任天堂スイッチのための貯金が達成。他、リモート授業終了について。
昨年からの子ども達の目標は「任天堂スイッチをもう一台手に入れて、マイクラというゲームで二人同時プレイを楽しむ」というもの。
親や祖父母が買ってあげるようなことにせず、どうやったら手に入れることができるかを子どもに考えてもらったところ、お駄賃やスタンプ制を導入しようということになりました。
スタンプ制は、子ども達に日記を書いてもらうことから始めました。
30スタンプ(約1か月)で2ドル。現金ではなく我が家でしか使えない紙に書いた2ドルの証書(パパとママのサイン入り)なのですが、子ども達は大喜びします。
当初は「今日はパパが美味しい料理を作ってくれました。また明日も食べたいです」というような簡単な内容でしたが、1年以上日記を書くことが続き、今では一日のハイライトや感情の琴線に触れたものを選んで書くようになってくれました。
運動不足の子ども達にトレッドミルをやってもらいたいのですが、なかなかしません。
そこで、30回のスタンプで10ドルにしたら頑張るようになってくれましたよ。
お手伝いというよりスタンプ集めの楽しみといった感じです。
そのほか、英語の課題図書を読んだらスタンプ1つ。
洗濯機から乾燥機に移しスタンプ1つ、乾燥機が終わって畳んでタンスに入れてくれたらさらにスタンプ1つ。
お皿洗いはスタンプ1つ。
これらのスタンプが『専用のスタンプ帳』に10個たまるごとに2ドルが得られます。(お駄賃制のお手伝い一回200円とかよりかは良いシステムだと思います)
その専用のスタンプ帳は彼らの手作り。
意識を高く、一つ一つの達成を感じてもらいたいですからね。
スタンプのほかに、賞金制を途中から取り入れました。
2月までは毎週日曜日にパパとママが出題するテストに合格すれば2ドルが手に入るという『○○チャレンジの日』で稼いでもらったのです。そのチャレンジ内容とは……。
1,漢字の書き取り
2,掛け算・割り算
3,英単語
4,タイピング
5,国旗・国名(日本の周りのアジアのみ)
6,リーディング
7,フランス語で色、数字、2月や水曜日などの暗記物(娘のみ)
10問くらいを出題して7割出来たら合格としています。
また、ボーナスチャレンジとして、
「動画通りに指体操ができたら」とか「リコーダーで一曲間違えずに吹く」
「パパがギターでドレミファソラシドを弾いたのちに一つの音を弾き、その音を当てる」
「鉛筆で紙にコップとボックスを立体的にデッサンする」、「針に糸を10秒以内で通せたら」
などを組み入れて楽しみながら勉強の成果を確認していきました。(テストのような本番に強くなってもらいたいですしね)
日曜日だけで8ドルから10ドルは稼ぐことができるため、子ども達は毎回終わった後に棒グラフにつけるのも楽しみにしていました。
その棒グラフ(マスキングテープで伸ばしていく)がとうとう、今日目標に到達したというわけなのです。
私たちはスプリングブレイク(春休み)までには買えるように頑張ろうと目指していましたが、前倒しで2月中に達成でき、彼らは本当に頑張ったと思います。(パパとママも頑張った!笑)
平日はほぼ毎朝の自衛隊体操(NHKのラジオ体操より運動効果が高いらしい)の動画を見ながら家族で体操し、9時からリモート授業、11時から宿題などの勉強を続けて、100ます計算もだいぶ早くなりましたし、リーディングはかなり成果が出て先生も喜んでくれました。
習慣にすることの意味と、達成することの自信を今回、さらに実感してくれたかと思います。
今日、マイナス20度の屋外にはクロネコちゃんが雪が降る中、歩いているのを子ども達が気付きました。前の投稿でも書きましたが、あの子が最近家の周りを闊歩しているようです。
そのクロネコちゃんが配達したかのように見せかけて、外から我が家のピンポンを押し、家の玄関前にあらかじめ買っておいた任天堂スイッチの入った箱を置いておいたのです。
「パパ!任天堂スイッチが玄関にあるよ!!」
「クロネコの宅配便が届けてくれたのかな?」
賞品授与の演出も大成功。
上の写真のマリオカート8がインストールされている任天堂スイッチ本体の定価は
