引き寄せの法則は家族で力を合わせると強力になるらしい。
我が家では満月の日に『月見会』というのを年に数回やっていて、家族でいろいろなトピックについて話し合うことがあります。
「今年はどうだったか、来年はどうしたいか」「一時帰国でなにをしたいか、買いたいか」など軽い内容から、
「いじめや複雑な人間関係、戦争について」「性教育について」など重たい内容まで私が進行役となって一方的に大人から話すのではなく、対話形式で会を進行していきます。
でも最近では、開催頻度がだいぶ減りました。年に2回くらいでしょうか。
子ども達はスマホをもつようになり、わからないことはスマホかiPadで調べるようになったし、親と話をすること自体、恥ずかしくなってきたという時期になってきたというのもあります。(親のほうが忙しくてそれどころではないという時期もある)
それでも話したい内容、今取り上げておきたいトピックがある時には月見会がよいキッカケとなって話し合いができるのはありがたいことです。
2023年5月5日(金)はこどもの日であり、満月の日でもありました。
この日に月見会をすることをあらかじめ家族には知らせておいて、妻とはその日に話すトピックについてあらかじめ相談していたのです。
「今回は子どもたちに『引き寄せの法則』について話そうと思っているんだ」
「あら、いいじゃない。何か話したくなるようなキッカケでもあったの?」
基本的にこの月見会では「私がいつ死んでも良いように、普段はあまり話せないことで、あらかじめ話し合っておいたほうが良いと思うようなデリケートな内容を、できるだけ良いタイミングで伝えたい」という思いがあるのですが、日本への一時帰国を無事に済ませて「さてこれから……」という時期であることと、一時帰国時に妻の実家の猫たち(以前私たちが飼っていた猫たち)と子ども達が数週間過ごしてからというもの【我が家でまた猫を飼うというのは可能か?】ということについて家族で話したいと思ったのでした。
不思議なんですよ。
先月4月中旬に一時帰国から帰ってきてからというもの、熱病にかかったかのように「猫が飼いたい」という思いがみんなの心に沸々としているのです。
日本で2週間以上子ども達は猫と過ごし、カナダに戻らなければならなくなった日には猫と離れたくないため泣いてしまっていたのでした。「私たちできちんと世話もできるからきっとカナダでも猫を飼えるよ」とアピールしてくるのもこの時から始まりました。
さらに娘はインスタグラムやTikTokで猫関連を観まくっていて、我が家のテレビではYOUTUBEで猫動画がおすすめで表示されるようになり、FacebookやAmazonでは猫グッズ、ペット商品が宣伝されるではありませんか(←洗脳され始めているw)
「こりゃ、呼ばれているな」
猫を飼うタイミングが来たという感じです。
カナダに来たばかりのころはそれどころではなく、永住権取得が失敗したらどうしよう、ペットに使うお金なんてあるだろうか?という状況でしたが、おかげさまで生活も落ち着いてきたため、猫が飼える状況にはなってきているように感じてはいたのです。
しかし、それでも飼えない2つの大きな課題がありました。
まず一つ目は、娘が猫アレルギーを持っているのです。
生まれた時から猫と一緒だったにも関わらず、カナダにきてから湿疹や目のかゆみが出るようになってしまったのです。一時帰国時に、抗アレルギー剤を飲んで猫に接していたのですが、それでもやはり少々アレルギー反応が出ていました。(にもかかわらず猫とずっと遊んでいた)
二つ目は、私たち家族が再び数週間の一時帰国や旅行をするとなったらその時の世話をどうするか?というもの。
他にも、別れが悲しくなるとか世話の責任など不安要素はいろいろありますので、子ども達には「もうペットは飼わないよ」と念を押していた経緯があったのでした。
このような課題や状況で、あなたが猫好きな家族の長だったらどのような判断をしますか?
今回、このために5月5日金曜日に月見会を行い、以上の状況を家族みんなで共有し『どうやったら飼うことができるだろうか?ということを家族で話し合う』という選択を私はしました。
さらに、引き寄せの法則という以前から子ども達に伝えたかったトピックと絡ませて【猫を飼うことを家族で引き寄せてみようよ】という提案をしてみることにしたのです。
当日、まず月見会の前に裏庭で焚火を楽しみます。
この焚火の下にある大きな木の根っこも良い感じに燃えてくれてこれでようやく芝生づくりが今年からできそうです。
マシュマロを焼いたり、ジャガイモ、鶏肉をアルミホイルに入れて焼いて食べましたよ。
この日は風が強くて焚火ができないかと思ったのですが、20時を過ぎたあたりから風が収まってきてよかったです。
ちなみに、ウィニペグ市では風速25キロ以上になったら焚火をしてはいけないというルールがあるようです。
火の粉が他に移ったら危ないですからね。それと枝はいいけど葉っぱは風で燃え移りやすいから焚火で燃やしてはダメというのも聞いたことがあります。(ウィニペグ市内に住んでいる方は気を付けましょう)
21時を過ぎてもまだ明るいウィニペグ。
曇り空で月は見えそうもないので、裏庭でこのまま焚火が収束するのを待ちながら家族で例のトピック、引き寄せの法則を説明して、どうやったら猫を引き寄せるか考えようと話し始めると、子ども達の眼が輝いてきました。(←夜行性か!w)
「嬉しい!けど、パパがペットを飼ってはダメっていってたから諦めていたのに、どうして良いってことになったの?」
「一時帰国で君たちが寂しくて泣くほど猫と離れたくないことを知ったし、自分たちで世話ができると言っているし、猫が君たちを成長させてくれるのではないかと思ったからだよ。でもね、アレルギーと一時帰国時の問題があるからどうしようか今でも悩んでいるんだ」
「それじゃ、猫アレルギーが起きづらい猫を飼おうよ!」
「一時帰国時は私の友達に世話してもらえるかも」
スマホを使いこなせる子ども達の世代というのはこのような時に行動が早いようで、すぐにアレルギー物質が出にくい猫をネットで検索し、一時帰国時に猫の世話をお願いできるかLINEで友達に打診し始めますw。(←一時帰国予定は3年後なのにw)
このような行動が引き寄せやすくなるのだと思います。
私たち夫婦は、猫の里親募集のサイトを探し、Kijiji(キジジ)というローカル掲示板でブリーダーさんが猫を出していないか調べていました。
「この猫用の爪切りやブラシがいいらしいよ」と娘が調べてくれたり、息子は「僕はベンガルっていうヒョウ柄みたいな猫が飼いたい」と言ったりしていました。
最後に私は子ども達に、
「さっき事例で話したように、パパとママは引き寄せの法則でいろいろと引き寄せてきて今があるんだよ。家族が力を合わせたらきっと強力に引き寄せるだろうと思う。ただし、経験上、やれることをすべてやりつくした時に結果がフッと現れるという感じだから、猫ちゃんのために必要なもののリストアップや、猫ちゃんが過ごしやすい部屋のレイアウト、片づけを頑張っていこう!」と説明して、今回の月見会が終わったのでした。
翌日の土曜日、遅く起きてきた娘は、
「猫のことをネットで調べていたら興奮して夜中まで寝られなかったよ。私はシャム猫が飼いたいな」
シャム猫は接しても人間に猫アレルギーが起きにくい種らしく、第一候補にあがっています。(第二候補はベンガル)
希望の猫ちゃんたちがKijijiでもすぐみつかるわけがなく、とりあえず私と妻は日本語学校で子ども達を預けている間に、ポロパーク近くのペットショップを数軒回ってみました。
犬や猫はウィンドウショッピングできることはなく、里親募集のみで値段も決まっています。
子猫は一匹約1万5千円から2万円くらいでしょうか。確かワクチン済みだったと思います。(養子縁組申請書の作成が必要だったり、養子縁組を支援する団体によって値段も扱いも違ったりするため、確認が必要です)
週末になるとどこかのペットショップでイベントのように里親を待つ猫が展示されています。
日本語学校を終えた子ども達を連れて、リージェントのペットランドも行ってきました。
「可愛いんだけど、なんだろう。ピンとこないんだよね。この子だ!って子に出会えない」
子ども達は猫と触れ合うのですが、どうやら物足りない様子です。
娘にちょっとアレルギー反応が出てきてしまっていたので、家に帰り遅いランチを食べることにしました。
「そうか、里親のイベントで雑種を選んだら、娘にアレルギー反応が強く出てしまうなんてこともあるんだよね」
そうなると、Kijiji(キジジというローカル掲示板)しかありません。
食事を済ませてゆっくりしているとスマホを片手に妻が興奮しています。
「見て!3時間前に投稿されたKijijiで数匹のシャムとベンガルが出品されているわ!しかも同じアカウントの人が多頭飼いしているのね、ブリーダーさんなんだと思う」
「場所はどこ?すぐに見学させてもらおう!」
私も子ども達も興奮しました。(シャムとベンガルを同じところで飼っている人のところへ見学にいけるのか!ラッキー)
場所は残念ながら遠いところでした。
ウィニペグから車で約160キロ以上北に行ったヘクラという場所の近くです。
16時に出発して、18時に着くと相手に伝えて、家を出ました。
