まだにくいマダニ。刺されたらどうする?(閲覧注意箇所あり)

今年のカナダは山火事が多いです。

マニトバ州はまだ少ないほうですが、何百という火事と、それに伴う煙が各地を覆っています。

山火事が多くなると太陽が赤・オレンジに見えます。

この太陽の色でどれくらい煙がきているかがだいたいわかります。

それと、あまりに煙が多い日は喉がピリピリと痛くなるのです。

マニトバ州は山がないので『山火事』という言葉に違和感がありますが、Wildfire(ワイルドファイヤ)と英語で言われると納得します。Bushfire(ブッシュ=茂み)とも地域によっては言うそうですね。

 

プレーリー(平野)で有名なマニトバでも森林が多く、風が吹くため、火事が出やすいものです。

昨日、2023年6月17日(土)に州立公園でバーベキュー(以下、BBQ)をしたのですが、近くの落ち葉に燃え移っていき、火消しに大変だった瞬間がありました。

「あ!こうやってこの時期から、キャンプ好き、BBQ好きなカナダ人が山火事を増やしているか!」と妙に納得しましたw。

上の写真でみてもらってわかるかと思いますが、落ち葉がある範囲がそれほどでもないため、燃え尽きてしまったら次に燃えうつるものが少ない平野というのはまだ山火事にはなりづらいのだとも感じました。

今回燃えすぎてしまったのはステーキだけでして、火が強すぎて一部焦げてしまいました。

このステーキ、コスコで普段買わない高い牛肉の部位。

子どもの日本語学校の卒業式が昨日の午前中にあったのですが、

「卒業のお祝いと、今まで日本語学習を頑張ったご褒美にどこかで贅沢に外食しようか?」

という話になったところ、子どもが一言。

「贅沢と言ったら、外で食べるステーキだよね。キャンプ場は空気もおいしいし」

(ああ!その外食w)

ってな話になって、コスコで買い物を済ませてすぐ、車で1時間半の『ステファンフィールド州立公園』に久しぶりに昨日行ってみました。前回に行った時のブログ記事はこちら

湖沿いのトレッキングコースを散策して、

相変わらずの蚊とアブに悩まされながらも、1時間近く歩いて自然を堪能しましたよ。

マニトバ州に住んでいる皆さん、今年はアブがキャンプ場に多くないですか?

先週、あるキャンプサイトに日帰りで行っているのですが、そこでもアブの多さにあきれて、さらにカミキリムシが大量発生しているのをみました。

そして、今回のこの州立公園ではなんとマダニが多かったのがショックでした。

(以下、マダニの写真が出てくるため閲覧注意です。虫が嫌いな方はここまでにしてくださいね)

トレッキングコースを散策していると、娘のスパッツと靴にマダニが一匹ずつ、計2匹ついているのを見つけました。

別に深い茂みを歩いているわけでもないのに、私のTシャツにもマダニがいたのです。

幸い、ライム病を持っている黒い脚のマダニではなく、茶色いマダニだったためとりあえずBBQをして帰ろうというくらいの危機感でした。

やがて、BBQをしている場所でも、マダニが見つかります。

(マダニの写真あり)

なんと息子の足にマダニが歩いているではありませんか!(怒)

食事をしたピクニックテーブルの上で歩いているやつもいました。(5匹目だよ)

焦げた部分を取り除いたステーキは柔らかくて美味しかったけど、さすがにマダニの多さでテンションが下がり、片づけをしてすぐに家に帰ることにしました。

ステファンフィールドは口コミが良いから期待して再来したのですが、湖の水は以前行ったときと同じく藻の臭いがきつくて泳ぎたくなくなるし、なんだか波長が合わないといいますか、相性が良くないのでもう来ることはないでしょう。(この相性みたいなものがあるから「マニトバ州おすすめキャンプサイト」という記事が書きづらい)

車に入る前にもう一度みんなで身体にマダニがついていないか確認して、私は荷物もすべて確認しました。家にいる愛猫たちに被害が出たら困りますからね。

車で帰っている途中、通り雨が降ってきました。

「よかった~タイミングよく帰れて。これでテントでキャンプしていたら雨とマダニの侵入に悩まされていたかもしれないから……」

などと助手席にいる妻と話していると、きれいな虹が出ていることに気づきました。

そして、妻はさらにあることに気づいたのです。

『あ!自分の足にマダニがひっついている』

(以下、さらに閲覧注意)

妻は昔からサバイバルにたけていまして、野生動物や虫に関する専門学校に通っていただけあって知識があり、比較的肝が据わっています。今回は何て言いますか、いつもより落ち着いているのです。きっと対処法を知っているからなのでしょう。

私が運転している隣で、妻が靴下の中に違和感があると思って靴下を下げたところ、マダニが頭を妻の皮膚に入れているではありませんか。あんなに車に乗る前に確認したのに、まさかすでに靴下に潜り込んでいたとは……。

この時点で、ちょっとしたパニックになってもおかしくない状況で妻は、

「すげぇ、犬神家の一族みたいだw」

とか言って、写真を撮り始めました。(痛くもかゆくもないそうです)

私は時速100キロ以上で高速道路を運転しながら、ただ、後部座席にいる子ども達に「マダニ除去キットがどこかバックパックの中に入っていたと思うから探してみて!」と指示をするだけ。

ちなみにマダニ除去キットとはアマゾンで数年前に買った以下の写真のやつです。

マダニのお腹をつぶしてしまうと病原体が出てしまうことがあるため、頭の部分を挟んでとらなければなりません。

上の写真のように、英語でもイラストがあるとわかりやすいですよね。

このようなキットがない時はどうしたらよいのでしょうか?

すぐ自分でとったほうがいい?

いや、そのままにしてすぐ病院に行ったほうがいい?

諸説あるようですが、できるだけ早く取り除いたほうが良いという記事を読んだことがあります。

 

子ども達は、ママが大変だということで急いで探してくれるのですが、残念なことにマダニ除去キットは見つかりませんでした。(助手席のダッシュボードの下のラックに入れておこうと思います)

妻はそれでも平然として、以下の写真をとりながら、

「虹とマダニと私~♪」と、訳のわからない歌を歌いながら写真を撮ったのち、

「それでは、皆さん。刺されたばかりのマダニの除去のしかたを教えるわよ」とレクチャーを始めるではありませんかw。

取り出したのは、蚊除けに使っている虫よけスプレー。

それをただ皮膚に刺さっているマダニにスプレーするだけ。

ここまで頭が入っているにも関わらず、モゾモゾと動き出して、なんと自分から頭を抜いてしまって逃げ出そうとするではありませんか!

「ほら、抜けて逃げ出そうとするからこのティッシュでくるんじゃうね」

あっという間に解決されて、子ども達は後部座席から拍手喝采w。

(マダニ除去キットがなければ除去できないと思っていた自分が恥ずかしい……)

マダニに潜んでいた病原菌でもし人間が発病してしまったら大変なので、ティッシュでくるんだマダニはお医者さんにどの菌に感染したかわかるように、提出できるように何か(今回は手近にあった空きのペットボトル)に入れておいたほうが良いということも教えてくれました。※マダニはつぶすと病原菌をまき散らす可能性があるからつぶさないほうが良いみたいですね。

このように生きた教育は、なかなか小学校でも学べませんし、誰か身近な人が当事者にならないと伝わりづらいものです。

「もし茶色いマダニに刺されてもすぐ同じような対処をすれば大丈夫だと思うと、あまりマダニに対して怖がり過ぎなくてすみそうだね」と娘が言ってくれたのが今回の一番の収穫。身を挺して教えてくれた妻に感謝です。

注:刺した個体が違う(黒い脚のマダニ)とか、刺されて時間が経ってしまったら上記の対処法は効かなかったり、リスクがあったりするかもしません。また、マダニに刺されたら、病原体が人体に潜伏して数日後に発症する場合がありますから、経過観察が必要です。念のため病院に行くという選択肢も忘れないようにしておきましょう。

毎年何かしら大量発生するマニトバ州ですが、マダニやワスプス(蜂)、ヒルなど刺したり、血を吸ったりする生き物の発生は勘弁してもらいたいですw。

今年、皆さんも自然公園に行くときは、火の始末と、マダニにはくれぐれも気を付けてくださいね。

それでは、また。

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