという現象があるように思います。
「ホリエモン、けしからん!」
ホリエモンが本当に意図する内容に触れずに、ただ記事のタイトルを読むだけで断罪できてしまう手軽さ。いわゆるスケープゴートとしての働きをしてくれるのでガス抜きになる。
「高須院長はわれら世代の言いたいことを言ってくれている」
こちらもガス抜きと、代弁者としての役割を背負わされているようなもので、さらに変なことを言っても「あのキャラクターだから」「老害のいうことだから」などとあきらめやすさにつながっているため、記事を作る側からすれば使いやすく、ある程度の反応を見込めるのだと思います。
インフルエンサー(影響力が出てしまう人)のコメントや、彼らを取り扱っている記事とも距離感を気をつけておかないと自分で自分を苦しめてしまうようなことになってしまいますので注意が必要です。
私はこのような時、イソップ寓話の「ロバを売りに行く親子」の絵本を思い出します。
「どうしてロバに乗らないんだ。目的地までまだ遠いのに」といわれ子どもを乗せていたら「親を歩かせるなんて」と言われて親が乗ることに。「自分だけ乗って楽している」と言われて子どもと一緒に二人でロバに乗ることにしたら「ロバがかわいそう」と言われる。それではとロバの足を一本の棒に縛り付け親子二人で担いで歩いていたら暴れたロバが橋から落ちて川に流されていった。というようなお話。
相手の言葉の影響力と自分の主体性との距離感がうまくとれないと、時として自分で自分を苦しめてしてしまうのでは?という教訓が含まれている作品なんだと思ったからです。
そのように考えると、家で時間があるこの時期に、ネットのコメントをとりあげたニュースや真偽が怪しい情報に惑わされず、むしろ絵本を読んだり、童話を作ったりできる時間を持てたらと考えています。(そうだ!童話賞に応募してみようかな?!)
あなたにとりましても、引き続き良い日になりますように。
それでは、また。