マニトバ州ウィニペグは治安の悪さがコンテンツになっている?

先週、カナダ・マニトバ州ウィニペグで以下のようなニュース記事がありました。

『市内45店舗のセブンイレブンのうちの10店舗が閉店します。元記事はこちら←英文』(ほかにコンビニはサークルKがウィニペグには13店舗あります)

万引きや従業員への暴力の危険が原因かもしれないと書かれています。

(でも、その後の記事で『北米で444店舗を閉鎖するというニュース』もあったため、セブンイレブン本社の成長戦略の中の一つなのかもしれませんね)

うちの近くのセブンイレブンも最近突然閉店してしまいましたし、妻の勤め先の近くにあるセブンイレブンも閉店準備をしていました。

日本と違ってコンビニが多いわけではないため、この地域の人たちは日常の食料品などが買えなくなることを残念に思うことでしょう。

しかし、治安の悪いウィニペグでは一部撤退はしょうがないことなのかもしれません。私も万引きの現場を目撃したことがありましたし、今年は放火も多かったですし治安の悪さが露呈しすぎな感じです。

 

さて、そこで最近のマニトバ州の治安の悪さについて調べてみましたよ。

カナダ内でどの州がどれくらい犯罪率が高いのか2023年の統計が検索できまして、以下の表はcanadacrimeindex.comから引用しています。

1位がノースウエスト準州。

2位はヌナブト準州。

3位はユーコン準州。

4位はサスカチュアン州。

5位にマニトバ州となっています。

令和4年の日本においては、東京の犯罪件数が51,231件と都道府県で一番多かったのに「人口一万人あたりの犯罪数」は9位になっていますから、このような統計では人口割合や都市の発展度合、そして民度などが関係してくるように思います。

私がこのカナダの犯罪率調査を見た時に、先住民問題や、寒さ・冬の長さが1位から5位までに共通するように感じました。

 

話はちょっとそれますが先日、カナダで最も古い刑務所のマニトバ州・ストーニーマウンテン連邦刑務所近くを車で通ってきました。

1877年から運用されていますから、このブログを書いている時点で147年の歴史があるのですね。

高速道路沿いから「あの立派で趣のある建物、なんだろうね?会員制の宿泊施設かな?」なんて話していましたが、ある意味、会員制の宿泊施設であっていたのかもしれません。

新しい施設が増設されて綺麗な棟もあるそうですが、中では犯罪者同士(特に先住民ギャング同士)が争っていて毎年のように死傷者が出ていて環境は劣悪のようですよ。(収容者の約4分の3以上が先住民だと言われています)

マニトバ州では刑務所の改善や、ウィニペグ市内の夜間パトロールを増やすなどの対策をしていますが、まだまだ逮捕者の減少までにはつながっていません。

もう少し治安が良ければ(それともう少し冬が暖かければw)マニトバ州ウィニペグへの日本人移住者が増えるかもしれませんね。

ちなみに、このブログで一番読まれている記事はウィニペグの治安の悪さが書かれた『ウィニペグの悪いところ(治安編)。困ったチャンその1』というネガティブ系の記事。

面白いことに、マニトバ州ウィニペグについて悪いことを書くとよく読まれるという傾向があるようなのです。

急にちょっと質問しますね。

もしあなたがAmazonでネットショッピングをする人なら、商品についての口コミを確認していますか?

そして、その口コミの中で評価1や2などの低い『悪評』ではどんなことがコメントされているのか調べますか?

確認、調べるのが良い悪いということではなくて、どのような感情を持つことがあるかが気になるのです。

悪評ばかりだったら買わないに越したことはありませんが、数少ない悪評にインパクトを感じすぎてしまい、

「ああ、やっぱり買わないで良かった」と自分の決断を正当化できたことを喜ぶ人が一定数見受けられます。

つまり、まず悪評を探し判断することに慣れてしまい、リスクを回避したことで満足してしまう人が私を含めて少なくないと思うのです。

これと似たような現象として、

「ああ、やっぱり結婚しないで良かった」や

「ああ、やっぱり海外移住なんてしないで良かった」など、

『自分が傷つかない方向、後悔しないことが前提』となった思考や決断を続けることで、現状維持を無意識に願っているなんてこともあり得ます。

自分にとって都合のよい完璧な結婚、完璧な海外移住先を求めるがあまり疑心暗鬼になっていく……。

良いところばかり書いてある記事は逆に信用できないと思うようになり、悪いところを探しては早く見切りをつけたがる……。

ウィニペグの治安の悪さや極寒さなどは、見切るためのうってつけのコンテンツとなっているのではないかと思うわけですが、寒さや冬の長さは慣れてきますし、住む地域を考え夜間に出歩かないなど調整すれば怖い思いなどしなくて済みます。

ウィニペグだって住めば都だし、以下のような良いところがあるのです。

1、フレンドリーで優しい人が多い。
2、日照時間がカナダで一番長く晴れの日が多い。
3、地震・津波が全くない。
4、そのため、住むところが安全で中古でも価値が落ちない。
5、家の購入費用やアパート家賃がほかの州より安い。
6、学費が他の州より安い。高校まで教育費無料。児童手当が充実。
7、最低賃金は現在$15.80と他州に劣らぬ高さ。
8、大自然でキャンプやカヌー、釣り(要ライセンス)が楽しめる。
9、ほかの州より比較的永住権が取りやすい。

ウィニペグのマイナスポイント、悪評ばかりを見るのではなく、良いところも見てくれると嬉しいです。

これからも、カナダでのリアルな生活をブログで書いていきながらマニトバ州やウィニペグらしさも伝えられたらと思っています。

現地の情報が欲しい方はご遠慮なくお聞きください。(就労ビザなど移民法に関わる質問にはお答えできませんのであらかじめご了承ください)

それでは、また。

(Visited 254 times, 1 visits today)
 
今回の記事が気に入りましたら、以下の『海外永住』ボタンを押してください。ランキング向上にご協力ありがとうございます。  
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外永住へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください