娘の11歳の誕生日。我が子に話す性教育のキッカケに。

2022年4月2日(土)は娘の11歳になる誕生日でした。

※昨年10歳の誕生日時のブログ記事はこちら

今回はコスコでチーズケーキを買ってささやかなお祝いしましたが、ジャム状になったイチゴソースが好きではなかったのか、珍しく残しました。来年は家族でケーキを作ろうと思います。

11歳になったわけですが、10歳時の1年間の成長がめざましく、身長が151センチまで伸び、あと4センチで妻と同じ身長となります。そのため、妻の洋服も好んで着るようになって、だいぶ大人っぽくなりましたよ。

数か月前に初潮を無事に迎えて、妻からこれからの心構え、対処法、生理用品についてなどのレクチャーを受け、女性としての階段を一段一段昇っていくかのようです。

 

この成長を機に、前から妻と打ち合わせをしていた『我が子に話す性教育について』を実際に子ども達に話すことにしたのです。

あなたが小学校4,5年くらいの時、どのような性教育を学校から、家庭から受けましたか?

もしくは、ご自分のお子さんにどのように対応してきましたでしょうか?

身内だからこそ話しづらく、恥ずかしい、想像もしたくないということもありますよね。一方で、子どもの将来を考えたらアドバイスをしたり、知識を確認しておいたりしたほうがよいとも思えます。

家庭ではその話はせず、学校にすべて任せているというご家庭もあることでしょう。

子ども達が通っている小学校では生殖器の各名称や役割についてなどはすでに低学年から始まっています。

プライベートゾーンを隠す、守ることがなぜ必要なのか、LGBTとはどういう意味なのかなども習っているようですが、セックス、妊娠、避妊などについてはまだのようです。いや、すでにある程度学校以外から知っている何かがあるかもしれませんね。

私たち夫婦は特にセックスエデュケーションの専門家でもないですし、専門書やサイトを読んできたわけではありません。

しかし、我が子の将来を考えると話しておいたほうがよいと思い、夫婦で伝え方を考えていたのです。基本的に話のゴールは自分自身と自分の人生を守る、そしてエロスの危険性への認識についてです。

私たち夫婦には宗教的なバックボーンがないので、まず『生物学的な話』から始めます。

1,どの生物も『死』があること。

2,死ぬ前に遺伝子を残そうとする性質があること。

3,遺伝子を残すという行為の一つが交尾であり、多くの生物がメスとオスで交尾をし、子孫を作ってきた。

4,これらの生物はある時から急にスイッチが入ったがごとく求愛行動や産卵、交尾が自然に始まる。

5,人間の場合、この現象を「性の目覚め」と呼ぶ場合があり、他の生物と違って自然に交尾(セックス)とはいきづらい。(恥じらいや倫理観、恋愛感情(駆引き)、同意、社会的責任などが絡まってくる)

6,そして困った?こと(もしくは、よくできていること)に、セックスには興奮や快楽を伴い、多くの人間を狂わせてきた歴史がある。

と、以上のような流れで生物学的(後半は社会学か)をなるべくわかりやすくして話し、今度は歴史について話します。

7,女性は戦乱期に略奪(レイプ)をされてきた歴史がある。

8,人権擁護や女性の社会的地位向上の歴史

9,性産業の発達の歴史。

10,昨今の性教育事情。

30分以上連続で話し続けましたが、結構子ども達は真剣に聞いてくれましたよ。妻のフォローコメントや体験談が効を奏したからでしょう。

ネットですぐに何でも検索できてしまう今だからこそ気を付けなければならないことや、性に目覚めてしまっている友達に対してどのように接するほうがよいのか、そして、避妊方法や一人で済ませることについてまで「この時に言わずしていつ言うのだろう」という覚悟の元、話し切ることができました。

何もわからずに被害を受けたり、加害者になってしまったりしないため、性衝動については特に丁寧に話しました。

同時に、ある日自分が性に目覚め、いやらしいことを考え続けたり、今までにない行動をしてしまったりする可能性についても……。そんな時はまず冷静に自分と向き合い、変な罪悪感や極度な羞恥心を持たないでもらいたいとも伝えます。

特に9歳の息子には伝わっているのかわかりません。

しかし、すべて伝わっていなくても、あらかじめ家庭でこの話をオープンにしておくことで少しでも子ども達が親に相談できやすい環境を作っておきたかったのです。

やがて、この時期にこのような話を聞いたということを、もしかしたら子ども達が親になってそのまた子供が年頃になる頃に思い出すかもしれませんしね。(私の期待だけで子ども達には押し付けていないつもりですが)

子どものためと思い、家族で今回の性教育の話しをしましたが、この話しをすることで「これで子ども達に伝えなければと思っていたことがまた一つ達成されて、いつでも死ねる状態に近づいていく」と感じている自分に気づきました。

子ども達のおかげで親にならせてもらい、私たち親が伝えたいことを素直に聞いてくれる子ども達に心から感謝です。

 

 

娘の11歳の誕生日は、娘だけの子供部屋を用意しました。

以前、AirBnBで使っていた一部屋を彼女用にリフォームしたのです。

あらかじめ世界地図のウォールステッカーを貼っておき、ちょっとだけオシャレにしようと頑張りましたが娘の反応はいまいちw。

でも、自分の部屋でラジオの音楽を聴いていて「やっぱり自分の部屋って最高」と言ってくれます。

娘はお気に入りのラジオステーションから流れてくるヒットソングを聞いて、

「ヒットソングって恋愛を歌う曲が多いよね。それだけ人には恋愛が必要なんだね」

と言っていますが、今回の性教育の話が少しでも影響している(親に話しやすくなっている。恋愛に敏感になってきた)のかもしれませんね。

私たち夫婦は引き続き、茶化さない、過度に恥ずかしがらないで子どもと接していけたらと思っています。

それでは、また。

(Visited 244 times, 1 visits today)
 
今回の記事が気に入りましたら、以下の『海外永住』ボタンを押してください。ランキング向上にご協力ありがとうございます。  
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外永住へ
にほんブログ村
  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください