距離ができると心が楽になること。移住するならウィニペグはどう?
先週、私は自分の家の玄関前で、あしながバチ(ワスプス)と再び格闘していました。
以前のブログに書いたように、数十匹倒して、屋根の中に作った巣の出入り口をふさいだのですが、今度は他のところからハチが出入りするようになり、まだ殲滅できていません。
玄関先でバドミントンのようにハエたたきで格闘をしているところ、二人の男性が近隣の家々を訪問しているのが目につきました。
(こりゃ、セールスマンかな、我が家にこなければいいな)と思いつつ、こんなに激しくハエたたきを振り回している危ないハゲのおっさんには話しかけないだろうwと、蜂退治に集中していました。
気づけば二人の男性は私が使っていた脚立のすぐ近くまできていて、
「何の虫ですか?」と聞いてくるではありませんか!
こういう時って宗教の勧誘者の場合もあるため、
「虫を殺生してはいけませんよ」「左腕を刺されたら、右腕も差し出しなさい」なんて言われたらw厄介だな、と思いながらも、相手の話のペースにもっていかせないために、蜂をたたき殺しながら話を聞くことにしました。
「すごい!スプレーじゃなくてもハエたたきで結構倒せるものですね。良い眼(動体視力のことか?)を持っていますね」
ほめてくれるので悪い気はしません。
「このワスプスはうちの屋根の中に巣を作っちゃっているんですよ」
「だからですね。あなたはワスプスに対して怒りを持っているかのように見えますよw」
「怒っているのはうちの屋根に巣を作ったことではなく、住むんだったら家賃を入れろって話なんですよ!They haven’t paid the rent」
と言ったら、大笑いしてくれてさらに良い気分になっちゃいました(←単純)
こんな感じで何かを勧誘されたらいちころな、ちょろい私なのですが幸いこの人たちは、選挙候補者の応援ボランティア。
マニトバ州の一般選挙が10月3日のため、候補者の代わりに応援者があいさつに回っているのです。
ちなみに選挙カーのように大音量で名前を連呼するというのはこっちで聞いたことがありません。広告や看板、郵便、そして訪問がおもな選挙活動のようです。(そういえば街頭演説もないような気がするけどマニトバで見た人はいらっしゃいますか?)
応援ボランティアである彼らは、候補者のパンフレットを渡そうとして話しかけようとするのですが、私が遮り、
「ごめんなさい。私たちファミリーには選挙権がないんですよ」と伝えて和やかに帰ってもらいました。
カナダの市民権(カナダ人・カナダのパスポートを持つ人)ではなく、永住権を持っている(自分の国籍のパスポートを持つ)人は選挙で投票できません。
私は政治や選挙に興味と関心が薄いため、カナダにおいて『選挙に行かなくてよい』という身分が気に入っています。
意識が高い人からは「一票が社会を変えるんだから」と怒られそうですが、移民してきて毎日生きるの(楽しむの)に精一杯だから政治なんて二の次、三の次ってな感じです。
しかも、政治の専門用語などを英語で話されてもわからない、わかる気もないため放っておいている状態なのです。
カナダにきて「『政治』とはさらに距離が遠くなった」という表現がより説明できているかもしれません。
政治だけでなく、『人間関係』においても距離ができると飲み会に行かなくてよくなっているし、相手に無意識にも期待してしまうという距離感が少なくなっていきます。公共の場に日本語話者がほぼいないから気を遣うことが少なく、察してくれなどの甘えも出にくいのだと思います。
物理的な距離(日本からウィニペグまで直線距離で約9000キロ)があるというのもありますが、日本での冠婚葬祭や年中行事、お歳暮、盆暮れの挨拶という伝統といいますか、しがらみからも距離ができて心が軽くなるのです。
それと、ウィニペグにきて心理的に距離ができたことを考えると『浪費』が減ったことが挙げられます。
日本にいるとコンビニだの、春のパン祭りだの季節限定品やその他嗜好品の誘惑がものすごく多いじゃないですかw
それに伴うテレビCMや広告が上手なのだと思います。消費させるための距離感が近いという感じです。
私は競馬やパチンコなどのギャンブルはやりませんが、ウィニペグにきたらギャンブルとの距離も遠くなる(競馬はあるけどパチンコ屋はない)ので、散財が少なくなるのではないでしょうか?(煙草も一箱25ドルくらいでものすごく高いため禁煙できるかも)
日本の古民家や田舎に移住するという記事や動画を観るのですが、日本国内のみで移住先を探すよりも海外の田舎も移住先として視野に入れたほうが、いろいろなしがらみなどから解放されやすく、居心地がよくなる人がいるのではないかと思うことがあります。
もちろん、海外移住は大変大きなアクションですし、言語をおぼえ異文化に溶け込むのには時間がかかります。それに、距離が遠いほど恋しくなり、寂しさでメンタルがやられやすくなることもあるでしょう。
しかし、距離ができるからこそ、
日本の政治にイライラしなくなったり、人間関係や生活習慣をより自分に合わせやすくなったり、浪費が減りお金との付き合い方が変わることで、新たな人生の一歩が踏み出しやすくなるかもしれません。
少なくとも私たち家族にとって、上記の3点と距離ができることでストレスがだいぶ減って、ウィニペグが居心地の良い土地になっています。
もし将来、カナダ・マニトバ州のウィニペグに移住を考えているのなら、もしくは考えている人を知っていましたら、ぜひ私がやっている定住サポートをご利用、ご紹介して下さいね。
それでは、また。
P.S.ウィニペグ移住のメリットについてはこちらの過去記事でも書いています。