家族で戦争について考える日でした。他、ウクライナ人 in Winnipegについて
子ども達と家で勉強をする際、土日は家族そろって話ができるため、物語を読んだり、トピックを決めて話し合ったりしています。
今日のトピックは『戦争について』
ウクライナに侵攻したロシア軍についてのニュースをすでに知っている子ども達は、学校で先生と戦争について話しているそうです。
クラス内でもロシア人、ウクライナ人がいるためとても身近な問題です。
そんなデリケートな時期なのに、やんちゃな生徒たちは「ロシアチームとウクライナチームと名付けて戦おうぜ!」と遊んでいる男の子たちがいると娘が教えてくれました。(やれやれ)
当事者になっているロシアとウクライナの生徒たちはどう思っているのかをうかがい知ることはできませんが、彼らが何か学校で問題を起こしたり、逆に落ち込んでいたりしたら、優しく見守ってあげるか、必要ならその生徒を支えてあげるよう子ども達に伝えました。
そして最も大切なこと【戦争の悲惨さや不毛さ】や、世界中でまだ内紛や戦争の種があることも話しました。
今日の勉強会の最後に『戦争の反対の言葉(対義語)は何なのか』について家族みんなで考えてみました。
「戦争の反対は、仲良くすることでしょ?」
「助け合うことだよね」
「私は愛することだと思うわ」
さらに「平和」や「話し合い」などの意見がでてきます。
対義語は単に「争わない」「戦争しない」でも良いのではとの意見も。
「君たちが大人になって子どもや孫ができたら、戦争しないことの大切さについて語ってね」
と子ども達に伝えて1時間の勉強会を終えました。
マニトバ州、ウィニペグの人口は約70万人ほどで、そのうちウクライナ人は11万人と他の都市に比べて一番ウクライナ人が多い都市です。
職場があるダウンタウンでは毎日のようにウクライナの旗(とカナダの旗の計2本)をつけた車を見かけます。
先週、職場にバスで向かう途中に、ウクライナに関する建物があるのを見ていましたら、思い切って立ち寄ってみました。
「Ukrainian Cultural & Educational Centre」と書いてあります。ギャラリーやライブラリーがあるようです。
ここで寄付を受け付けていたら寄付箱にでもお金を入れて帰ろうとしたのですが、この時は平日の昼にもかかわらず誰もおらず、扉は開かれていませんでした。(寄付はのちほどウェブサイトからしましたよ)
私のウィニペグにいる友人でパートナーがウクライナ人だという人がいるため連絡してみようと考えました。
デリケートな問題ですから連絡するのにまず緊張します。
変なことや余計なことを言ってしまったらどうしようとか、良かれと思ったことが逆に誤解されてしまうなんてことにもなりかねません。
そのうち「刺激を与えないように連絡しないほうがいいのだろうか」と逡巡しはじめます。
「そうだ、何かお酒とか食べものを差し入れするというのはどうだろう」
そう思って自分の家にお酒を探したのですが、あったのは半年前にリンゴを入れて手作りした果実酒のみ。
小ビンを煮沸消毒して果実酒を入れてから「ハッ!」と気づきます。
「これ、ウォッカ使っているじゃん」
ウォッカ=ロシアのお酒という思考が何か誤解や刺激を与えたらと思ったら急に申し訳なくなってきて、自分で飲みほしてしまいました。
また煮沸消毒しなおして、今度は同じくリンゴを入れて作ったウイスキーの果実酒だったらよいだろうと、ビンに入れている途中、ほろ酔い加減でロシアのプーチン大統領の罪と罰について考えていたところ、リンゴのウイスキーもドストエフスキー=ロシアを想像させるからダメかもしれないと思いに至りました。(考えすぎか?)
手作りといえば、炊飯器で納豆菌を使って作った納豆があるからそれも持って行ったほうが良いかと考えたのですが、納豆もNATOを連想させて刺激になってしまうかもしれないかと思ってやめることにしました。(もうなにやっているんだろう)
あーでもない、こーでもないと考えていたら、なんだか差し出がましいことをしないほうがいいのではないかと、私の一人相撲は不戦敗の方向へ。
やがて酔いが進んで、
「思えば、私の人生は考え過ぎや思い込み、思い違いによって自己完結のごとく不戦敗を選んできた人生だったな」とウォッカくさい溜息をつき始めます。
戦わないことはよいことですが、戦争の対義語の一つに「対話」というものもあります。
「そうか、自分とだけ対話しないで、相手に直接聞けばいいんだ」
すぐにメッセージを送ったところ、キエフ生まれでもロシアで過ごしていたからお酒ならウォッカでも何でも大丈夫とのこと。念のためウイスキーで作った果実酒とお子さんにはジュースを差し入れることにしましたよ。(喜ばれました!よかった~)
職場にもパートナーがウクライナ人という人がいるので、自然と今回の戦争の話になるのですが、ウクライナ人によってもテンションや温度差が全然違うのですよね。詳しくは書けませんが、どれが本当の話かわからなくなることも多々あります。(戦争に反対し続ける必要性は共通していますが)
ニュースやSNSのコメントでも情報の錯綜や分断、足の引っ張り合いがみられて、読んでいると心が塞いでくるため、なるべく読まないようにして、早くの休戦、停戦、終戦をただただ祈りながらできることをやっていこうと思っています。
それでは、また。