「マニトバ州でのリアル怪談(稲川淳二風)」※閲覧注意
カナダのベースメントって寒いんですね。暖房付けていても夜になると寒くなる。
そこで、ベッドで子どもたちと寝ていた私の妻、いや、この女性。仮にこのかたをYさんとしておきましょうか。
今日の明け方は特に寒くて、毛布をかぶっていたはずのYさんは毛布がズルッ、ズルっと横に引っ張られていくのを感じたようで。
「やだな~、なんか寒いな~」
寝ぼけながらも毛布を引っ張り返し、寝ようとしたら今度は逆方向からズルッ、ズルっと毛布が引っ張られていく。
いつの間にか子泣きじじいのような息子が毛布を独占していびきをかいている。じゃぁ、反対にいたのは誰だったのかと思って見てみたら、娘がいたのですが、その鼻が尋常ではないくらい赤いのですよ。
ポタ、ポタ、ポタ……。
シーツに広がる血。血の海はよくみたら海のないマニトバ州のような形になって。
「夢じゃないかな~、たぶん絶対夢だろう」
Yさんは二度寝しようとしたそうなのですが、娘は鼻血の対処の仕方がわからず、泣き始めた。
娘を連れてベースメントからギシギシ、ギシギシと階段をのぼっていくとすでに夜は明け切っているのかカーテン際が明るくなっている。
娘の鼻血の対処をし終えて、落ち着いたため、カーテンを開けたYさん。
「変だな~、怖いな~。もう、4月15日なのに……」

「この世の景色じゃない」
春の到来を裏切るこの仕打ち。
「つらいな~、ビタミンDを飲まないとな~」と大人はつぶやくだけ。
子どもたちは残酷にも
「ジングルベール♪ジングルベール♪鈴が鳴る~♪」
楽しそうに大声で歌い始め、大いに大人を脱力させ、さらにシーツに広がる赤い血と、庭に積もる白い雪は正月の紅白のめでたさを思い出させるという『冬から抜けられない恐怖』を味わう、それがマニトバ州、ウィニペグなのだとか。
そして、血の連鎖は続き、Yさんの旦那さん。大けがをしちゃうんですよ。
あまりに忙しいオーダーが重なった時間帯、11時過ぎにトッピング用のベーコンを急いで切ろうとして、自分の指を…。
※ 閲覧注意!
(この先、衝撃写真がありますので心臓が弱い方はお控えください)
「変だな~、痛いな~」
怖くて直視できないけど、きっと絶対、大きく指先を切っている。
血が滴る前に切れた中指を口の中に入れて即キッチンを離れ、流水にさらしたそう。切れた痛みは指先だけでなく全身に響き、
ドクン、ドクン。
血は止まらなかったけど、なんとか応急処置をして、車に乗って一人で緊急医療室(ER)がある病院に行くことにしたのだとか。
左手の中指。※閲覧注意↓

この時点で仕事ができなくなり、職場にも家族にも迷惑をかける。
左手の中指の痛みと数週間付き合うことになり、罪悪感で死にたくなることに。
白い雪と、赤い血。
この時期、4月も中旬なのに雪が降るマニトバ州では肉体的、精神的にもホラーとなるというお話でした。
おしまい。
何かにとりつかれているのでしょうかね。今年に入ってから苦難が続きます。次回は、ERでの詳しい体験記を書いてみたいと思います。(あ、でも傷が膿んでしまったら書けなくなるかもです)
それでは、また。
※備忘録(前回の投稿から今回までの支出)
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に
OMG!!!!!! 気軽に開いたらとんでもない画像出てきた。。怖いな〜痛いな〜。指がショートショート。って言ってる場合か!お大事にしてください
「指がショートショート」って上手いな~(笑)
切ってしまったせいでピアノが弾けなくなってしまって残念です。
(まぁ、ピアノなんて弾いたことないけど)