16歳の時の夢?憶えていないな~。そもそもあったっけ?
昨日の金曜日は語学学校の時から家族ぐるみで付き合っている韓国人の友人とゆっくり夕飯を共にしました。
娘の咳がひどく、木、金曜日と学校を休んでいたため、私だけが友人宅に行って彼と彼の奥さんが作った韓国料理をご馳走になってきたのです。
「あれ?今日はお子さん、いないの?」(←実際は英語)
「そうなんだよ。あいつにも彼女ができてね。フォークスでデートなんだって」
約3年前(13歳)から息子さんに出会っているため、もう親公認の彼女ができる年齢になったのだと感慨深いものがありました。
「今、息子は恋愛で浮かれているかもしれないけど、これから大学はどうするかとか、将来はどうなりたいかを悩んでいてね。夢がない自分に焦っているのかもしれない」
「夢ね~。16歳の時、夢ってあった?」
「いや、ない。でも、デートやスポーツさえせずひたすら勉強していた。競争社会の厳しい韓国では珍しいことではないけどね。Kazuさん(←私の名前)は16歳の時や社会に出る直前に夢ってあった?」
16歳以降の夢って、小学や中学生の時の夢より現実的になりますよね。
あなたの16歳の時の将来の目標、夢はどんなものでしたでしょうか?
数年前にこのブログでも書きましたが、私は「夢を持っていなければいけない」というような同調圧力、しかもキラキラした夢が苦手でして、そのように夢を持てていない自分に劣等感を持っていました。
ある時、昔勤めていた会社の先輩や後輩から
「夢って何ですか?」と聞かれた際、「夢って持っていなければいけないの?」と聞きたいのを我慢しながら、
「昔から根底にあるのは、家族の幸せなんですよ。幸せな家庭を築くのが夢なんですよね」と答えたものです。(当時まだ恋人さえいなかったけど)
先輩からは「何、女みたいなこと言っているんだ。そんなの夢じゃない。社会的に成功するビジョンを聞かせてくれよ」と言われ、後輩からは「漠然としていてわからないです。もっとお金持ちになりたいとか、美人を抱きたいとか『欲望』が強く現れるところに夢があるんじゃないんですか?」と諭される始末。
「はいそうですか、すみません」とその時はこうべを垂れましたが、同時に、「アホか!」と心の中で反発したものです。
職業や役職、お金持ちなど何になりたいかじゃなくて、どう生きていきたいか、どのような状態にあるのが幸せかが『夢』でいいんじゃないの?
成功と幸せの違いや、目標を持って頑張るタイプと今を展開させていくタイプの違いなど話せばキリがありませんが、昨日の友人との会話において
「My dream is to make a great family」と言っただけで共感してくれて、
「それじゃ、今、夢が叶っているってわけだね。素晴らしい」
「そうなんだよ。将来ではなく、毎日、夢が叶っていると実感できるんだよ」
話は盛り上がり、その流れで一昨日木曜日にも夢が叶った以下の話を彼にしたのでした。
木曜日、風邪で学校を休んでいた娘は、家でよほど退屈したのか、前から書きたかったのか、自作の物語を作ったそうです。
「パパ、お帰りなさい」
仕事から疲れた顔で帰ってきた私に娘はパジャマのまま玄関に迎えに出てくれました。
「パパが手を洗ってうがいをしてから、この私が作った物語を読んでね」
私は娘が物語を作ったという事実を聞いただけで仕事の疲れが吹っ飛びました。
娘と息子には毎日日本語で3行だけの短い日記を書いてもらっていて、文章作りにちょっとうるさい私に提出するようにして1か月以上が経ち、文章を作ることに慣れてきたのかもしれません。
「どれどれ。見せてね」
『Once upon a time, there is a little girl named Lily……』
(って書いてある文章が英語やないか~い!笑)
日本の昔話だと「むかーし、むかし、あるところに……」というひな型のような言い回しがあるじゃないですか?それが、英語だと「Once upon a time(ワンスアポンナタイム)」というおとぎ話でよく使われる決まり文句になるのです。
この出だしの「Once upon a time」を読んだ時点でお父ちゃんはもう泣きそうになりました。(笑)
私の夢の一つであった「子ども達が作った物語を読む日が来る」が叶う日がこれほども早く(しかも英語で)きたかと思うと感無量になったからです。(ああ、幸せ。この夢を夢と言わず何を夢というのだろうか)
リリーという少女が主人公で、子猫を拾うことになるのですが、その猫が魔法を使えるそうで、これから大冒険になる予感。
英語のつづりが間違っていたり、同じことを何度も説明してしまっていたりするところなど細かい指摘はしましたが、主人公や時代の背景を上手く書けていたので、プロローグの書き方としては上出来だと思いました。
娘は絵を描くのも好きなので、絵本にしてくれたらと期待してしまいます。(将来や夢を期待し過ぎてしまうと押し付けになりかねないから私自身注意が必要ですが……)
カナダの永住権を取得してから心に余裕が出てきて、私も新しい時代小説を書き始めました。(ちなみに短編小説集はこちらにアップしていますので是非読んでみてください)
明治時代とその法律について時代背景とテーマを書くのは上手くいったのですが、いつものようにキャラクターが全然活きてこない。キャラクター作りと相関図をもっと練りこまないとと思うようになってから急に書けなくなってしまいました。(まだ5000文字くらいです)
小説を書いていずれ子ども達、孫たちに読んでもらえたらというのも夢の一つなので叶えられるよう大切に作っていきたいと思っています。
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今日で2月が終わります。3月も引き続き素晴らしい月となりますように。
それでは、また。