マニトバ州でキャンプ。雨男には辛いけど子どもの成長を感じる。
夏になると行きたくなるキャンプ。
2024年の今夏もマニトバ州のキャンプ予約サイトからすでに2回ほど予約しました。
先月7月6日に行ったところは『HECLA(ヘクラ)』という地域。
以前もキャンプや日帰りピクニックをしていてブログに書いているウィニペグから北に車で約2時間の場所です。
(上の写真は2021年に撮影しました)
ちょうど3年前の今頃に行って、ムース(ヘラジカ)を探したのですがいませんでした。
(上の写真のような標識があるから期待しちゃいます)
ヘクラの観光名所は趣のある灯台や断崖絶壁などがあるのですが、今回はヘクラ市街地にある教育学習施設に行ってきましたよ。
マニトバ州が管理し、管理人さんがガイドをしてくれます。
中に入ると、ヘクラに生息する生物のはく製や説明などがあって子どもたちと興味深く拝見しました。
ムースの骨格はインパクトがありますね。やはり角が迫力あります。
ガイドの人に「あなたはヘクラでムースを見たことがありますか?」と質問してみたところ、
「私はないわね。2,3年前に同僚が見たと言ったのを聞いたことがあるわ」とのこと。残念ながら今ではほとんどヘクラでムースはみられないようです。
この施設はかつて学校だったらしく、昔の教室をそのまま残しており、カナダの教育現場の歴史を感じられます。
即興で先生を演じてみましたが、子ども達から「恥ずかしいからやめて」と怒られましたよ。昔はノリノリで笑ってくれたのに、なんだか成長?を感じましたw。
行きたかったこの学校施設を見終わってからは、島の最北端にある赤い鉄塔に初めて行ってみました。(以下の写真は逆行で赤には見えづらいですが)
5階建てのビルくらい高さまで登れて、あたりを一望できます。
マニトバは平野ばかりで山や坂がないため、このように高いところに上るという経験がほとんどありません。これだけでも貴重な経験になるのです。
上の写真からもわかると思いますが、空がなんだかどんよりと曇ってきました。
このあと、トレッキングコースを散策し、蚊に襲われながらも湖沿いに出るともう雨雲がすぐ近くにきていて雨が降ってきたのです。
雨と大量の蚊から逃げるように車に戻りましたよ。
キャンプサイトへ向かって管理オフィスでチェックインしようとしたら、さらに豪雨になってきました。
「これじゃ、せっかくの化石についてのイベントの日なのに開催されないかもね」とオフィスのスタッフが説明してくれました。
そう、このヘクラでは毎年恒例になっている「キャンパー家族を対象にした無料の化石説明ガイド(化石発掘までできるとの噂)」に参加するのも楽しみにしていたのでした。
この時の天気予報によるとしばらく雨。(ちょっと前までたった30%の降水確率だったのに……)
あまりの豪雨にテントを張る場所が水浸し。
火をおこすことができないため、BBQもできません。つまり食事と宿泊ができない(ついでに化石イベントにもいけない)かもとなった瞬間にもうあきらめて家に帰ることにしました。(ここで無理したり、意地を張ったりしたら余計に嫌な想いをし面倒くさくなるのですぐに次の決断をするのが肝要です)
せっかく買って持って行った生肉を炭火で調理できないのが残念なため、いずれポータブルバッテリーとホットプレートで代用できないものかと模索中です。(JackeryやEcoFlowというメーカーのポータブルバッテリーやホットプレートは近い将来手に入れたいな)
ヘクラは日帰りとなってしまいましたが、昨日8月3日(土)に帰ってきたキャンプ・モートンへのキャンプでは1泊だけ楽しんできました。
金曜日の夕方に妻が仕事が終わってからすぐに行きたいため、妻の職場まで子ども達とキャンプ荷物を載せて妻を迎えに行くという気合の入りようw。
気合の入った準備といえば、妻と息子はBBQをもっと楽しみたいためにあらかじめ鯵の干物も作ってくれました。息子が包丁を使って魚の頭と内臓をとって開くところまで頑張ってくれましたよ。
(海水の塩分濃度くらいの水に1時間くらい浸してから一夜干しにします)
牛肉や鶏肉も持って行ってBBQにしたのですが、干物が一番美味しかったように感じました。
子どもたちは片付けも手伝ってくれましたよ。
息子は慣れない手つきで井戸を使って、鉄板を洗う用の水を汲んできてくれました。(井戸しかないのも珍しいし、その井戸水が冷たかったものも懐かしさを感じました。注:飲料水にはなりません)
キャンプって準備次第で楽しみが違ってきます。
食事の段取りやテントの準備、そして空き時間に何で遊ぶかなどをあらかじめ考えておくとキャンプという非現実を楽しみやすくなるのです。
楽しみ方といえば我が家の場合、なぜか人生ゲームやボードゲームが定番かな。風がない場合はバドミントンも楽しみます。
もちろんトレッキングコースを歩いたり、キャンプモートンの場合は湖のビーチでビーチグラスを探したりするのも楽しいです。
8月に入り、蚊が少なくなっていて不思議に思いました。トレッキングコースなどいるところにはいるのですが、いつもより少なくなっていたのは、州が殺虫剤散布をしてくれたか、今年はトンボが大量発生しているからかもしれません。
夕飯を済ませ、人生ゲームを終えると就寝までの準備となります。
キャンプオフィス近くにあるシャワー場まで車で行き、シャワーを済ませてテントまでまた車で戻りテント内でもボードゲームを楽しんでから夜10時ころに就寝しました。(シャワー場まで2キロもあるキャンプ場も珍しい)
この週末はオーロラが見られるかもしれないと報じられていましたから「家族で誰かがトイレに行くときにもし夜空にオーロラを見かけたら教えるように」と声掛けをしておきました。
しかし、夜1時ころに起きて外を見てみると、ピカッと稲妻が……。そして、遠くからゴロゴロゴロ……。
オーロラや美しい星空どころではありません。
次第に稲妻が何度も夜空を照らし、雷の音が大きくなってきて、ドッカーン!とすぐ近くに雷が落ちました。
同時に、ものすごい風と雷雨がテントを震わせます。
幸い、テントが雷や風の被害を受けることはありませんでしたが、起きた時にはテント内に敷いた4枚のエアマットレスの下には水たまりができてしまいました。そのため、キャンプ撤収前にテントを乾かさなければなりません。
(↑テントをひっくり返してペグを打ち直し、底の面を乾かしている図)
明け方5時まで雷雨があり、それ以降は晴れてきたので安心しました。前の日に確認した天気予報は降水確率が10%もなかったのにこの天気って……。私が雨男なのだと思います。
息子は熟睡していて、あんなにも大きい音を立てた雷音があったにも関わらず「へ~雷があったんだ」なんて言っていたのには笑いました。
雨が降ったから火がおこせず、おこせたとしても時間がかかるため、カセットボンベ入りのガスコンロを使ってお湯を沸かして朝食を作りましたよ。
いつもキャンプの朝はインスタントラーメンが定番なのですが、今回は妻の実家から送ってくれたペヤングやきそばを息子のリクエストとして持っていき食べることにしました。
ペヤング自体は懐かしい味だし、めちゃくちゃ美味しいのですが、キャンプ場の朝って結構肌寒いし、やきそばだとパサパサしすぎていたのか、娘が
「やっぱり、朝はラーメンのような汁物がいいよね」と、なんだか二日酔いの朝を迎えたおっさんのようなテンションでつぶやいていたのが笑えました。
雷雨にやられたけど、帰るときに子どもから「キャンプ、最高だったね」と言ってもらえて安心しました。
子ども達の成長が感じられるのもキャンプの醍醐味なのだと思います。
雷や虫、そしてトイレの汚さなどに対してもだんだん動じなくなってくるし、手伝いをしてくれることで生活力も上がっていくし、非現実を一緒になって楽しんでくれているのはありがたいことです。
今月や来月で、天気がよく予約がうまくいけば他のキャンプサイトに行ってみたいと思っています。
それでは、また。
P.S.金曜日の真夜中から朝にかけて嵐でしたが、わが家がキャンプから帰ってきた土曜日は晴れて、夜には各キャンプ場でオーロラが見えたそうです。我が家はまだオーロラをみたことがありません。とほほ。