震災を機にカナダ人から聞く「日本だからこそ」 in マニトバ州ウィニペグ

2024年は1月2日から仕事始め。

「ハッピーニューイヤー」と、久しぶりに会う同僚たちと挨拶を交わしていると、

「日本の地震と津波、大変だったわね?」

「どうしちゃったのよ、日本。航空機事故まで起きちゃって?」

などと、声をかけられてしばらく立ち話。

約10人くらいに話しかけられて、私は日本人代表?としてニュース報告をしているみたいになりました。

中には、私の親や身内、友達のことまで心配してくれる人がいたり、

「神様に日本のことをお祈りしているからね」と言ってくれる人がいたり、

優しさに包まれて仕事始めができました。ありがたいことです。

前々回の投稿で「5bucks おばさん」の値上げについて書きましたが、このニュースを観て値上げはしないことにしたそうですw。

カナダで私にできたことはYahoo!基金を通じての寄付だけですが、改めまして、この度の能登の地震と津波、そしてそれに伴う航空機事故で被害にあわれた方やサポートしている方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

能登はおよそ30年前の学生時代に自転車で能登半島一周をして、キトキトの美味しい海産物や遠浅の美しい海岸などを楽しんだ思い出があり、被害速報で観た街並みの崩壊には心が痛みました。

このような震災は日本各地で過去に何度もあったにも関わらず、復興していく強さや速さに日本らしさを感じ誇らしくも思います。

 

ちょうど昨日、家族で予約していた毎年恒例の歯科検診に行った際、歯科衛生士さんと日本の話をしていました。


(家族に虫歯がなくて安心しました)

ここでも能登の地震と津波を心配してくださり、その話の延長上で日本のイメージについての話を聞けたのでした。

「最近のオリンピックは東京オリンピックだったわよね。コロナで大変だったにも関わらずよく開催して無事に閉会できたと友人と話していた時があったのよ」と歯科衛生士の彼女は話し始めます。

「あれは、日本だったから成功したんだと思うわ。反対意見も多かったようだけど、日本の国民みんなが知恵や技術、そして優しさを出し合って成功させたオリンピックだったのよね。今回の地震や津波は自然災害で突発的だけど、きっと大丈夫。すぐに復興できるわよ、だって日本だもの」

彼女は日本のファンのようで、そのちょっと興奮したような彼女の話し方が自然と私を嬉しくさせてくれるのでした。

続けて彼女は面白いことを言っていました。

「日本って本当に不思議よね。独自な文化や富士山や桜、民度の高さなど素敵な国で他の国より恵まれていると思う反面、地震や津波、台風などの自然災害が多いし、隣国に北朝鮮や中国、ロシアなど地政学的に問題をはらんでいるから恵まれていないとも感じる。でも、日本だからこそ、それらの恵まれていない部分に対して対処してきたんだと思うのよ」

ちょっと意訳や私の補足が入っていますが、上記のようなことを話してくれた時に、

「その日本だからこそってところとは『日本人らしい知恵や技術、優しさが良い方向に向いた時に生まれるエネルギー』なのかもしれないね。だから今回も大丈夫だと思えるのかも……」という会話になって何だか妙に納得したのでした。

例えば、先ほどの【令和6年能登半島地震 緊急支援募金(Yahoo!基金)】の寄付金総額を確認したところすでに15億円以上になっていました。この流れ・エネルギーってすごいことだと思うのです。(私はユーチューバーのヒカキンさんの動画で知って寄付をしました)

一方、悪い言い方で言えば、影響されやすいとか、一億総玉砕などの言葉で表されるような悪い方向に行くこともあるわけですが、そのような悪いところを声高に叫んでいるのは同じ日本人がほとんどのような気がします。

カナダのマニトバ州ウィニペグというマイナーな都市に住んでいると日本や日本人らしさへの良いイメージを多人種から聞くことができることを今回も実感したというわけなのです。

 

最後に、不謹慎な話になるかもしれませんが、歯科クリニックで以下のような会話も話されていたことを懺悔します。

「2024年が始まったばかりで悲劇が訪れた日本にはお悔やみ申し上げるけど、これを機に地震や津波がないウィニペグに日本から移住を考える人が増えて、日本クオリティーのモノやサービスがウィニペグに増えれば多くのウィニペグ民(=ウィニペガー)が喜ぶと思うわ」

「日本の美味しいものを食べすぎたウィニペガーに虫歯が増えたらこのクリニックがもっと繁盛するかもね」

と、まぁ、冗談話になりましたが、ウィニペグに地震がないのも、日本食や日本文化がもっとウィニペグに期待されているのも事実だと思います。

ちなみに、

マニトバでの地震を調べてみたら過去にマニトバ州とサスカチュワン州の州境の一部の地域のみであったそうです。

近々では4年前にマグニチュード4.1、11年前に同じく4.1の小地震がその地域で起こったと記録されています。(ソースはこちら英文)※州境はウィニペグからは遠くて、ウィニペグには地震の記録は見つかりませんでした。

ウィニペグに住んでいると、ウィニペグらしさもさることながら、日本らしさを改めて教えてもらえたり、見つめなおすきっかけになったりするのですよね。

今年も一日本人から見たウィニペグらしさをブログでお伝えしていけたらと思っています。

それでは、また。

P.S.来月には生まれも育ちも能登の人がウィニペグへ移住のための下見に来ることになっているため、少しでもお役に立てると嬉しいです。

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