599ドル(+税)だったのですが、妻がウォルマート店内で買うと399ドル(+税)になるという情報を得てきてくれたため、売り切れる前に買っておいたのでした。(本体だけでも399ドルしたけど、マリオカートがついて399ドルは安かった。個人的にはマリオカートより牧場物語のセットがあったら欲しかった←ないけど)
子ども達は「任天堂スイッチ貯金にする」といって今まで何も欲しがりませんでしたから、ようやく自分たちの頑張りで自分たちが欲しかったものを買えたという実績は彼らの将来に良い影響になればと期待してしまいます。
今も子ども達が二人同時プレイをして任天堂スイッチのゲームソフト「マリオカート8」で遊んでいる声が我が家に響いて、夫婦二人でほっこりした時間を過ごし、幸せを噛みしめています。(もちろんゲーム時間には注意が必要ですが……)
さて、話は変わってリモート授業終了のお話です。
2月24日(水)に子ども達が通っている学校から電話がかかってきて、
「どう?3月1日の月曜日から春休みまでの数日間だけど、学校に通ってみない?学校は常に安全対策しているし、あと、リモート学習していた生徒さん達には、できれば学校でしてもらいたい課題があるんだよね」とのこと。
すでに学校に通っている生徒のほうが多くなって、リモート学習している家族はうちともう二組くらいだったそうです。
子ども達は学校に行けることに喜んでいますが、親としては一つ懸念があります。
8歳の息子は、気管支が弱いのか、咳や咳払いをすることが多いのです。
風邪なのか、季節性のものなのか、アレルギーなのか、あるいはチック症なのではないかとも思っています。
まだカナダでコロナが収束していないのに、息子が教室に戻り、授業を受けている時に息子の咳や咳ばらいの音で息子の感染を疑う生徒がでてくるのではないか、それで居心地悪くなっていくのではないかと心配なのです。
以前の投稿でも書きましたが、息子は12月始めころに私からコロナに感染していますので、すでに抗体はあるだろうし、ほかの生徒たちにうつすような事態にならないかと思います。でも、咳や咳払いの音を気にする生徒はいることでしょう。
心配のしすぎ? 杞憂に終わる?
でも、心配するには理由があるのです。
昨年の3月。
息子が学校の玄関前でマスクをしながらも乾いた咳をしていた時に、顔見知りではない上級生の男の子から
「コロナ!」
「お前、コビッドだろう?」
などと、責め立てられたのでした。
アジア人への偏見が感じられるその言い方に、家族皆でショックを受けたことがあったのです。
いくら学校が感染策をしていて、もう通っても大丈夫だと言ってくれても、我が家には上記のような気がかりがあるため、なるべくならリモート学習のほうがよかったわけなのです。
息子には咳止めシロップやアレルギー用の薬などを服用させてみましたが、相変わらず咳や咳払いが止まりません。
どうしたらよいでしょうか?
そこで、一昨日。
担任の先生にこの心配していることを共有してもらうため、上記の内容を長文でメールにして送ってみました。
すぐに頼もしい返事がかえってきましたよ。
「よく知らせてくれましたね。私たち学校関係者にとってとても重要なことが書かれてありました。昨年の3月につらい思いをしてしまった彼に、今年の3月から来てもらう際には、まずこの咳の症状が新しいものではないということを生徒やほかの先生にも共有します。そして、もし同じような嫌な経験を受けたらすぐに先生や、おうちの人に伝えられるように勇気づけていけたらよいですね。私たちは彼が学校で新たな良い経験を得てくれることを信じています」
先生は協力的で、娘も同じ学校で休み時間などは息子を見守ってくれているため、春休みに入る3月26日まで学校にとりあえず通わせようと思っています。
息子も英語がだいぶ読めるようになって自信がついてきているかもしれないですし、本人自身が学校に行きたがっているのが救いです。
3月から学校での授業が始まるということは今まで習慣化してきたことを変えなければならないことが出てきます。
毎年、3月のDaylight saving time(今年は3月14日日曜日に夏時間スタート)時期は特に精神や体調を崩しやすいため、家族で気を引き締め、一方でマリオカートを楽しみながら過ごしていけたらと思っています。
それでは、また。