今年2024年の個人的で地味な10大ニュース(前半)
本日2024年12月8日(日)のカナダ・マニトバ州ウィニペグの最高気温は1度。最低気温はマイナス3度と比較的暖かい天気となっています。(12月11日水にはマイナス25度の予報になっていますが……)日の出は8時14分、日の入りは16時27分です。
ここ数年、毎年12月には「個人的で地味な10大ニュース」というブログ記事を書いています。写真を撮っていたけどボツになってしまったネタとか、これだけだと一つのブログとして成立しそうもない内容をこの時期にまとめて書いてみるという企画です。
今回の前半の5大ニュースは「その後どうなったの?」に注目して作ってみました。(次回の後半では全く違うシリーズにします)
その1,カナダの2024年11月の失業率が6.8%と上昇しています。(マニトバ州は5.8%)
日本では人手不足なんて話も聞きますが、カナダではコロナ時期を除いて、2017年の失業率が高かった同じ水準に至っています。6,7年サイクルで不景気になるなんて話も聞きます。
この影響もあり、就職活動を始めた私たち職業訓練センターの生徒たちは、苦戦を強いられています。私も30社以上アプライしていますが、全然成果につながっていません。就職活動の詳しいことはまた今度このブログで詳しく書いてみようと思っています。
その2,カナダポスト(カナダの郵便局)のストライキが3週間以上続いています。
2024年11月15日にカナダ全域でカナダ郵便職員組合によるストライキが始まりました。それを受けて日本の郵便局ではカナダあての郵便を11月28日以降受付ていないようです。
消費が活発になるブラックフライデー(サイバーマンデーも)やクリスマスホリデーに広告チラシを配れない、配送ができない中小企業には大打撃となっています。
小切手などで支払いや給料などのやりとりをしている人たちは死活問題ですし、この時期にPRカードに関する資料を集めたり提出しなければならなかったりする人や、PRカードを受け取るのを待っている人などは大変な状態におかれていることでしょう。すでにカナダ全域で10億ドル以上の損害が推定されているようで、1000万個以上の小包が配達を待っている状態なのだとか。たとえすぐストライキが終わってもしばらくは混乱が続きそうです。
追記:2024年12月17日(火)に国の介入により配達が再開されました。
その3,ストレスか何かで蕁麻疹が出るようになってしまいました。
一昨日から、夜、寝る前になると身体中(特にお腹や脇、内股など皮膚の柔らかいところ)が真っ赤になって痒くなるようになりました。アレルギーかと思って食べたものを考えましたが2日とも別にアレルギーが出るものを食べていません。
前回のブログでも書きましたように、ミッドライフ・クライシスが影響しているのかもしれませんし、あるいは、失業率の高い現在で実際に失業して就職ができない自分に焦っているというストレスかもしれません。それと、EtsyでECサイトを運営していますが、今回のカナダポストのストライキで発送ができなくなってしまったため一時閉鎖しなければならなくなってしまったこともストレスとしてあげられます。痒くて眠れない日がいつまで続くのか不安です。
追記:4日間のみで蕁麻疹が収まりました。あれは何だったのでしょうか?
その4,息子の場面緘黙症のその後について。
息子(誠賢)の精神疾患『場面緘黙症(英語ではSelective Mutism)』について2024年11月9日のブログに書いたところ、同じように悩んでいらっしゃる親御様からコメントをいただきました。感謝です。その後のことを気にしてくださっている方がいるとわかりましたので、ちょっと書かせてもらいますね。
誠賢にいつ・どのように伝えるか家族で考えていましたが、学区の心理カウンセラーとリソースティーチャーと話し合ったその週末に、まずカウンセラーが「『Too Shy for Show and Tell』という短い動画を見せてみて」とのことで、家族で観ることにしました。緊張して前に出てショーアンドテル(=プレゼン)ができない子どもの心情が物語形式で話されているのですが、この動画を観た誠賢は「このことについて話さなければならないの?」と落ち込んでしまいました。
自分でもなぜ話せないのかわからないし、先生たちに構われて面倒くさくなるのが嫌だし、もしかしたら親に責められるかもしれないという不安からでしょうか、不機嫌を通り過ぎて涙ぐみ始めたのでした。
この瞬間は誠賢にとっても、私たち夫婦にとっても人生の転換期になりうると自覚して、全神経を集中して彼と向き合いました。
当たり前ですが、決して責めないし、茶化さない。それでいて逃げないし、逃がさない。
