カナダのウィニペグ市は今年で150周年を迎えました。
この時期、まだまだ氷点下の日が続きますが、日中はプラス気温になることもあるウィニペグ。
南に越冬していたグースが帰ってきてほのぼのとさせます。
上の写真は昨日、The Forks(以下フォークス)という観光地の川沿いを妻と歩いていた時に撮った写真です。
川はもう表面が溶けてきているため、アイススケートはできません。今年は野外アイススケートができた日が数日しかなかったようですね。
なぜフォークスに行ったかといいますと、今年はウィニペグ市が市政150周年を迎えるため、フォークスマーケット内2階の『フォークス・トレーディング・カンパニー』で、150周年記念グッズを見に行きたかったからでした。
フォークス内は綺麗で、フードコートや多種多様なお店があってモールのようです。
(念のためお客さんのお顔を白色で修正しています)
2階に階段で登っていき、写真を撮るとこんな感じ。
解放感があって、レンガ造りがオシャレに感じます。
フォークストレーディングカンパニーに入ると、ウィニペグ150周年記念の展示場所がありました。
Tシャツやピンバッジ、マグカップ、トートバッグなどが置いてありましたよ。
他の場所にはマニトバ州に関するグッズも置いてあってマニトバ州ウィニペグ好きにはたまらない場所でした。
しかし、2階のこのお店よりも、1階にあるいつものウィニペグ土産のお店のほうが萌えました。
『Two Rivers』というお店です。上の写真にあるドアをみてください。ここでもウィニペグ150のロゴが飾られています。
ちなみにロゴのデザインの意味はウィニペグ市のホームページで説明されていました。
今年は街中でこのロゴを見かけそうです。
このほかにもマニトバやウィニペグに関するグッズが売っていて、大人買いしたくなってしまいました。
結局、特に記念グッズは買わずに、ほぼこのブログのネタのために行ってきたようなものでしたw。
私たち家族がカナダに移住してきた次の年が2017年で、カナダ建国150周年でしたから(当時の記事はこちら)、ウィニペグ市の150周年の年にも引き続きカナダのウィニペグに住むことができていて、ウィニペグ愛がさらに深まっています。
ウィニペグの人口は2017年の頃より約7万人も増えて現在約770,000人(他の統計では80万人越え)。あと20数年経つと100万人に達するのではというリサーチもあるようです。ちなみに150年前(1874年)のウィニペグの人口は約5000人だったそうですよ。
適度な田舎でいて、適度に都会。
日本で言ったらどの都市に似ているんだろう。
仙台とか、広島って感じかもしれない。(どちらも人口が100万人以上でだいぶウィニペグより大きいですが)
仙台といえば……とか、広島といえば……というコンテンツの多さや強さはウィニペグにはないけど、都市のこじんまりさやコミュニティーの強さのようなものが似ているのだと思うのです。
例えば、仙台は『東北楽天ゴールデンイーグルス』の本拠地だし、広島はやはり野球の『広島カープ』の根強いファンがいるといったコミュニティーの雰囲気が共通しているものとしてあげられます。
ウィニペグにも『ウィニペグジェッツ』というこれまたファンの多いアイスホッケーチームがいまして、昨日も試合があったのでしょう、ジェッツのユニフォームを着て応援に行っている人をダウンタウンで大勢見かけました。
そのほか、世界的に有名なロイヤル・ウィニペグ・バレエ団(RWB)やウィニペグ交響楽団、そして人権博物館の存在もウィニペグという都市の文化の高さを底上げしてくれています。
文化的といえば、IT分野のサービスやゲーム制作などのオフィスがダウンタウンに増えてきていて、これからさらにITエンジニアやIT企業が、オフィスの賃料や家賃が比較的安いウィニペグに移ってきて拠点を構えるのではないかとも噂されています。
ダウンタウン自体が文化的というかレトロな雰囲気があり、アメリカの良き時代を彷彿とさせるため、映画製作のロケ地としてよく使われています。会社帰りのダウンタウンでは先週からよく撮影をしていますよ。
ドラマか映画を撮っているのでしょう。NYのイエローキャブが道に停めてあってビックリしました。
(ニューヨークのプレートナンバーです)
初乗りが3ドル以上になっているから最近のタクシーでしょう。昔のシーンを撮っているわけではないようです。
ニューヨークポリスのパトカーも用意されていましたが、撮影中だったためスマホで撮るのをためらってしまいました。
エキストラが多くて、寒い中の撮影は大変そうでしたよ。
途中、「エキストラになりませんか?」と声がかかったらどうしようと期待していたのですが、そんなことは1ミリも起こる気配がありませんでしたけどねw。
ダウンタウンは治安が悪いですけど、それも含めて都市の息づかいを感じるような気がして、人間味といいますか、泥臭さを感じるのです。
ちなみにウィニペグという名前の由来は西クリー語の「泥水」という意味からきています。
確かにウィニペグ内に流れるレッドリバーもアッシナボイン川も泥水っぽく濁っていますもんね。
この時期、雪解け水がいたるところにあるため、たいていの車が泥水をかぶったかのように汚れているのもウィニペグらしい風景の一つです。
泥っぽいけど、泥水を吸いながらも素敵に咲いていてる蓮の花のようなウィニペグという都市。
誰にでも好かれるような都市ではないけど、私はこれからもこの都市を愛していきたいと思います。
それでは、また。