洗濯機と乾燥機が壊れています。急な出費になる一軒家のデメリット。
このブログでは以前からDIY系や修理してもらったなどの記事を書いてきました。
電気系統は日本人のウィニペグ在住の先輩に教えてもらい、照明のスイッチくらいは変えられるようになりました。
洗面所のリフォームもできるようになり自信になったものです。
DIY系で一番アクセス数があるのがオーブンのコイルの交換を自分で行うという記事。
でも、自分ではできない修理もあります。
ガレージのドアの修理では346ドルがかかり、
エアコンの修理をお願いしたら全取り換えのほうがよいとのことで約4,800ドルも支払うことになりました。
一軒家のデメリットの話になりますが、急に何かが壊れて急に大金が必要になることがあるのです。
さて、タイトルでも書いていますように、今回壊れて大金が出て行ったのは洗濯機と乾燥機。
私たち家族がこの家に入ってきたときにすでに設置されていた約10年選手の洗濯機と乾燥機です。(ちなみにカナダで一軒家を買うと洗濯機と乾燥機、冷蔵庫、電子レンジなどを引き継ぐケースが多くあります)
洗濯機のほうは以前から調子が悪くて一昨年に買い替えようと思っていたのですが、大雪対策で除雪機(約800ドル)を急遽購入してしまったため、先延ばしにしていました。※除雪機には本当に助かっています。
たまに洗濯機のサイクルが終わるピーピーという音がしないため「まだ終わっていないのか」と見に行くと、
エラーコード「F-」と「33(もしくは21)」が点灯していることがあります。
北米に住まれている方でWhirlpoolというブランドの洗濯機を使っている人ならすでにご存じかもしれませんが、このF-33やF-21のエラーは排水のトラブルです。(カナダって水回り、特に排水に弱いよね)
右下にある排水バルブを開けて中を確認すると何かが詰まっている可能性が高いです。
※ここをひねって開けるときには臭い排水が結構出てきますので何か容器を用意しておきましょう。
開けてみると汚いヘドロのようなのに交じってたまにボタンやコインなどが出てくることがありますよ。
このようにメンテナンスをしても、その後なぜだかエラーコードが出てしまっていたので何かセンサー部分が壊れているのだと思います。でも、まったく使えなくなっているわけではないので、だましだまし使っていました。
2022年の年末、ちょうど1か月くらい前の話です。
洗濯物を乾燥機に入れるのを手伝ってくれている息子から、
「パパ、乾燥機にエラーコードが出ていて動かないんだけど……」と報告を受けました。
こちらもまず「F-」と出て、
「01」とどの部分がエラーなのかの表示がされています。
F-01のエラーとは何なのかをネットで調べたところ、電子基板の故障のようで、50ドルくらいで新しい基板を取り寄せて自分で付け替えるという方法もあるようなのですが、ちょうど洗濯機も替え時だし、12月26日はボクシングデーと言って家電が安く買える時期だったこともあり、洗濯機と乾燥機の両方を取り換えることにしたのです。
数店舗に洗濯機と乾燥機を見に行きましたが、いまいち違いがわかりませんし、大き過ぎて持って帰れそうもありません。
そこで、Costcoのオンラインで買うとついてくる配送&設置サービスを利用することにしました。※実店舗で買うと多少安く済みますが、自分で運んで設置しなければなりません。古いのも持って行ってもらいたいですね。
しかし、ここでコスコに頼まなければよかったのでは?という事態に陥ります。
品薄になって配送が遅れると連絡が来たのでした。
そう、ブラックフライデーを過ぎ、ボクシングデーあたりになるともう北米全土で品薄になるんですよね。人気があるお店ほど商品がありません。しかも、売り切れ表示をせずに、他の店舗の在庫から取り寄せてなんとかしのぐという時期ですから、そんなことを知らない消費者は急に長く待たされると感じるわけなのです。(←日本では考えられない商品管理のルーズさw)
乾燥機が使えないって、乾燥機に慣れてしまうとなんて不自由なのでしょう。
日本では当たり前のように洗濯物をハンガーなどにかけて干していましたが、その時間や手間が節約できる乾燥機には感謝しかありません。(干してくれている妻にも感謝!)しかも、洗濯物は乾燥機を使わないと乾いた後に特にタオルなどはゴワゴワのかたい肌触りになっちゃうんですよね。(←乾燥機用の柔軟剤しかなかったのです)