心理カウンセラーが勧めてくれた動画だけでは心もとなかったため、あらかじめ日本のドキュメンタリー番組『小学生の500人に1人とも 人前で声が出なくなる不安 「場面かん黙症」の女性たち』をすぐに誠賢に観てもらうようにしたのです。
結果論ですが、この日本語での動画を準備しておいて本当に良かった。
誠賢は、食い入るように観て「これ、僕の症状だよ。僕だけじゃないんだね」とか「そうそう、喉がキュッと閉まるような感じがして話せなくなるって…すごくわかる」って話してくれました。この瞬間から誠賢は自分が場面緘黙症だということを自覚してくれたばかりではなく「Selective Mutism」という単語を紙に書いてお守りのように持っていることになったのです。
これらの反応を学校側と共有して、それからすぐに学校から『援助が必要な生徒としての登録用紙』が届き、サインをして提出しました。約1か月が経ちますが誠賢が言うには、これといった目立ったサポートはないそうです。
親の勝手な解釈かもしれませんが、誠賢は自分の症例がわかったことで生きやすくなったように見えます。何かをカミングアウトした後のような清々しさに似ているのかもしれません。
先週、科学の実験をプレゼンしなければならなかったようですが、きちんとレモン汁で硬貨をピカピカにするという工程を説明することができたようで「クラスメートからも「凄いね」と言われたよ」と自慢げに話していたのが私たち夫婦、家族を幸せにしてくれました。
プレゼンのようにあらかじめ話すことが決まっていることは比較的話しやすいのが場面緘黙症なので、今度からは自分から挨拶をする範囲を広めるとか、先生やクラスメートに質問されても答えられるようになるなど、彼にとってはまだ高いハードルが待っています。これからも先生たちと一緒に誠賢と向き合っていきたいと思っています。
その5,娘がティーンエイジャーに。反抗期のその後。
「うるさいな~。もうあっちにいってよ!」と先日、初めて娘に怒鳴られて落ち込みました。
いや、これも成長と思って喜ぶべきなのでしょう。
ことの発端は、夜のお風呂の順番についてでした。(お風呂といってもシャワーに入るという意味ですが)
娘が先に入るからといっていたのにずっとスマホをいじっていてお風呂を済ませておらず、弟の誠賢の順番がまだ回ってこないという場面で、
「だったら誠賢が先に入ればいいじゃん」といった言葉に誠賢はふてくされ、私は娘にキレてしまったのでした。
「まだ、シャワーを浴びていなかったの?風邪っぽくなってきた誠賢が待っているのに何していたんだよ!(怒」
「いつも誠賢はもっと夜遅くにシャワー浴びるじゃない?だからまだ時間があると思って……」と一切謝ろうとしません。誠賢が早く入りたいということも知らなかったし、誠賢が先に入ればよかったというわけなのです。
しかし、私が前もって娘に「先に入るんでしょ?」と聞いておいて「うん」という答えを得ていたわけですから、すぐに入ってくれるものだと思っていたのでした。わざわざ「誠賢が待っているから」と伝えなくても、『先に入るのは誰か』を聞くことで次に待っている人がいることを察するだろうと思ってしまったことは私の言葉が足りなかったかもしれません(反省)。
でもさ、例えば、
「ごめん、友達とラインしていていつの間にか時間が経っていてシャワー浴びるのが遅れた。誠賢、先に入っていいよ。ごめんね」というような、いつもの娘の反応だったらこんなことにならなかったのにと思うところもあるわけですよ。
娘は反抗するスイッチが入ってしまうと、親を言い負かす勢いで怒ってきて、感情的が高ぶると泣いてしまうのです。
そして次の日にはその喧嘩がなかったかのように普通に接してくれるから、私としては振り回される戸惑いとともに、娘の仲直りの上手さに感謝しています。
怒りの感情を持て余している時もあれば、一方で「箸が転がっても笑う年ごろ」というのでしょうか。笑いのスイッチが入ってしまうこともあり、面白いです。
カナダの激しい乾燥で鼻の奥が痛くなった娘が、ある日、日本から持ってきたスチーム吸入器(鼻と口の内部を加湿する健康機器)を使いたいから「いつもの蒸気を出しておいてよ」と妻に頼んでいました。
その蒸気発生器を使いながら、彼女はスマホを見ながら笑っています。
何か私にもジョークを共有してくれようとしているようなのですが聞こえません。そこで私が
「Are you joking?」(蒸気ing?)
と聞いたら大笑い。しばらく彼女の上機嫌が続きましたよ。
上記のようなオヤジギャグにもまだ笑ってくれるだけでもありがたいものです。いや、このオヤジギャグで反抗期がなくなってきているのかも(←もう常軌を逸している)
さてさて、
今回も前回に引き続きオヤジギャグを散らかしてしまいました。
ええ、全体的に今回のブログは、ミッドライフ・クライシスのその後というお話でしたw。
それでは、また。