ウィニペグで趣味のオープンハウス巡りをする。不動産はいつ買い時か?

先週にマイナス20度の最低気温がありましたが、それを最後に週間予報では段々暖かくなる予報になっていまして、外に出ると春の兆しを感じます。

この季節にしては外を歩きやすいため、妻と散歩がてら週末は売りに出ている中古一軒家のオープンハウスを見て回ることにしています。

上の写真のような看板が道沿いに置いてあり、それに従って歩いていきます。

このような看板は北米に住んでいる人ならよく見ることがあることでしょう。

オープンハウスはたいてい2時間くらいでして、12時から14時までとか、14時から16時までなどが多いです。この2時間だけは家主さんが家を空けなければならないわけでして、がらんとした空き家を売っているというのは珍しいほうだと思います。つまり、売れるまで家主さんはまだその家に住んでいるというわけなのですね。

オープンハウスを催すということは、多くのお客さんを受け入れるための準備がかかり、さらに不動産会社に多くのお金を支払わなければならないため、たいていの家主はオープンハウスを嫌います。(売り家の看板やウェブ広告だけで売れてくれるのが最良)

しかし、売れないと次に引っ越せない・現金にできないため、売れるまで毎週オープンハウスをする人もいます。

本当に良い物件はオープンハウスをしなくてもすぐ売れてしまうため、オープンハウスをするということは「何か問題があるのか?」と、買う側は斜に構えながら物件を見にいくことがあります。

不動産仲介者がオープンハウスでしっかりとした見込み客を得られた場合、早めにオープンハウスが終わってしまうなんてことが先日ありました。

上の写真の物件では、12時から14時までオープンハウスがやっていると謳っていましたが、13時30分に行ってみたらもう鍵が閉まっていて終わっていたのでした。ガッカリです。

私たち夫婦は夏に買う予定のため、今は経験値稼ぎといいますか、目を肥やすために物件巡りをしています。売る側からしてみれば私たちはただの『冷やかしの客』ともいえるので、いかにも買いそうなお客にしぼって声をかけているようです。(買いたい人はその担当者に積極的に声をかけて物件のスペックを詳しく聞いていますけどね)

物件の入退場は自由で、中に入ると下の写真のような、1,お客様連絡リスト(書かなくてもOK)。2,この物件のスペックが書かれたチラシ。3,担当者の名刺がたいていどこかに置いてあります。(たまにクッキーなどのお菓子も置いてあるw)

本気で買いたい人は、プロの住宅インスペクター(住宅の状態を調べる人)を同行して家の隅々を見ているなんてこともあります。(オープンハウス時ではなく、直接不動産会社に予約して個別で見る場合が多いですが)

 

かれこれ何十件も物件を見て回っていますが『カナダの中古物件あるある』に気づくようになりました。

まず、床が傾いている物件が意外と多いのに驚きます。ちなみにそれを不動産屋さんに文句言っても何にもなりません。約数十年の間に冬の極寒と夏の暑さという温度差で地盤が傾いているわけでして「そのダメージ込みでこの値段なんだから」というのが中古物件の売買現場なのだと思います。

次に、換気や水回りが弱いところが目につきます。

そのほか、放置されすぎたベースメントは歴史を感じさせ、どのように手を付けていったらよいのだろうと悩ませます。

ある時、立地にしては安い物件があって、オープンハウスで見せてもらったところ、屋根の劣化やファーネスと給水タンクの交換時期、天井雨漏り、床の軋みなどすべてのリフォーム、交換が『待ったなしで自分たちの番』となりそうな物件があり、「こりゃ酷い。とんだ金食い虫な物件に手を付けるところだった」と感じることがあったのでした。(この『金食い虫』という視点が持てるようになると物件購入時に騙されづらくなりますよ)

さらにオープンハウスで経験を重ねていくと、物件内にあるネズミの糞・虫の有無や窓の断熱防音性、裏庭の木々から影響する採光度など、だんだん細かい点にも目に付くようになっていくから不思議です。

それと、もっと不思議なのが、家相や部屋相というのがありまして、

「ここは、なんだか相性がいい」と直感的に感じたり、逆に「こんなにスペックが高いのに何でこの物件にはときめかないんだろう」と思うことがあるのです。

こればかりは波動が合う・合わないといいますか、好き嫌いの直感的な部分で、相性なのだと思います。

子ども達が「この家、何だか良いよね」とか、「ここに住んでいる自分たちを想像しやすいね」などという物件はたいてい私たち夫婦にとっても直感的に良いと思った物件の場合が多く、このように直感を鍛えたり、良いと思う部分のチューニングを家族皆で合わせてったりすることができるのもオープンハウス巡りの良いところなのだと思います。

 

最後に、我が家のまわりの不動産市場の状況ですが、

金利が下がっていくだろうと見通しはあるものの、いまだに金利が高く、物件価格も下がっていく見込みはあるものの、いまだに高いという印象です。

以下の写真は先々週、某オープンハウスで撮ってきたものです。

玄関にある靴でわかる、この来客数の多さ!

中に入ったら20人近くいましたよ(裏庭のガレージにも数人)

これは私の推測ですが、ただでさえウィニペグへの移民者が増えている状況にプラスして、高い物件の高いローンを金利が高くなりすぎて手放したくなり、手ごろな物件に移りたいという人が増えたため、冬のこのような時期でさえこんなに多くの人がオープンハウス巡りのをしているのではないかと感じたのでした。

これだけ競争者が多いと、オファーの金額(この場合、物件を購入するための入札額)が高くなっていく傾向があります。

そう考えると今年はまだ買い時ではないのかもしれません。

でも、買い時がいつ訪れるのかわからないし、買い時になった時にはさらなる競争者が増えているという状況になるかもしれません。

こればかりは、自分だけでは動向を追いづらいので、不動産会社の担当者さん(リアルターと呼ぶ場合がありますが、リアルターは商標登録されているらしく一般には使えないらしいです)やモーゲージ(=住宅ローン)の専門家さんに相談しながら、引き続き自分たち家族のライフスタイルにあった物件を探していきたいと思っています。

※今回のブログでは私が実感するカナダ・マニトバ州ウィニペグでの不動産状況や不動産売買のヒントをちりばめてみました。もしこれからウィニペグで不動産に携わる方がいましたら、このブログが何かのお役に立つようなことになれば幸いです。

それでは、また。

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