天気が悪く、しかもインフレと金利高で精神的に参っている人が多くなっている。

2022年の8月1日はシビックホリデーの祝日のため、カナダでは三連休です。もう7月も終わるのですね。なんだか夏が終わるのではないかと思わせるほど肌寒い日があり、寒暖の差が激しく、体調を崩している人が多いように思います。

そしてマニトバ州としては珍しく雨が多く、土日のどちらかが雨になると休みの予定が崩れる人が増え、それに伴って精神的に参ってしまう人も多く見受けられます。うちも今日行くはずだったキャンプが雷雨予報で中止にしたため「これで何度目のキャンセルだよ!」と嘆いています。

天気以外でも精神的に参ってしまうことがあります。

それは、昨今のインフレです。(以前からこのブログでもかいていますが)

電気やガスの料金や、スマホやネット使用の通信料が値上げになっているため、うちでも固定費を見直ししていますが、月々当たりで50ドル近くの値上げになっているかと思います。ちなみにガソリン代は空に近い状態から満タンに入れると120ドル(約1万2000円)はかかるようになって驚いています。

いまだに続くコロナや社会情勢の不安定さ、そして日頃の鬱憤を買い物や旅行などで晴らそうとしている人たちが増えているためでしょうか、消費者物価指数が(6月前年同月比)8.1%と異常な高さで推移し続けています。とにかくまだインフレが収まる兆しがなく、それに伴い政策金利の上昇が続いています。

その異常な消費の過熱を抑え込もうと国が金利を引き締めていくわけですが、それが不動産ローン(モーゲージ)に影響し、多くの人がローンの高騰や家賃の値上げに直面していくのです。

 

私の家がちょうど7月で購入してから5年経つため、固定金利の不動産ローンを更新しなければなりませんでした。

以前、モーゲージブローカーから紹介してもらった信用組合を利用していますが、今回更新するにあたって(悪い意味で)驚くことばかりでした。

まず、担当者が忙しすぎるのか、怠慢なのかわかりませんが連絡をしても連絡を返してくれない。

というのは、カナダあるあるですから驚くに値しませんがw、

その連絡を待っている間にどんどん金利が上がっていってしまうのですよ。

5年固定金利3.9%とか今までに見たことのない数字に驚いていたら、そんなの序の口で、やがて4.9%、そして1週間後には5.35%になっているではありませんか!

担当者は金利がすぐ高くなることを見越してわざと連絡を取らなかったのではないかと邪推してしまいました。

Eメールを何通も、電話も留守電に残して、さらにサービスセンターにまで連絡していたのに、更新プロセスがまったく進まず、7月末までの更新期限に間に合わないというストレスで血圧があがって、精神的に参ってしまったのでした。

先述したように7月30日(土)、7月31日(日)、8月1日(月)と3連休があるため、もうなんなら7月28日(木)から有給休暇をとる人が多いカナダ人に更新期限を守るよう期待することはできません。

7月27日(水)に何度も電話してようやくつながり、電話で不動産ローンの更新手続きを済ませることができました。

もう驚くことばかりですよ。

まず、担当者は自分から一言も謝らないw。

連絡が返ってこないためプロセスが進まず更新期限が近づいて行ったのはそっちのせいなのに「時間がないから」とこっちを責めるような言い方をする(一か月以上も前から連絡していたのに!怒)

そして、ノリで5年の固定金利をまた勧めてくる。

もう、カナダ人のいい加減さというか、無邪気さに嫌気がさしてきます。(←これ、わかってくれるカナダ在住者多いと思いますw)

一番驚いたのは、今までの5年固定金利のほぼ倍の金利になっていることで、うちの場合の一か月の不動産ローンの支払いが約200ドル(2万円)も増えるという衝撃。

こりゃ、5年固定金利にしたら、もし金利が下がったとしても200ドル×12か月×5年=12,000ドル(約120万円)を今までより余分に払わなければならなくなるわけでして、いかに金利上昇が家計に影響を与えるのかを嫌でも実感させられた出来事だったのです。

今回は5年縛りではなく、2年の固定をお願いすることにして、ようやく不動産ローンの更新手続きを終えることができました。

ぶっちゃけた話、うちの場合の月々の不動産ローンの支払は935ドルくらいでしたが、8月から2年間約1,135ドルになるわけでして、プラス、値上げされた固定資産税も毎月約250ドルかかってきます。トータル毎月1,385ドルの住宅関連出費となり、ちょっとビビっています。いや、かなり動揺しています。(要注意:これはマニトバ州の話ですので、さらに高いバンクーバーやトロントといった生活圏とは全然違うことをご了承ください)

家やアパートの一室を貸している人で更新によって月々のローンが高くなった人は、おそらく入居者の家賃を値上げする人もいることでしょう。

金利がこれだけ高いと家を買うことなど怖すぎてできません。(逆にこれができる人が儲けられる人なのかな?)

お金の悩みはしばらく続きそうです。

 

そういえば、RESPの運用でも大きなマイナスが……。

子ども達の学資積立の口座(RESP)を投資会社に管理をお願いしているのですが、昨今の株価下落の影響を受けて、ものすごくマイナス運用になっていて冷汗が出ます。長期積み立てですからこのような時期もあってしかるべきで、短期で騒がないようにしようとは頭で思っても心ではそうはいかないのです。

いずれにしても私だけでなく、精神的に参ってしまう人はしばらく増え続けることでしょう。

しかしながら、お金に関してカナダでは良いニュースもあります。

多くの州で最低賃金の値上げがありますし、チャイルドベネフィット(児童手当)の増額も今月発表されました。

私の住むマニトバ州では、2022年10月1日から最低賃金が11.95ドルから40セント上がって『12.35ドル』になる予定です。(追記2022年8月18日。どうやら13.50ドルに上がるらしいです)

児童手当は妻が働き始めたから大幅に下がるかと覚悟していたのですが、ほんの少し下がるだけの金額、毎月約955ドル(約9万5,500円)を支給していただけることになっています。(妻の収入が上がった分、来年7月からはもう少し下がる見込みですが)

夏になれば楽しいことばかり(特にキャンプ)だと思っていたのですが、今年の夏は何かと転換期となり、ストレスがたまると同時に、新たな戦略を考える良い機会になりそうです。

8月は、あなたにとって(私にとっても)素敵な月になりますように。

それでは、また。

P.S.以上のお金についての赤裸々な情報のどれかがあなたのお役に立ちますように。

 

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