「配送は1か月後の1月の下旬になりそう」とコスコからメールが来た時には、まぁ、しかたないかと思っていましたが、しばらくしてもう一度メールがきて、2月の中旬になるかもとの内容にさすがにキレました(商品管理しっかりしようよ!w)
カスタマーサービスに「洗濯機と乾燥機がない生活は我が家を脅かしています」と大袈裟な英語表現を使って、クレームを入れてみました。「もし、配送が2月になるのだとわかっていたら買わなかった。無駄にしてきたこの時間を返して!」
実際、これが『洗濯機のほうが使えなくなっていたら』と思うとゾッとします。
1か月以上車で遠くのコインランドリーに通うのはつらいですからね。
カスタマーサービスからは「無駄になったお時間の補償はできないポリシーですが、商品到着後にしかるべき部署へクレームすることができます。申し訳ございません。今しばらくお待ちください」との返信があって、妻と相談して「もうここまで待ったのだから」と結局待つことにしました。
クレームが功を奏したのか、あるいは、2月中旬になるというメールを受けた他の人たちがあきらめてキャンセルしたからなのかわかりませんが、1月下旬に届けてくれることになったのです。しかも配送料分100ドルディスカウントになって!
これで一安心。1月28日の土曜日の配送を希望しました。
コスコのonlineで頼むと配送時間って、勝手に決められてしまうのですね。しかも前日にならないと何時になるのかわかりません。なんなのでしょうか、このシステム。
27日の金曜日に電話されるからと待っていると、自動音声の電話で私の家に「11時40分から14時40分までの間にお伺いする予定です」と流れてきました。
土曜日は日本語学校が11時20分から12時30分まであるから車での移動も含めて11時から12時45分までは対応できません。
そして、運が悪いことに12時30分に家に配送が来てしまっていたのでした。(え!配送の30分前に確認の電話がくるんじゃなかったの!!)
日本語学校からの帰りに運転中にスマホへ着信があったらしく不在通知と、玄関前には再配達を告げる不在票がありました。ショック!
せっかくこの日のために待って、洗濯機に残っていた水を抜いて、排水パイプも取り外して待っていたのに……。
コスコのカスタマーサービスに電話してみると、再配達は早くても1月31日の火曜日になるとのこと。配送時間はまた前日に伝えるというシステムでして、おそらく火曜日は仕事を休まなければならなくなります。
一応、火曜日に予約をとりながらも、このままでは済ませません。
12時30分に配送にきてくれたけど不在で帰ってしまったその配送車の電話番号が不在通知に残っているため、まだ近くにいるかもしれないと電話をしてみました。
「もう再配達処理になってしまっているから無理だよ。もう一度カスタマーサービスに問い合わせてね」と言われるだけでした。
でも、念のためその人の電話にテキストで再度お願いしてみます。
「洗濯機と乾燥機が壊れている生活は家族を苦しませています。どうか今日(1/28(土)か明日(日曜日)の配送をお願いできないでしょうか?」と懇願しました。だってすでに古い洗濯機を持って行ってもらえる状態にしていて、
火曜日まで洗濯できなくなっちゃったし、火曜日は大事な仕事があるから休みたくないんだもん(←わがまま)
「それじゃ、(配送業の)社長に聞いてみるから待っていて」
と電話がきて、その後すぐに「夕方には行けると思うから待っていてよ」と朗報が届きました。
ここまで図々しくなれたのも、カナダ移民へのプロセスを経験してきたからだと思います。
日本にいるときは、「そうか、そういうものか」とか「ダメといわれたからあきらめよう」「相手に迷惑をかけちゃ悪いしな」などの思考で、もったいないことになっちゃうことが多かったのですが、カナダにきて「自己主張はすべき」、「ゴネ得は当たり前」、そして「相手によって言っていることが違う」ということを目の当たりにしていくにしたがって、問題への対処の仕方が変わっていったのでした。
『ダメでもともとなんだから、とりあえずやれることはすべてやる』
簡単にあきらめたり、自己完結したりしていたら、おそらく永住権は取れていなかったことでしょう。
以下の我が家のケースはあまり書きたくないのですが、話半分くらいで聞いてください。
PNPを通じた永住権へのプロセスにおいて、最低でも週30時間労働しなければならないという条件があります。
飲食で働いていた妻はシフトの関係上でたまに週30時間も入れない週がありました。
書類手続きの過程で、出勤や退出時間がパンチされているタイムカードの提出を求められたことがあり、週30時間に満たない週のタイムカードもスキャンしてメールに添付しなければならなくなったときに「ああ、これでもうダメかも」とあきらめモードに入ってしまいました。
しかし、別表として「そもそもシフトがなかった(祝日や修理などによる店舗都合の休みなど)」や、「なぜ30時間にその週は満たなかったのか」を事細かに書いて同時に提出して難を逃れるといいますか、問題にならなかったことがありました。(タイムカードが精査されているのかさえわかりませんけどねw)
他にも、1年以内の健康診断の結果が必要という条件も、永住権の最終段階で散々待たされて1年が経ち、また家族分の健康診断を受けなければならないかと覚悟していたのにも関わらず大丈夫だったという経験があったのです。
おそらく担当者次第であって、すべてできることをして放っておくしかない状態だっただけであり、おもに運が作用されるのかもしれませんが、
簡単にあきらめたり、勝手に自己完結したりせず『ダメでもともとなんだから、とりあえずやれることはすべてやる』という図々しいような姿勢は、海外移民をするにあたって必要な心構えなのだと思っています。
夕方になって大きなトラックが家の前に停まりました。
私はすぐに外に出て来てくれたことに対する感謝を伝え、ポチ袋に入れた10ドル札のチップを二人に渡しました。
こんな感じで二人で運んでくれます。(あらかじめ通り道を除雪しておいてくれた妻にも感謝)
裏のドアから入ってベースメントまで慎重に運んでくれます。
こりゃ、靴を脱がなくてもしょうがないか……。
このベルトの使い方がいかにもプロっぽくていいですよね。
すぐに設置してくれて、管をすべてつないでくれましたが、乾燥機の排気管だけ大きさが合わなかったため、改めて買いに行かなければなりません。(昔のは直径が5インチのが多いのですが、最近のは3インチのが多いのだとか)
せっかく外して待っていたけど、また付け直しましたよ。(ちなみに洗濯機も乾燥機も設置をお願いするときには、古い洗濯機と乾燥機をすぐにもっていってもらえるようにすべての管や電源は外しておくことを求められます。自分で売りたい場合は持って行ってもらわない選択もできますが、かなり重いので気を付けましょう)
今回買った洗濯機は横ドラムの洗濯機ではなく、日本でよく見るような縦型の洗濯機です。ドラム式のほうは、洗濯物を取り出しやすくてよいのですが、洗濯機の扉を開けていたとしてもゴム製部分の隙間に水が溜まってしまってカビやすいんですよね。
縦型洗濯機でも、真ん中にポールがあるような洗濯槽は「毛布を洗っていたら真ん中のポールが邪魔してモーターがいかれてしまった」と口コミを知ってから選ばないことにしました。
今回、購買から1か月を経てようやく届いてホッとしています。
配達員二人にも改めて感謝して、同時に今まで頑張ってきた洗濯機と乾燥機にも心の中で感謝をしました。
さて、このLGブランドの大容量の洗濯機と乾燥機、いくらしたと思います?
一番安いセットを買ったにも関わらず、約1800ドル(現在日本円で約17万5000円)でした。(白目)
今後10年くらいで元を取っていきたいと思いますw。
つい最近、近所のご家族が引越しして出ていく際、洗濯機と乾燥機もトラックに積んでいたのを見たとき「次の人のために置いていけばいいのに(←結構あるケース)」と思っていたけど、実際に買ってみると「買ってから5年以内だったらそうは思えなくなるだろうな~」と実感しました。
もし、次に壊れるとしたら冷蔵庫かな、あるいは、給湯タンクかもしれない。常に数千ドルの準備金を残しておかなければならないのが少々つらいです。
来月はさらに節約月にして、細々と生きていこうと思いますw。
それでは、また。