現金を持っていなかったので、eTransfer(ネット送金)をしようとパソコンを持っていき、さらに妻が気を利かせて「念のため」と言って小切手帳を持ってきてくれました。
この二時間の旅がまた楽しかった。
「名前はどうしようか?」と息子。
「その子に会って、飼うことになって、その子の性質がわかってからがいいと思うわ」と娘。
決して安いわけではないため、慎重に選ばなければなりません。
ベンガルになるかシャムになるか、あるいはそのどちらでもなく「ピンとこなくて」縁がないことだってありえます。
時間通り18時に郊外にある大きな家に着くと、
「ウェルカム、我が家の動物園へ」と中に私の家族を入れてくれました。
動物園とは言ったもので、大きな犬が二頭、猫は全部で10匹くらいはいたと思います。
部屋の中はとにかくケモノ臭がくさくて、床はなんだかベトベトしています。
その中で可愛い子猫のシャムが3匹。子猫のベンガルが2匹いました。
私たち家族は日本語で「可愛い~」を連発してしまいましたw。
「うん、この子!この子だよ。これは運命ね」と娘がシャムの子猫の一匹を抱きしめています。
「僕はこの子しかいない」と息子はベンガルの子猫を一匹抱いたまま離しません。しかもその子猫たちも人に慣れていて離れようとしないのです。
これは二匹引き取るための条件としていた「同じ場所で飼われていて、お互いに警戒しない子だったらよい」をクリアしていて、もう二匹飼うしかありません。いやもうなんなら私が二匹飼いたいし!w
「それじゃ、この子とこの子の2匹を引き取ります」
私が伝えると、相手家族はとても喜びました。もちろん金額的なものもあるのでしょうけど、一匹だけ引き取ることになると寂しい思いをさせるのではないかという思いがあったようです。
パソコンをひらいてWifiをつないで、さて銀行にログインしようと思ったら、二段階認証が必要なため携帯電話に認証コードが送られてくるはずが、あまりに田舎のため送られてきません。何回も新しい認証コードを申請していたらエラーが出てしまい、ネット通信では無理ということになってしまいました。
「ごめんなさい。小切手で払うか、私たちがウィニペグの家についてから払うかになっちゃうけど」といったら、小切手がよいとのことで久しぶりに小切手を切って渡しましたよ。念のためと言って持たせてくれた妻に感謝です。
感謝といえば妻は、ウィニペグから車に乗る前にあらかじめ簡易的に作ったカゴを二つ車に積んでいてくれて、このカゴがなかったら帰りの車での2時間は大変なことになっていたことでしょう。子猫たちは興奮しちゃっていましたからね。
でも、すぐに落ち着いてくれて無事に家についてソファーで寝てしまいました。
もう、可愛すぎて心臓が止まるかと思いましたよw。
だって、うちに子猫が二匹もいるんですよ!
しかも、
「家族が力を合わせたらきっと強力に引き寄せるだろうと思う」
と話した前の晩の月見会から24時間も経っていないわけですw。
息子が飼いたいと思っていたベンガルと、娘が飼いたいと思っていたシャムを同じブリーダーさんのもとから出品したその日に買うことができるってどんな確率なのでしょうか。(息子はベンガルがアレルギー物質を出しにくい種だとは知らずにベンガルが飼いたいと言っていたのも運命ですよねw)
「ねぇ、パパ。引き寄せの法則って本当にすごいね。子猫たちが来てくれることになって本当に感謝だよ」
と伝えにきてくれて、子猫たちも可愛いけど、我が子も相変わらず可愛いな~と目尻に涙がでてきました。
猫グッズを揃え、来週は健康診断とワクチンの予約をしているのでしばらく出費がかさみそうですが、それをも上回る癒しや心の豊かさを感じることができています。
猫って本当に素敵ですよね。
嫌なことがあっても猫を見ているとどうでもいいと思わせてくれますし、この子たちのためにと無償の愛で頑張れます。
ただ困ったことに、よくある話で猫を飼うと結婚なんてどうでもよいと思う人が多くなるとか、組織になじめなくなるなどの影響が出てくるようで、実際に我が家でも夏休みのキャンプより猫と過ごしたいと思うようになってきちゃっています。(あんなに夏のキャンプを楽しんでいたのにねw)
娘なんて、前回のブログで書いた友達とLINEでやり取りはしているものの、お互いの家に行くことはなくなってしまいました(来週、子猫のワクチンを打って落ち着くまではあまり家に行き来しない・させないそうです)
私自身も、自分中心だった世界が子どもが生まれて子ども中心の世界になり、やがて子どもが世話する猫たち中心の世界になっていくという世界軸の変遷を感じています。一足早くおじいちゃんになったような気持ちに似ているのかもしれません。子どもたちは本当に自分たちの子どものようにお世話をしてくれていて安心しています。(トイレも食事も自分たちでやってくれているので楽です)
やはりペットは子どもを成長させてくれますし、引き寄せの法則は本当にあるのだと実感した週末でした。
これからはこの猫ちゃんたちについてのブログ記事も多くなるかもしれませんが、引き続き読みに来てくださいね。
それでは、また。
P.S.1 次回のブログでは引き寄せの法則をよく使っていたギブアウェイデーについて書いてみたいと思います。
P.S.2 ああ~猫、最高。