自然との共生。他、娘の宿題のHaiku作りを手伝う。

2020年6月5日(金)のウィニペグの日の出は5時21分。日の入りは21時32分。朝5時前には明るくなってきて、夜の22時を過ぎてもまだ明るいですよ。

天気は晴れで昨日に引き続き強風。最高気温は17度。最低気温は7度と肌寒い日でした。寒暖の差があって体調を崩さないように気を付けなければなりません。

風が強いとこの時期は尺取虫が飛んできます。もうさすがに慣れましたが今年も大発生の予感がしています。

大発生を前に、前からやろうと思っていたガレージの屋根の掃除をしました。

いつの間にか妻が写真を撮っていたようです。禿げた頭がキランっと光っていますね(笑)

撮られているのに気をよくして、

頼まれてもいないのに様々なポーズをしては子ども達にも喜んでもらえました。

私が急にポーズを取り始めたのを向かいに住んでいる怖い奥さんが見ていて、苦虫を噛み潰したような顔をしていたように感じたのですが、たぶん、風で尺取虫が口の中に入っていたのだと思います。うん、きっとそうでしょう(笑)

 

風で飛んでくるといえば花粉も厄介です。

6月に入ると、カモガヤなどイネ科の植物からの花粉でくしゃみや涙目になってしまい、今このコロナ時期はくしゃみを公共の場でしないよう注意をしなければなりません。

花粉症が嫌で海外に移住する人もいるのに、カナダのウィニペグでは日本と同じように3月4月もおそらくスギの花粉症に悩まされる人がいます。人によって違うかとは思いますが、日本ほど酷くはならず、また、悩む時期も短いように思います。

よく考えてみれば、花粉も尺取虫も、そして風も自然が引き起こすことなんですよね。私たち人間がコントロールできることではありません。

 

自然との付き合い方は先人たちに習ったほうがよいでしょう。

「古池や蛙飛び込む水の音」(季語=蛙(春))

春の日本庭園の池に蛙が飛びこんで水の音がして、また静寂が戻ってきたかのようだというようなイメージが浮かんできます。蛙や水の音という自然を楽しんでいるかのようです。

なぜ突然、俳句の話を持ってきたかといいますと、実は娘の小学校のオンライン授業で詩を勉強していまして、様々な詩の形式を習っているのですが、今週はHaikuに挑戦しているのです。

画面に映る先生が俳句を「ハイキュー」と呼ぶたびにツッコミをいれたくなるのを我慢しながら娘と授業を楽しみました。(ちなみに詩のポエムは「ポーム」と言っていましたよ)

英語の俳句って5,7,5をどうするんだろう?って思いませんか?

単語を5,7,5で並べるのか、発音か何かで当てはめていくのかなどと考えていたのですが、「Syllable(音節)」で5,7,5が決まっていくのだそうです。

音節とは発音の最小単位(たいてい母音ごとに分かれる)でして、例えば「大切だ」という単語「important」は、im – por – tantと3音節になります。

授業で先生は「両手を叩いてビートをとった時に一拍として数えられる発音を一音節といいます」と言っていました。例えば、in the skyは各単語で手を叩くので3音節になるわけです。

ここで、先生が例文として挙げていた俳句を見てみましょう。

タイトルは「Water」=水です。

Water

the water is blue

turtles and fish swim freely

I wish I was them

最後の行は5単語がそれぞれ1音節ずつですからわかりやすいですが、2行目は7音節になるか最初よくわかりませんでした。(2行目の最後「フリー・リー」が2音節になるから7音節なのですね)

日本の俳句は季語が必要ですが、今回授業で先生が説明していたルールでは「Nature=自然」(太陽や闇、動物や植物なども含)がタイトルになって作られた5,7,5の音節の3行が、英語で作る俳句なのだと教わりました。

その他のルールとしては、書き出しの文字は大文字ではなく小文字で(Iや固有名詞は大文字でも可)、さらに文末にピリオドはつけないとのこと。

 

娘も英語の俳句を作って提出しなければなりません。

まず、俳句がなんたるかをさきほどの芭蕉の「古池やかわず飛び込む水の音」でその情景をイメージしてもらい、ストーリーやイメージが内包する俳句を作ろうという話をしました。

そして次にどの自然現象を題材にするかを決めるのです。

今日は窓に風がうちつけるほど強風だったため、自然と『風』をタイトルにすることになりました。

マニトバ州は隣のサスカチュワン州とさらに隣のアルバータ州の3州と合わせて『カナディアンプレーリーズ(カナダの大草原たち)」と呼ばれ、吹きさらしの風が強い地域と呼ばれています。(実際はそれほど風が強い、風の日が多いという実感はありませんが……)

カナダ3州を旅してきた風がうちに着いてドアをノックしている。

そんなイメージを娘と共有しながら、娘が英語にしていき、Haikuができあがっていくのです。

Wind

wind knocks on the door

it came from Canadian prairies

to take me outside

意訳:風さんがドアをノックしているわ。カナダの大草原からきて、私を外に連れ出してくれるのね。

自己隔離で家にいることに飽きた子どもは風に呼ばれて外の草原に遊びにいく。

この時期だから、また、ウィニペグにいるからこそできあがった娘の人生初の英語俳句。親も大いに楽しませてもらいました。贅沢で貴重な時間です。

このような経験をしながら娘はさらに『自然』と仲良くなれるのかもしれませんね。

明日は車で45分くらいにある自然公園に行ってきます。

「俳句にしたら…」という視点を持ち、自然への感受性を高めながら、家族で今しか味わえない素敵な時間をさらに享受できたらと思っています。

それでは、また。

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