この時期だから採れる山菜を探す日々 in マニトバ
今日から6月。ウィニペグは寒暖の差が激しくて風邪をひき気味ですが、この時期風邪ひくとコロナ感染を疑われそうなので、風邪をひかないよう家族で気を引き締めています。本日の最高気温は31度、最低気温は14度を予報しています。
レイオフされた仕事場から何も連絡がなく、先日のebayからレイオフのごとく突然出品できなくなってしまってからというもの落ち込みましたが、開き直って遊ぶことにしました。
平日は妻と一緒にNetflixで韓国ドラマの『愛の不時着』を観て、あまりの面白さにはまってしまい、週末は、以前の日記でも書いたように、山菜探しを続けてみたのです。
まず、久しぶりにBirds Hill(バーズヒル州立公園)に行ってみました。
入り口ゲートで(州立公園ではどこでも使える)年間パスを買おうとしたら「キャンプ場使用者以外は入場料は必要ない」とのことで無料で楽しめました。この時期だからかもしれません。
池にビーバーが泳いでいるかと思ったらマスクラットが泳いでいましたよ。しっぽの細さでビーバーとの違いがわかります。マスクラットはビーバーのように木を齧り、以下の写真のようになっている木をよく見かけました。
相変わらず水辺で遊ぶのが好きな子ども達。特に息子は小魚やタニシ、ゲンゴロウのような昆虫に夢中になっていきます。
「そんな水辺の際で遊んでいたら落ちちゃうから危ないよ」
何度も息子に注意しましたが……、
「大丈夫。もっと見たいんだもん」
何度かやりとりしているうちに、やっぱりボチャンと池に落ちてしまいました(笑)
浅いから自分で這って出てきましたが、靴やズボンがずぶ濡れになり、着替えをもっていかなかったからちょっと大変でした。私も小さい頃、同じことをしているので怒れません。とにかくケガがなくてよかったです。
バーズヒルには探している山菜(わらびやつくし)が見当たらず、違う日に『セント・マロ』という州立公園に自転車を載せて行ってみました。
ここでは年間パスを買うよう言われて、スタッフオフィスでいつもと変わらずひと車44.5ドルで発行してもらいました。いつもはバックミラーに引っ掛けられるプレート型のパスをくれるのですが、今回は普通のコピー用紙に自分の車のナンバープレートの番号が印刷されたパスに変わってしまいました。
本来は州立公園で山菜などを採ってはいけないはずですが、やはり探したくなるのです。
サイクリングをしながら探し、湿地があるのですがここでも見つかりません。いったいどこでどのように生えているのでしょうか?
採ってはいけない場所だから生えていないのかもしれませんね。
山菜探しはあきらめて、作っていったお稲荷さんやお菓子を食べてピクニック気分を楽しみました。
いろんなサイトで山菜がとれるところを探すのですが、正確な情報がありません。さらにネットで探しているととあるブログで「山菜がとれるところは教えてしまうと殺到する可能性があります。韓国人コミュニティーに知られてしまったある場所は翌年から全部なくなってしまった」との報告が書いてありました。
なるほど、教えちゃダメなんだ。
でも、そもそもウィニペグで見つけられるところなんてないんじゃないの?
そんなことを考えながら違う日にも散策を続けていくと、とある川沿いの森でみつけることができたのです。
これ、なんだか知っていますか?
わらびでもぜんまいでもありません。
Fiddlehead(フィドルヘッド)と呼ばれるこのシダ植物。
日本名は『こごみ』といいます。
下の写真のように大きくなる前に摘みます。一株のすべての芽を摘んでしまうと翌年に生えなくなってしまうので気を付けなければなりません。
結構歩きづらい道を歩き、途中でマダニに襲われそうになって肝を冷やしたのですが、(その後家にまでついてきたマダニもいた)こごみが群生しているところを見つけた時には嬉しかったものです。
洪水があった場所や犬がおしっこをかけそうな場所に生えているようなこごみは避けるべきで、しかも生食をせず、茹でたり、てんぷらにしたりして食べると美味しいのです。(私は生でかじってみました。えぐみはそれほどでもなく美味しく感じましたよ)
2分ちょっと茹でて、中華料理にしてみたら、普段は野菜嫌いな子ども達も完食してくれたのでした。
「アスパラガスみたいな味で美味しいね」
そう、アスパラみたいでマヨネーズつけて食べたい感じです。
ベーコンに巻いてもおいしいだろうし、今度はてんぷらにもチャレンジしてみようかと思います。
わらびやぜんまいのようにあく抜きをしなくてよいのが楽ですよ。
ようやく念願だった山菜に出合えてしかも思っていた以上に美味しかったため、来年は違うところを開拓する楽しみと食べる楽しみを追求してみたいと思います。(マダニにはくれぐれも気を付けましょう)
6月もあなたにとって素敵な一か月となりますように。
それでは、また。